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ドライクリーニングとは? 仕組み・メリットと洗濯機のドライコースとの違いを解説

公開日

2026.04.15

更新日

2026.04.15

ドライクリーニングとは? 仕組み・メリットと洗濯機のドライコースとの違いを解説

ドライクリーニングは、スタンダードなクリーニング方法の一つですが「そもそもドライクリーニングって何?」「洗濯機のドライコースと何が違うの?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

ドライクリーニングは洗濯機のドライコースとは異なるだけではなく、水洗いとは仕組み自体が大きく異なるクリーニング方法です。利用する際は、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

本記事では、ドライクリーニングの基礎知識や利用するメリット・デメリット、洗濯機のドライコースとの違い、洗濯表示の見方、ドライクリーニングに出すべき衣類について、わかりやすく解説します。

【この記事で分かること】

  • ドライクリーニングとは、水の代わりに油溶性汚れに強い有機溶剤を使用して衣類を洗う方法
  • 皮脂や化粧品などの油溶性汚れに強い一方、汗や調味料などの水溶性汚れは落ちにくいため注意が必要
  • 洗濯機のドライコースは水を使用するため、ドライクリーニングとは根本的な仕組みが異なる

ドライクリーニングとは? 水を使わない仕組みと特徴

ドライクリーニングとは、水を使わずに衣類を洗浄するクリーニング方法です。「水を使わずにどうやって衣類を洗濯するの?」と疑問に思うかもしれません。ドライクリーニングでは、水の代わりに石油系や塩素系などの有機溶剤を使用する点が最大の特徴です。

有機溶剤は、油となじみやすい性質をもっており、通常の水洗いでは落としにくい油溶性汚れを溶かして落とせます。代表的な油溶性汚れには、次のようなものがあります。

  • 皮脂
  • 料理の油
  • 化粧品
  • 車の排気ガス

これらの汚れは水洗いでは落ちにくい傾向がありますが、ドライクリーニングなら、キレイに落とせる可能性が高いとされています。

ドライクリーニングの流れ

クリーニング店にドライクリーニングを依頼した場合、クリーニングの工程は次の4つのステップに分かれます。

  1. 点検・掃除
  2. 衣類の仕分け
  3. 洗浄
  4. 脱液・乾燥

以下ではそれぞれの工程を解説します。

1.点検・掃除

洗浄前に、衣類の付属品やポケットの中身などをチェックします。ティッシュやボールペンなどの異物が入っていると、洗浄中に汚れが付着する原因となるため、受付時にお客さま立ち会いの下で点検するのが一般的です。

ポケット内にごみやホコリがある場合は掃除を行います。

2.衣類の仕分け

複数の衣類をクリーニングする場合は、素材や色の濃淡で仕分けを行います。素材や色ごとに衣類を仕分けることで、色移りや生地の傷みを防ぎます。クリーニング店ではプロが適切に判断するため、大切な衣類も安心して任せられます。

3.洗浄

ドライクリーニングの洗浄方法には複数の方式がありますが、一般的なのがチャージシステムとバッチシステムです。
チャージシステムは、有機溶剤にドライソープを微量添加し、フィルターで循環させながら洗浄する方法です。蒸留工程がないため、コストを抑えやすいという特徴があります。

一方、バッチシステムは、洗いとすすぎの工程を分けて行い、溶剤を蒸留してから再利用する方式です。汚れや洗浄成分が残りにくく、より丁寧な仕上がりが期待できます。

なお、これらの洗浄方式はクリーニング店側が衣類に応じて選択するものであり、利用者が指定する必要はありません。

4.脱液・乾燥

洗浄を終えたら、衣類から有機溶剤を取り除く脱液を行い、衣類の素材に応じてタンブル乾燥やボックス乾燥などで仕上げます。

何が落ちる? ドライクリーニングのメリットとデメリット

ドライクリーニングには、水洗いでは落とすのが難しい汚れを除去できるメリットがある一方、注意すべき点もあります。

ここからは、ドライクリーニングを利用する場合にチェックしておきたいメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

メリット

ドライクリーニングの主なメリットは次の2つです。

  1. 油溶性の汚れをキレイに落とせる
  2. 水に弱い衣類を洗える

有機溶剤は油に馴染みやすいため、皮脂汚れや化粧品汚れなどを効果的に落とせます。
また、ウールやシルクなどの水洗いに弱い素材でも、生地へのダメージを抑えて洗浄できます。

デメリットと対策

ドライクリーニングのデメリットは、水溶性の汚れが落ちにくい点です。ドライソープを併用することで軽度な水溶性汚れに対応できる場合もありますが、汗ジミや調味料のシミなど頑固な汚れを完全に落とすのは難しいとされています。

汚れた直後であれば、水で薄めたおしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を布などに含ませ、汚れが付いた面の裏側からたたく応急処置を行うことで、汚れの定着を防げます。
ある程度汚れが落ちたら、今度は水を含ませた布で同じようにたたき、表面に残った洗剤を落としましょう。応急処置を終えたら、なるべく速やかにクリーニングに持っていくのがおすすめです。

また、有機溶剤の性質上、まれに特有のニオイが残ることがあります。仕上がった衣類をビニール袋に入れっぱなしにせず、風通しのよい場所で保管することが大切です。

自宅ではできない? 洗濯機の「ドライコース」との違い

自宅の洗濯機にドライコースがある場合「わざわざクリーニングに出さなくても、ドライコースで洗えばよいのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし洗濯機のドライコースとドライクリーニングは全くの別物であるため、ドライコースでの代用はできません。

洗濯機のドライコースは、水を使ってデリケートな衣類を優しく洗うための機能です。縦型洗濯機の場合は遠心力による押し洗い、ドラム式の場合は少ない回転数で循環洗いすることで、衣類にかける負担を少なくしています。

洗濯機のドライコースは水を使用して洗うため、水に弱い衣類は洗濯できません。また一般的な家庭用洗濯洗剤(おしゃれ着用の中性洗剤)を使うため、業務用の有機溶剤に比べると、油溶性汚れへの洗浄力は低くなります。

一方、ドライクリーニングは水を使わず、有機溶剤で洗浄する方法です。
このように洗濯機のドライコースとクリーニング店のドライクリーニングは、名前こそ似ていても洗浄方法は異なるため、混同しないよう注意しましょう。

なお、ドライコースの名称は機種によってさまざまで、おしゃれ着コースやソフトコース、おうちクリーニングコースなどと呼ばれることもあります。機種によって差はありますが、家庭用洗濯洗剤を使って水洗いする点は共通しているため、いずれもドライクリーニングの代用にはならない点に注意しましょう。

ドライクリーニングに出すべき衣類と洗濯表示の見方

ドライクリーニングに出すべき衣類を見分けたいときは、洗濯表示を確認しましょう。

洗濯桶のイラストの上に×印が付いている衣類は自宅で洗濯できないため、ドライクリーニングが推奨されます。自宅で洗濯禁止のマークがある衣類を洗濯機や手洗いで洗濯すると、縮みや色あせといったトラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。

参考:消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について ―衣類等の洗濯表示が変わります―」

ドライクリーニングの洗濯表示の種類と意味

洗濯表示にはドライクリーニングに関わる洗濯記号もあり、使用できる洗剤や洗浄の強さによって複数の種類に分かれています。円の中にアルファベットの「P」または「F」が記載された記号はドライクリーニングができることを示します。

「P」と「F」の違いは使用できる溶剤の種類です。Pは塩素系溶剤(パークロロエチレン等)や石油系溶剤が使用できますが、Fは石油系溶剤のみ使用可能です。

塩素系溶剤は、他の有機溶剤よりも強力な洗浄力を持っていることから、頑固な油溶性汚れや皮脂汚れを落とすのに適しています。

ただし洗浄力が高いため、衣類にかける負担も大きく、素材によっては生地を傷める原因になります。そのためカシミヤやアンゴラ、シルクといったデリケートな素材や、ボタンやレースといった装飾品が付いた衣類はFマークが付いている場合が多いです。

なお多くのクリーニング店では、PとF両方の衣類に対応しています。洗濯表示を確認した上で、汚れの種類や衣類の素材に合った溶剤を用いてクリーニングを行います。自分ではドライクリーニングが可能かどうかのみチェックすればよいでしょう。

一方、円の上に×印が付いた洗濯記号が付いている場合は使用する洗剤の種類に関わらず、ドライクリーニングは不可です。

参考:消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について ―衣類等の洗濯表示が変わります―」

新表示と旧表示の違いに注意

現行の洗濯表示は2016年に施行されましたが、旧表示と混同しやすいため、表示の意味を正しく理解しておきましょう。

新表示と旧表示の違いを以下にまとめました。

新表示

旧表示

Pマーク

円の中央に波線があり、上部分にドライの文字

Fマーク

円の中央に波線があり、上部分にドライの文字、下半分にセキユ系の文字

円の上に×印

円の中央に波線があり、上部分にドライの文字
その上から×印

旧表示はドライの文字が入っている分洗濯機のドライコースと間違えやすいため、正しい意味を理解しておくことが大切です。

参考:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」

参考:消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について ―衣類等の洗濯表示が変わります―」

ドライクリーニング可の表示があっても自宅で洗濯できるものもある

洗濯表示にドライクリーニング可の表示があっても、下記の表示が併記されていれば自宅で洗うことができます。

  1. 洗濯桶に数字が入っているもの
  2. 洗濯桶に手のイラストが入っているもの

数字は洗濯可能な液温(上限温度)、手のイラストは手洗い可を意味しており、これらの表示がある衣類は自宅で洗濯できます。ドライクリーニングは自宅での洗濯に比べると料金や日数がかかるため、コストを抑えたい場合や早く仕上げたい場合は自宅で洗濯してもよいでしょう。

ただしドライクリーニングは頑固な油汚れに強く、プロが丁寧に仕上げるため生地へのダメージを抑えながらキレイに仕上げることができます。大切な衣類を長持ちさせたい場合は、自宅で洗えるものでもプロにお手入れを任せてみてはいかがでしょうか。

参考:消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について ―衣類等の洗濯表示が変わります―」

洗濯表示がない場合の見分け方

洗濯表示が確認できない場合は、素材を目安に判断します。一般的に、以下のようなデリケートな素材は水に弱いケースが多く、ドライクリーニングに出すことが推奨されています。

  • ウール
  • アンゴラ
  • カシミヤ
  • モヘア
  • シルク
  • 麻(リネン)
  • レーヨン
  • 装飾品が付いたもの

これらの素材が使われていても、製品によっては自宅での洗濯が可能なものもあります。ただし洗濯表示が確認できない場合は、念のためドライクリーニングを利用した方が良いでしょう。

自分で判断するのが難しいと思ったら、クリーニング店に相談してプロにアドバイスをもらうのもおすすめです。

ドライクリーニングできない衣類はどうする?

衣類の中には、自宅での洗濯もドライクリーニングもできないものがあります。例えば、表面にロゴやイラストなどがプリントされているものは接着が剥がれる恐れがあるため、両方不可のケースも多いようです。このような衣類の扱いに困ったときは、ウェットクリーニングに対応しているクリーニング店に問い合わせてみましょう。

ウェットクリーニングとは、化学的・物理的ダメージをなるべく抑えながら水を使って洗浄する方法です。水を使いますが、洗濯機や手洗いよりもダメージを抑える工夫がされているため、自宅で洗えない衣類でも生地を傷めずに洗える可能性があります。

ただし、ウェットクリーニングに対応しているかどうかは、クリーニング店によって異なります。また衣類によっては不可と判断されるケースもあるため、まずはクリーニング店に相談することをおすすめします。

デリケートな衣類はドライクリーニングの利用がおすすめ

ドライクリーニングは水を使わずに、油溶性汚れに強い有機溶剤で洗濯する方法です。水洗いできないデリケートな素材や、水洗いだけでは落とせない油溶性汚れが付いた衣類は、ドライクリーニングでのお手入れがおすすめです。

ただし頑固な水溶性汚れは落ちにくいため、あらかじめ前処理をした上でクリーニングに出しましょう。

東京ガスでは、自宅にいながら衣類をドライクリーニングに出せる便利な宅配クリーニングを提供しています。お預かりした大切な衣類は、プロの技術で丁寧にクリーニングするため、デリケートな服もキレイに仕上がります。

自宅で洗濯できない衣類のお手入れにお困りの方は、ぜひ東京ガスの宅配クリーニングのご利用をご検討ください。
・東京ガスの衣類クリーニング(保管なし)の詳細はこちら
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