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お掃除機能付きのエアコンは本当に必要? 特徴やメリット・デメリットを解説
エアコン
公開日
2023.10.12
更新日
2024.03.22
エアコンによっては、自動でフィルターをキレイにしてくれるお掃除機能が付いています。しかし、お掃除機能付きのエアコンは万能ではなく、油汚れやタバコのヤニ汚れは落とせません。またお掃除機能付きエアコンは、構造的にホコリやカビがたまりやすい製品もあるため、メリットだけでなくデメリットを知ることが大切です。
本記事では、「お掃除機能付きのエアコンは本当に必要?」という疑問にお答えするため、お掃除機能付きエアコンの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
目次
エアコンの「お掃除機能付き」とは?
エアコンのお掃除機能は、自動お掃除機能とも呼ばれ、日頃のお手入れの一部を自動でしてくれる機能です。エアコンのメーカーによって「自動クリーン運転」や「自動フィルター掃除」(株式会社日立製作所)、「フィルターお掃除ロボット」(パナソニック株式会社)、他にも「自動洗浄」「おそうじメカ」など、さまざまな名称があります。(※)現在、お掃除機能は多くのエアコンに搭載されています。
※参考:株式会社日立製作所.
「「自動フィルター掃除」について教えてください。」.,(参照2023-07-19).
※参考:パナソニック株式会社
「フィルターお掃除ロボット搭載エアコン1000万台突破!」.,(参照2023-07-19).
お掃除機能付きエアコンの特徴
「お掃除機能」の主な機能は、フィルターに付着した塵やホコリを除去し、表面をキレイに保つことです。高価格帯の製品の場合、エアコン内部のファンや熱交換器の汚れを落とすものもありますが、一般的に「お掃除機能」と呼ばれるものはフィルターのお手入れ機能のことを指すことが多いです。フィルターにホコリがたまると、空気の通り道が塞がり、イヤなニオイの原因になったり、冷暖房効率の低下につながったりする可能性があります。フィルターのお手入れの手間を削減できるのが、お掃除機能付きエアコンの特徴です。
お掃除機能付きエアコンの仕組み
お掃除機能付きのエアコンは、フィルター表面をお掃除ユニット が往復し、ホコリをひとまとめにして排出する仕組みになっています。ホコリを排出する方法は、大きく分けて2つあります。
- ホースや排気装置を使って、たまったホコリを屋外に排出する
- ホコリをエアコン内部のダストボックスにため、ゴミの日などに捨てる
ホコリを自動排出できるエアコンの場合、ダストボックスを取り外し、ホコリを捨てる手間がかかりません。しかし、壁の配管によってはホコリを屋外に排出できない場合があるため、住まいに合わせて選ぶ必要があります。
お掃除機能付きのエアコンは、運転停止時に自動で作動し、フィルターをクリーニングしてくれる機能です。またメーカーによっては、手動でお掃除することもでき、一般的な手順は以下のような場合が多いです。
- リモコンのお掃除ボタンを押す
- 内部のお掃除ユニットがフィルターを通過する
- お掃除ユニットのブラシでホコリを集める
- ホコリをダストボックスにまとめるか、屋外に排出する
内部クリーン機能との違い
お掃除機能とよく勘違いされるのが、エアコンの内部クリーン機能です。内部クリーン機能とは、エアコン内部のカビやニオイを防止する機能を指します。エアコンを冷房や除湿モードで運転すると、エアコン内部に結露が生じ、カビが繁殖しやすい環境になります。内部クリーン機能を利用すれば、エアコン内部を乾燥させ、カビの繁殖を抑えることが可能です。フィルターの掃除はお掃除機能、カビやニオイの抑制は内部クリーン機能と、それぞれ役割が違います。
お掃除機能付きエアコンの見分け方
お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンとどうやって見分けるのでしょうか。お掃除機能付きのエアコンの見分け方を解説します。
リモコンの確認
まず、手元のリモコンのボタンを確認しましょう。お掃除機能付きのエアコンには、「自動お掃除」「フィルター掃除」などの記載があるボタンがついています。
お掃除機能を使う際は、それらのボタンを押すだけでOKです。なお内部クリーンと書かれたボタンは、先述した内部クリーン機能のボタンであり、お掃除機能のことではありません。
フィルターの確認
次に、フィルター周辺をチェックしてみましょう。お掃除機能のないエアコンの場合、外側のパネルを開けるとすぐにフィルターが見えます。またフィルターの取り外しが簡単なものがほとんどです。
一方お掃除機能付きのエアコンの場合、フィルター周辺にお掃除ユニットやダストボックスが付いており、フィルター自体の取り外しが難しいのが特徴です。
ホームページで型番の確認
お掃除機能をはじめとしたエアコンの機能は、メーカーのホームページに記載されています。ほとんどのメーカーでは、同じシリーズでお掃除機能付きのモデルとお掃除機能がないモデルを両方販売しています。お使いのエアコンの型番(製品ごとに付けられる番号)を調べ、ホームページ内の製品一覧表でお掃除機能付きのモデルかどうか確認しましょう。
エアコン本体の奥行きや厚みの確認
確実な方法ではありませんが、エアコン本体の奥行きや厚みを確認することで、お掃除機能付きのエアコンかどうかを判断できる場合もあります。お掃除機能付きのエアコンは、お掃除ユニットやダストボックスが搭載されているため、通常のエアコンよりも厚みがあるのが特徴です。製品にもよりますが、厚みが25cm以上のエアコンであれば、お掃除機能付きのエアコンである可能性が高くなります。
お掃除機能付きエアコンのメリット
お掃除機能付きエアコンを購入するメリットは、主に2つあります。
フィルター清掃の手間を減らしてくれる
エアコンの機能を正常に保つには、定期的な掃除が必要です。フィルターにホコリがたまっていると、空気の通りが悪くなり、エアコンの消費電力が増えてしまうかもしれません。お掃除機能付きのエアコンを購入すれば、フィルター表面の大きな塵やホコリを自動で掃除し、排出してくれるため、フィルター清掃の手間を減らすことが可能です。特に高いところに上って作業をすることができない方や苦手な方には、大変助かります。
電気代の節約ができる
フィルターにホコリやゴミが溜まってしまうと、空気を吸い込む力が下がり、その分エアコンに余分な負荷がかかってしまい電気代が高くなる可能性があります。
お掃除機能付きのエアコンは、定期的にフィルターを掃除してくれるため、電気代の節約にもつながります。
また、お掃除機能付きのエアコンは、比較的高価格なモデルが多く、見た目がスタイリッシュな点に特徴があります。部屋のインテリアを重視する人や、機能性とデザインを兼ね備えたエアコンが欲しい人は、お掃除機能付きエアコンの購入を検討しましょう。
お掃除機能付きエアコンのデメリット
お掃除機能付きエアコンはメリットばかりではありません。ここでは主なデメリットを9つご紹介します。お掃除機能を「本当に必要?」と疑問に思っている方は、メリットとのバランスを比較しておきましょう。
内部に付着した油やカビなどは落とせない
エアコンのお掃除機能は、全ての汚れを落とす機能ではありません。対応しているのは、あくまでもフィルター表面の大きな塵やホコリに限られます。例えばエアコン内部に付着した油汚れやヤニ汚れ、カビは、お掃除機能では落とせません。お掃除機能があるからといって油汚れやヤニ汚れを放置していると、表面にホコリが付着して汚れがとれにくくなってしまいます。またカビをそのままにしておくと、カビがエアコンの風に乗って部屋中に放出されてしまう場合もあります。内部の汚れは別の方法でメンテナンスを行うことが大切です。
フィルターの取り外しが難しい
フィルターにこびりついたホコリや、お掃除ユニットのブラシよりも大きなホコリは、お掃除機能だけでは除去できません。人の手でフィルターを取り外し、歯ブラシなどを使って掃除する必要があります。しかし、お掃除機能付きのエアコンは、フィルターが取り外しにくいタイプが多く、分解清掃が困難です。そのため、使用年数が増えるにつれて、フィルターにどんどん汚れがたまってしまいます。
エアコン内部が複雑になるため、ホコリやカビが付きやすい
お掃除機能付きエアコンは内部の構造も複雑です。お掃除ユニットやダストボックスが搭載されているため、通常のエアコンよりも溝や隙間が多く、ホコリがたまりやすい構造になっています。また、溝や隙間に結露が生じると、見えないところでカビや雑菌が繁殖する可能性もあります。そのため、「お掃除機能付き」を謳うエアコンでありながら、実はホコリやカビが付きやすい場合があります。
ダストボックスにたまったホコリを捨てる必要がある
お掃除ユニットで取り除いたホコリは、エアコン内部のダストボックスに排出されます(排気装置などを使い、直接屋外に排出するものもあります)。お掃除機能を使うと、塵やホコリがどんどんダストボックスにたまっていくため、定期的にダストボックスを取り外し、捨てなければなりません。通常のお手入れに加えて、ダストボックスを掃除する手間がかかるのが、お掃除機能付きエアコンのデメリットです。
多機能により故障する可能性が高い
前述のとおり、お掃除機能付きのエアコンは、内部にお掃除ユニットやダストボックスが搭載され、複雑な構造になっており、使われる部品も多いです。そのため製品にもよりますが、通常のエアコンよりも故障が起こる可能性が高くなります。
またエアコンの内部構造が複雑なので、専門的な知識のない人が内部を見ても、故障の原因が簡単に特定できないケースも考えられます。お掃除機能付きエアコンのメンテナンスは、原則プロに任せた方が良いでしょう。
通常のエアコンに比べて値段が高い
お掃除機能付きのエアコンは、メーカーごとに高価格帯のハイエンドモデルとして位置づけられている場合が多いです。ほとんどのモデルに冷房機能や暖房機能の他、換気機能や省エネ機能、花粉やPM2.5などの除去、集めたホコリの除菌 など多彩な機能が搭載されています。そのためメーカーにもよりますが、通常のエアコンに比べて購入価格が高くなりがちです。
ご自分で内部洗浄が難しい
お掃除機能付きのエアコンを購入した場合、ご自分での分解が必要な内部洗浄は避けてください。通常のエアコンでも推奨はされていませんが、さらに構造が複雑で取り外しが難しいため、ご自分での分解をする場合の故障や不具合のリスクが高くなります。
業者によってはエアコンクリーニングを対応してくれない
お掃除機能付きのエアコンは、業者によってはクリーニングを断られることがあります。以下の2点から、時間が掛かってしまう、リスクが高くなる可能性があるためです。
- お掃除機能付きエアコンを含むハイエンドモデルは構造が複雑
- メーカーによって分解方法が異なるため、個別の対応が必要
お掃除機能付きエアコンを購入する場合は、近くの店舗でエアコンクリーニングに対応してもらえるかどうかを確認しておきましょう。エアコンクリーニング会社のホームページには、対応可能なエアコンの種類や機種、注意点が紹介されていることもあるため、確認したい場合は公式サイトにアクセスしてください。
エアコンクリーニング費用が通常に比べて高い
お掃除機能付きエアコンのクリーニングに対応可能な業者でも、クリーニング費用が通常より高額になるケースがあります。清掃業者にもよりますが、お掃除機能なしのエアコンと比較して、お掃除機能付きのエアコンのクリーニング費用は約1.3倍から1.6倍程度が目安 です。
エアコンの分解清掃は、原則専門の業者でしか行えません。特に構造が複雑なお掃除機能付きエアコンの場合、ご自分でできる範囲の掃除だけでは限界があります。お掃除機能付きのエアコンの場合、メンテナンス費用がより高くなる可能性があることを知っておきましょう。
お掃除機能付きエアコンも内部クリーニングが必要な理由
お掃除機能が付いたエアコンであっても、こまめな内部クリーニングが欠かせません。お掃除機能付きエアコンのメンテナンスが必要な理由を6つ紹介します。
内部にホコリが蓄積しやすい
エアコンは室内の空気を取り入れ、温度を調節してから吹き出す仕組みになっています。そのため、長時間使用すると室内のホコリがエアコン内部にたまり、ニオイや故障、冷暖房効率の低下などの原因になります。エアコンのお掃除機能は、フィルター表面のホコリを掃除するための機能ですが、完全に取り除くことはできません。ダストボックスに溜まったほこりをそのままにしておくと、フィルターにこびりついた塵やホコリは、お掃除機能を使ってもどんどんたまっていきます。お掃除機能付きエアコンを購入しても、定期的にダストボックスのお手入れ、フィルター掃除をしましょう。
時期によってカビが繁殖しやすい環境
また、エアコンのお掃除機能は、内部で繁殖したカビや雑菌は取り除いてくれません。そのため、お掃除機能付きのエアコンでも、定期的な内部クリーニングでカビの繁殖を防ぐ必要があります。
特に注意が必要なのが、カビが発生しやすい梅雨から夏にかけての時期です。エアコンの冷房運転により、内部で結露が生じると、カビが好む高温多湿の環境になります。カビが繁殖すると、エアコンの風に乗って部屋中に拡散されるため、しっかりとカビ対策をしましょう。
室内環境によって臭い風が出る
エアコンのお掃除機能にばかり頼っていると、エアコンからイヤなニオイの風が出てくることがあります。エアコンのニオイの原因は以下の3つです。
- フィルターなどにたまったホコリ(ホコリ臭)
- エアコン内部で繁殖したカビや雑菌(カビ臭)
- 室内にシミついたタバコ・料理・汗・ペットのニオイ(生活臭)
エアコンのお手入れを怠ると、ホコリ臭、カビ臭、生活臭が発生し、イヤなニオイがします。ニオイを防止するには、定期的な内部クリーニングが必要不可欠です。
運転効率が下がり、電気代が上がる
エアコンの運転効率が下がる原因は、フィルターの目詰まりです。エアコンのお掃除機能があれば、ある程度の塵やホコリは除去できますが、フィルターに詰まった細かい汚れまでは掃除できません。フィルターが目詰まりを起こすと、空気の通り道が塞がれ、冷房機能や暖房機能を使う際に余分な電力が必要になります。最近、電気代が上がったと感じたら、フィルターのセルフクリーニングを行ってみましょう。
汚れの蓄積により、故障するリスクが高くなる
エアコン内部に汚れが蓄積すると、故障や不具合のリスクが高まります。例えば、以下のようなケースです。
- ファンやフィンに汚れがたまり、異音が発生した
- ドレンパンやドレンホースが詰まりを起こし、水漏れが発生した
- エアコンの電気系統にホコリや水滴が侵入し、ショートが発生した
エアコンの奥にあるファンやフィン、ドレンパンなどの汚れは、一般的なフィルターお掃除機能では対処できません。分解清掃や内部クリーニングにより、エアコンパーツを徹底洗浄する必要があります。
汚れた空気で健康被害のリスクが高くなる
エアコンのお掃除機能しか使っていないと、内部にホコリやカビが蓄積し、エアコンから吹き出す空気が汚れてしまいます。室内に子どもやお年寄り、ペットがいる場合、汚れた空気が原因で健康被害に発展するかもしれません。例えば、エアコンのカビ対策を行っていないと、肺炎などの呼吸器系疾患や、咳や鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。エアコンのお掃除機能は、日々のお手入れのサポート役と考えて、定期的にしっかりと内部クリーニングをすることが大切です。
お掃除機能付きエアコンでセルフクリーニングできる範囲
お掃除機能付きエアコンのお手入れは、ある程度ならご自分で行うこともできます。ダストボックス、フィルター、本体の外側や室外機など、セルフクリーニング可能な場所を紹介します。
ダストボックスの掃除
ご自分で掃除可能な場所の一つは、お掃除ユニットが取り除いたホコリをためておくダストボックスです。多くのモデルでは、ダストボックスにゴミやホコリがたまると、エアコンのランプ(お掃除ランプやお手入れランプなど)が点灯します。事故防止のためにエアコンの電源プラグを抜いてから、前面パネルの裏側などにあるダストボックスを取り外し、中身のゴミを捨てましょう。ダストボックスが汚れている場合は、水で薄めた中性洗剤を使って洗うとキレイになります。
フィルターの掃除
エアコンのお掃除機能だけでは、フィルターは完全にキレイになりません。通常のエアコンと同様に、こまめにフィルターをお掃除することが大切です。ダストボックスを掃除するついでにフィルターもしっかりお手入れしましょう。
フィルターを掃除するときは、まずエアコンの電源プラグを抜き、前面パネルを開けてフィルターを取り外します。お掃除機能付きのエアコンの場合、フィルターが取り外しにくい構造になっているため、メーカーの取扱説明書などで正しい方法を確認してください。フィルターを水洗いしたら、カビ防止のため自然乾燥させ、きちんと乾いた状態で取り付けましょう。
本体の外側、室外機などの掃除
エアコン本体の前面パネル(本体カバー、フロントパネル)や、屋外に設置した室外機などもご自分で掃除できます。前面パネルは、消毒用エタノールや無水エタノールを布に吸わせて、さっと拭き掃除するだけです。前面パネルの裏側は、溝や隙間が多いため、綿棒や歯ブラシを使ってキレイにしましょう。
室外機の掃除は、ほうきや掃除機を使って、周辺のゴミや枯れ葉を片付けるのがメインです。室外機の背面にあるフィン(薄い金属の羽根)は、ブラシ付きの掃除機や歯ブラシを使って、優しく汚れを落としましょう。室外機を手入れせずに放置していると、ゴミが詰まって異音が発生したり、運転機能の低下につながったりする可能性があります。
お掃除機能付きエアコンをご自分で内部洗浄するリスク
エアコンの奥にあるパーツなど、分解清掃が必要な場所は、業者へ修理をご依頼ください。お掃除機能付きエアコンをご自分で内部洗浄すると、故障や不具合などのリスクがあります。具体的なリスクを2つご紹介します。
分解後に元に戻せなくなる
お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンよりも内部構造が複雑です。しかしエアコンの内部洗浄をするには、フィン、ファン、ドレンパンなどのパーツをご自分で分解しなければなりません。またエアコンのパーツの位置や取り外し方法は、メーカーによって異なります。エアコンに関する知識がない人が安易に分解した場合、パーツを取り外したものの取り付け方が分からず、元に戻せなくなってしまうケースも少なくないでしょう。
故障リスクが高くなる
個人でエアコンの内部洗浄を行う場合、市販のエアコンクリーナーを使用することが一般的です。しかしエアコンクリーナーは誤った使い方をすると、エアコンの故障や不具合の原因になります。例えばエアコンクリーナーの水分が電気系統に入ると、漏電や火災につながる恐れがあります。またエアコンクリーナーのすすぎ残しがあると、エアコンが水漏れを起こすかもしれません。市販のエアコンクリーナーを使った内部洗浄は故障のリスクがあるため、クリーニングをご依頼ください。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを業者へ依頼するときの注意事項
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを業者に依頼する場合、4つの注意点があります。
お掃除機能付きのクリーニングができない業者がある
前述のとおり、お掃除機能付きのエアコンは業者によってクリーニングが断られることがあります。エアコンには、壁掛けエアコン(お掃除機能付き、お掃除機能なし)、天井埋め込みエアコンの2種類があります。お掃除機能なしの壁掛けエアコンは、構造が比較的シンプルなため、ほとんどの業者でクリーニングに対応可能です。しかし構造が複雑なお掃除機能付きエアコンは、経験と知識が必要なため、業者によって対応不可なケースがあります。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼する場合は、まず業者のホームページを確認し、対応可能かどうか確認することが大切です。
繁忙期のクリーニングは避ける
エアコンクリーニングは、長いと数時間かかる作業です。業者にもよりますが、一般的な壁掛けエアコンのクリーニングは約1時間半~2時間、お掃除機能付きエアコンは約2時間半~3時間半かかります。クリーニング中はエアコンが使えないため、時間に余裕を持って依頼することが大切です。
特に真冬や真夏など、エアコンの使用頻度が高い時期のクリーニングは避けましょう。エアコンを使用できず、部屋の温度が調整できないため、暑さや寒さが原因で体調不良を起こす可能性があります。また冷房の需要が高まる6月~8月や、大掃除が始まる年末などの繁忙期はクリーニング業者も忙しいため、予約がいっぱいになっているかもしれません。お掃除機能付きエアコンのクリーニングは、真冬や真夏を避け、過ごしやすい気候の時期にクリーニングをご依頼ください。
お掃除機能付きエアコンは費用が高い
お掃除機能付きエアコンは、購入価格が高いだけでなく、クリーニング費用も高くなる傾向にあります。
その理由は、お掃除機能付きエアコンの場合エアコンパーツの取り外しや高圧洗浄といった通常の工程に加えて、お掃除ユニットを分解清掃する工程が加わるためです。業者によってはお掃除ユニットを取り外さずにエアコン洗浄だけしてくれるケースもありますが、簡易清掃ではエアコン内部の汚れまで除去できません。
またホコリをダストボックスに排出するタイプのエアコンの場合、ダストボックス内部の洗浄も必要です。そのためスタンダードなタイプのエアコンと比較して、クリーニング費用が高くなりやすいことを知っておきましょう。
年1回または2年に1回の頻度でクリーニングを行う
お掃除機能の有無にかかわらず、エアコンクリーニングの頻度は一般的に年1回または2年に1回は行うのが良いとされています。春から夏にかけて、秋から冬にかけてなど、エアコンの使用頻度が比較的低い時期にクリーニングをご依頼ください。
ただしエアコンのニオイが気になったり、目に見える場所にカビが発生したりしている場合は、すぐにクリーニングを検討しましょう。
お掃除機能付きエアコンのメリット・デメリットを知ろう
お掃除機能付きのエアコンなら、フィルターのお手入れがより簡単になります。しかし、エアコンのお掃除機能があれば日頃のメンテナンスが一切不要になるわけではありません。ダストボックスの掃除や本体の外側の拭き掃除など、ご自分でできるところは定期的にセルフクリーニングをすることをおすすめします。
ただしエアコン内部の汚れを落とすには、お掃除ユニットなどの分解が必要なため、セルフクリーニングでは限界があります。年に1回または2年に1回を目安として専門の業者に内部クリーニングを依頼しましょう。
お掃除機能付きエアコンの内部洗浄なら、東京ガスのエアコンクリーニングをご検討ください。エアコン内部のカビ、ホコリ、ハウスダスト、花粉を徹底洗浄し、イヤなニオイを取り除きます。
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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
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