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ステンレスシンクのサビはどう落とす?落とし方と予防策を紹介
キッチン・レンジフード
公開日
2022.12.09
更新日
2024.11.11
キッチンのシンクはサビに強いステンレス製のものが多いですが、長年使用しているとだんだんサビが浮いてくることがあります。サビを放置すると見た目が悪くなるのはもちろん、衛生面にも不安が残るので、ステンレスシンクのサビはきちんと落とすようにしましょう。
本記事では、ステンレスシンクがサビる原因や、サビ落としの方法、サビを落とす際の注意点、サビを予防する方法について解説します。
目次
ステンレスシンクがサビてしまう3つの原因
サビに強いはずのステンレスシンクがサビてしまう原因は、大きく分けて3つあります。
もらいサビ
もらいサビとは、ほかの金属からサビが移ってしまう現象のことです。
ステンレスそのものはサビにくい性質を持っていますが、ほかの金属物、たとえば鉄製のフライパンや鍋、空き缶、金属たわしなどに発生したサビに触れると、サビが移ってしまうことがあります。
すぐにサビを落とせば問題ありませんが、もらいサビを長時間放置していると、ステンレスの内部にまでサビが侵食し、落ちにくくなるので注意が必要です。
シンクのキズ
ステンレスシンクがサビにくいのは、表面に酸化皮膜(保護膜)がコーティングされているためです。ただ、ステンレスシンクの表面にキズがついてしまうと、保護膜が剥がれ、サビに弱くなってしまいます。
小さなキズであればあまり影響はありませんが、硬い物を落としたり、金属たわしなどで強くこすったりすると、大きくて深いキズがついてしまい、保護膜が剥がれてしまうおそれがあります。
塩素系漂白剤
次亜塩素酸ナトリウムが配合された塩素系洗剤や塩素系漂白剤は、非常に強力な洗浄・漂白効果を発揮するため、頑固な汚れも簡単に落とすことができます。その一方で、強力すぎる洗浄・漂白効果がステンレスシンクの保護膜を剥がしてしまい、サビに対する耐性が低下してしまうことがあります。
すぐに洗い流せば大きな影響は受けませんが、ステンレスシンクに直接塩素系洗剤・漂白剤を使用し、長時間つけ置き洗いなどをすると保護膜の剥離につながるので要注意です。
ステンレスシンクのサビを落とす4つの方法
ステンレスシンクにサビが発生した場合、落とす方法は大きく分けて4つあります。
- メラミンスポンジで落とす
- 重曹で落とす
- クエン酸で落とす
- 重曹とクエン酸で落とす
それぞれの方法とポイントについて解説します。
メラミンスポンジで落とす
もらいサビの初期段階など、ステンレスシンクの表面にサビが付着しているだけなら、メラミンスポンジを使えばすぐにサビを落とすことができます。
メラミンスポンジとは、無数の編み目を持ったメラミンフォームと呼ばれる素材を使った特殊なスポンジのことです。柔らかくてきめ細かなスポンジですが、優れた研磨作用を持っているため、水で濡らしてこするだけで汚れを強力に削ぎ落とすことができます。
必要なものはメラミンスポンジのみです。ハサミやカッターを使って必要な大きさにカットしたら、適量の水を含ませましょう。あとは、メラミンスポンジでサビた部分をこすれば、汚れをキレイに落とすことができます。メラミンスポンジは直線的にこするのではなく、くるくる円を描くように使用するのがコツです。
重曹で落とす
メラミンスポンジだけでサビを落とせない場合は、重曹と組み合わせると頑固なサビ汚れを取り除きやすくなります。必要なものは、粉末の重曹とメラミンスポンジ、乾いた布の3つです。
まずシンク全体をざっと掃除し、簡単な汚れを落としておきます。その後、粉末の重曹をサビ部分に直接振りかけ、水を含ませたメラミンスポンジでこすり洗いします。サビを浮かせて落としたら、水で洗い流し、乾いた布でから拭きしましょう。
重曹はメラミンスポンジ同様、優れた研磨作用を持っているため、ステンレスシンクの表面にこびりついたサビを落とすのに適しています。
クエン酸で落とす
サビ汚れはアルカリ性の性質を持っているため、酸性の性質を持つクエン酸を使用すると、中和反応が起こって汚れが落ちやすくなります。
クエン酸でサビを落とすときは以下のものを用意しましょう。
- 粉末のクエン酸
- ぬるま湯
- 洗面器やバケツなどの容器
- 雑巾やキッチンペーパー
- メラミンスポンジ
- 乾いた布
洗面器やバケツなどの容器にぬるま湯を張り、ぬるま湯100mlに対し大さじ1/2のクエン酸を溶かしてクエン酸液を作ります。なお、濃さは汚れの度合いに応じて調整しましょう。
そこに雑巾またはキッチンペーパーを入れてクエン酸液を含ませ、サビ部分に載せて一晩つけ置きます。翌日、雑巾またはキッチンペーパーを取り除き、メラミンスポンジで軽くこすった後、水で洗い流して乾いた布で水気を拭き取ります。
重曹とクエン酸で落とす
重曹とクエン酸をそれぞれ単体で使ってもサビを落とせなかった場合や、サビがひどい場合は重曹とクエン酸を組み合わせて使う方法が有効です。
必要なものは以下の通りです。
- 粉末の重曹
- 粉末のクエン酸
- 洗面器やバケツなどの容器
- メラミンスポンジ
- 乾いた布
まず、洗面器やバケツなどの容器に水100mlあたりクエン酸小さじ1/2を溶かし、クエン酸液を作ります。サビができた部分に粉末の重曹をまぶし、その上からクエン酸液を少量かけると発泡します。汚れが浮いたらメラミンスポンジを使ってこすり洗いし、水で洗い流しましょう。仕上げに、乾いた布でシンクの水気を拭き取れば完了です。
サビを落とす際の注意点
サビを落とす際に注意したいポイントを3つ紹介します。
強くこすり過ぎない
サビをしっかり落としたいと思うあまり、シンクを力強くこすり過ぎてしまうと、ステンレスの保護膜が剥がれてしまうことがあります。保護膜が剥がれるとサビへの耐性が低下し、かえってシンクがサビやすくなって悪循環に陥りかねません。
重曹やクエン酸、メラミンスポンジなどを活用すれば、さほど力を入れなくてもサビを落とすことはできるので、適度な力でこすり洗いすることを意識しましょう。上下左右など、直線方向にこすろうとするとどうしても力が入りやすいので、メラミンスポンジは円を描くようなイメージで使用するのがポイントです。
クエン酸を使用するときは近くに鉄製のものを置かない
クエン酸は天然由来の成分なので比較的幅広い素材に使用できますが、鉄など一部の金属とは相性が悪く、かえってサビを増長させる原因となることがあります。クエン酸を使ってステンレスシンクのサビを落とすときは、鉄製の包丁や鍋、フライパンなどの調理器具を近場に置かないよう注意しましょう。
つけ置きは長時間しない
頑固なサビ汚れを落としたい場合、重曹やクエン酸をサビ部分につけた後、汚れが浮くまでしばらく放置するのが有効です。ただし、いくら重曹やクエン酸が低刺激のものであっても、長時間放置し過ぎると素材を傷めてしまうおそれがあるので、つけおきする時間は30分から1時間程度にとどめておきましょう。
また重曹やクエン酸を洗い流すときは、すすぎに十分時間を掛け、成分がステンレスシンクに残らないよう配慮することも大切です。
サビ取り用の洗剤を使う時は取り扱いに注意
重曹やクエン酸が手元にない場合や、より手っ取り早くサビを落としたい場合は、サビ取り専用の洗剤を使うのもひとつの方法です。
ただ、サビ取り用の洗剤は効果が強力なぶん、重曹やクエン酸よりも刺激が強い傾向があります。重曹やクエン酸は素手で使用してもかまいませんが、サビ取り用の洗剤を使うときは手袋を着用し、空気がこもらないよう窓を開ける、または換気扇を回すなどの下準備を整えてからお手入れを開始しましょう。
ステンレスシンクのサビを予防する方法
ステンレスシンクにサビが発生しないように予防する方法を3つ紹介します。
シンクを使用した後は、水気を拭き取る
サビは、水の中で鉄と酸素が反応して発生する仕組みになっているので、水気が多い場所ほどサビやすくなります。とくにシンクは水を多く使用する場所ですので、洗い物などを終えた後は、乾いた布などでこまめに水気を拭き取るようにするとサビ予防につながります。
塩素系洗剤・漂白剤を使用した後は入念にすすぐ
塩素系洗剤や漂白剤などを使用した後は、すすぎに十分な時間をかけましょう。洗剤や漂白剤の成分が残っていると、ステンレスの保護膜が剥がれ、サビが発生する原因になります。
まずは水で洗剤を洗い流した後、濡れた布などで丁寧に水拭きし、仕上げにから拭きすれば、洗剤・漂白剤の成分が残りにくくなります。
金属製品を長時間放置しない
鉄製の鍋・フライパン・包丁や、アルミ缶などの金属製品をシンク内に長時間放置すると、もらいサビの原因になります。洗いものとして調理器具をシンク内に溜め込んだり、洗ったアルミ缶を放置したりする習慣のある方は、シンクの使い方をあらためて見直しましょう。
ステンレスシンクのサビは重曹やクエン酸を上手に使って落とそう
ステンレスシンクはサビにくい性質を持っていますが、ほかの金属からのもらいサビやキズ、塩素系漂白剤の影響などを受けるとサビが発生することがあります。そのまま放置しているとステンレスの内部にまでサビが浸食し、キレイに落とすのが難しくなってしまうので、早めに対処することが大切です。
軽いサビならメラミンスポンジでこすり洗いすれば十分ですが、サビ汚れがひどい場合は重曹やクエン酸を組み合わせてお手入れすると、より効率的にサビ落としできます。なお、クエン酸液などを作る際は、汚れの度合いに応じて濃さを調整しましょう。このとき、強い力でシンクをこするとコーティングが剥がれ、かえってサビが発生しやすくなるので要注意です。
自力の掃除が難しいという場合は、専門業者に掃除を依頼しましょう。
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