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洗濯機を重曹で掃除する方法とメリット・デメリット

公開日

2021.04.12

更新日

2023.05.20

掃除中の洗濯機

人や環境に優しく、安心・安全の重曹は洗濯機のお掃除に最適です。
洗濯機の汚れは、放置するとこびりつき、簡単に落とせなくなります。

本記事では、重曹を使った洗濯機の掃除の方法と重曹を使うメリット・デメリットをご紹介します。
ただし、ドラム式洗濯機では重曹を使った洗濯機掃除を行えませんのでご注意ください。

洗濯機の汚れの主な原因はカビ

洗濯機の汚れの原因は、主にカビです。
洗濯するたびに、洗濯物に付着した、食べカスや皮脂、使用している洗剤が溶け切らずにカスとなって洗濯槽にこびりつき、それを栄養としてカビが増殖しまうのです。
水を大量に使うと汚れが流れ落ちそうですが、洗濯槽の裏側は凸凹しており、食べカスや皮脂、洗剤カスは水を使っても残ってしまいます。
そして、洗濯機の中は、カビの繁殖に必要な3つの条件、栄養・湿度・温度のすべてが揃い、カビにとって居心地のよい環境を作り出しており、洗濯機内に残った栄養を食べて、雑菌やカビは増殖していくのです。

重曹を使うメリットとデメリット

重曹で洗濯機を掃除する際の4つのメリットと3つのデメリットをご紹介いたします。

メリット1. 人や環境に優しく安心で安全

重曹は料理に使われることもあるほど、安全な物質です。
市販されている洗濯槽用の洗剤は、洗浄力が強く衣類を洗う洗濯槽に使用するのをためらう人もいるでしょう。
重曹は人にも環境にも優しく、洗濯槽の掃除で使った重曹の成分が、万が一、衣類に付着しても安心です。
また、市販の合成洗剤は排水すると環境汚染につながりますが、重曹は環境にも悪い影響を与えません。

メリット2. 消臭効果がある

汚れた洗濯槽から、皮脂や汗、カビなどのイヤなニオイが発生することがあります。
ニオイの原因は、酸性の汚れですので、水に溶かすとアルカリ性を示す重曹で掃除すると中和されて消臭効果も期待できます。

メリット3. 水軟化作用がある

重曹には水中の金属イオンの働きを封じる効果があります。
その作用によってできた重曹軟水は、石鹸の泡立ちをよくしたり、石鹸の洗浄力を高めてくれる効果もあるのです。

メリット4. 汚れを中和してくれる

洗濯槽には、食べカスや皮脂、汗などの酸性の汚れが付着し、蓄積します。
弱アルカリ性の重曹なら、洗濯槽に溜まりやすい汚れを中和してくれます。

デメリット1. 水に溶けにくい

重曹は水に溶けにくいため、洗濯機内で水に溶けるまで時間がかかります。
溶かすことを手間と感じる人には、デメリットとなるでしょう。

デメリット2. 洗浄力が弱い

人や環境に優しい反面、洗浄力が弱い点はデメリットです。
酸性の汚れを中和する効果はあるものの、カビを分解して除去する効果はありません。

そのため、重曹で洗濯機をキレイにして雑菌を増やさないようにはできますが、長期間汚れを放置していた洗濯機は、重曹だけで完全に汚れが落とせません。

デメリット3. ドラム式洗濯機に重曹は使用禁止

ドラム式洗濯機では、重曹を使った洗濯機の掃除は行わないように注意しましょう。
重曹は、水に溶けにくく内部で詰まるなどドラム式洗濯機のセンサーの故障につながる可能性があるためです。

重曹を使った洗濯機掃除の方法

重曹を使った洗濯機掃除の方法
重曹を使った洗濯機掃除の方法は、以下の手順で行います。

1. ゴミ取りネットを外して洗濯槽にお湯を溜める

ゴミ取りネットをつけたまま洗うと、洗浄中に落ちた汚れが溜まってこびりつくため、外してからお湯を溜めます。
お湯の温度は50度程度で、お湯を満水の位置まで溜めてください。

2. 重曹を入れて、洗濯機を洗いコースで回す

入れる重曹の量は、カップ1杯(200g)が目安です。

ただし、汚れがひどい場合や久しぶりに洗う場合は、少し多めに入れてください。
コースは洗いのみで、すすぎや脱水をしないように気を付けます。

3. しばらく放置する

洗いコースが終わったら、そのまま5~6時間ほど放置します。
可能なら、10時間ほど放置してください。

4. 浮いている汚れをすくう

洗濯槽に置いている汚れを、ゴミすくいネットなどを使って取り除きます。
このとき、しっかりと汚れが取り切れていないと排水時に詰まりの原因になるため、注意してください。

5. 再度洗濯機を回して排水をする

もう1度洗濯機を回すと、汚れが出てくる場合があります。
その場合は、ゴミ取りネットで汚れをすくい、排水します。

6. すすぎと排水を2回ほど繰り返す

新しいお湯や水を満水まで溜め、すすぎをします。
もし汚れが浮いていたら、取り除いてから排水しましょう。
すすぎと排水は2回ほど繰り返します。

7. 洗濯機のフタを開けて乾燥させる

洗浄後、フタを閉めると湿気がこもるため、乾くまでフタを開けて乾燥させたら、掃除完了です。

頑固な汚れはほかの方法がよい

デメリットでもお話ししたように、重曹は洗浄力がそれほど強くありません。
定期的な洗濯槽の掃除に向いているものの、長期間放置して蓄積した頑固な汚れを落とし切ることは難しいでしょう。
そのため長く放置していて汚れが蓄積している、重曹で洗ってもニオイが続いているという場合は、ほかの方法を試しましょう。

洗濯機掃除に困ったらプロへ相談

洗濯機掃除をしたくても、なかなかご自分ではできない、掃除をする時間がないという方は、プロに相談しましょう。

洗濯機を分解し、隅々の汚れを落としてくれます。
長期間放置してこびりついた頑固な汚れは、1度プロに依頼して徹底的に落としてもらうとよいでしょう。

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洗濯機はこまめに掃除し清潔に!

洗濯機は、洗濯物に付着した汚れが移りやすく、そのまま蓄積していくとカビや細菌が増殖する原因になります。
できるだけ増殖させないように、こまめなお手入れを行いましょう。
重曹なら人にも環境にも優しく、洗浄力がマイルドなのでこまめなお手入れに最適です。
お手入れの頻度は、月に1回ほどをおすすめします。
頑固な汚れがこびりついている場合は、洗濯機掃除のプロに依頼することも検討しましょう。

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