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ドラム式洗濯機の掃除方法は?手順や注意点、掃除頻度を解説

公開日

2022.12.09

更新日

2023.03.15

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機は少ない水量で洗濯できる便利な家電です。ただし掃除をせずに放置しておくと、カビや悪臭が発生するケースもあるため注意が必要です。本記事では、ドラム式洗濯機の汚れやすい場所や部位ごとの掃除方法、掃除するときの注意点などをまとめて解説します。掃除を始める前にチェックしておきましょう。

ドラム式洗濯機の特徴と汚れやすい場所

ドラム式洗濯機の掃除を始める前に、特徴と汚れやすい場所を把握しておくことが大切です。特徴を知っておくことで、より効率的に掃除できます。縦型洗濯機と比較しながら解説するので参考にしてください。

ドラム式洗濯機の主な2つの特徴

ドラム式洗濯機の主な特徴としては、少ない水量で洗濯できること、洗濯物をすぐに乾かせることが挙げられます。

1.少ない水量で洗濯できる

ドラム式洗濯機の大きな特徴は、少ない水量で衣類の汚れを落とせることです。横向きになったドラムを回転させて洗濯物を持ち上げ、下に落とすことでたたき洗いを行います。すべての衣類を水に浸ける必要がないため、少ない水量で洗濯できるのです。

縦型洗濯機の場合は、水を回転させることで遠心力を発生させ、汚れを落とします。すべての衣類を水に浸けるため、ドラム式洗濯機よりも多くの水量が必要です。メーカーやモデルによって異なりますが、一般的にはドラム式洗濯機のほうが節水効果は高いでしょう。

2.短時間で洗濯物を乾かせる

洗濯物を短い時間で乾かせることも特徴のひとつです。衣類が上下に動くことでドラム内の空気が循環して温風がしっかりと当たるため、短時間で乾かせます。

乾燥機能が付いている縦型洗濯機もありますが、衣類全体に温風が当たらず、なかなか乾燥しないというケースもあります。洗濯から乾燥までの作業をスムーズに終えたい人には、ドラム式洗濯機が最適です。

ドラム式洗濯機の汚れやすい場所

ドラム式洗濯機にはさまざまな部品が付いており、縦型洗濯機とは異なる場所を掃除する必要があります。ドラム式洗濯機の汚れやすい場所は、以下のとおりです。

  • 洗濯槽
  • 洗剤投入ケース
  • 排水フィルター(糸くずフィルター)
  • 乾燥フィルター
  • ゴムパッキン
  • 防水パン
  • 排水口

とくに洗濯槽の掃除は大切です。長期間掃除をしないと、洗濯槽の裏側にカビが発生してしまい、ニオイの原因になります。洗濯物にニオイが移ってしまうケースもあるため、定期的に掃除しましょう。

防水パンや排水口も汚れが溜まりやすい部分です。防水パンとは、洗濯機の下に設置されているプラスチックの板状のもので、洗濯機と排水口をつなぎ、浸水を防止する役割があります。普段、洗濯機の下を見ることはあまりないかもしれませんが、持ち上げてみると、こぼれた洗剤やホコリなどが溜まっていることがあります。水が溜まっていたり、カビが発生したりしている可能性もあるため、ときどきチェックしておくことが大切です。

糸くずフィルターやドアに付いているゴムパッキンなど、細かい部品も忘れずに掃除しましょう。それぞれの部位の詳しい掃除方法は、後ほど詳しく解説します。

ドラム式洗濯機の掃除に必要なもの

ドラム式洗濯機を掃除するときは、次のようなものを準備します。

  • 洗濯槽クリーナー(塩素系)
  • 掃除機
  • 柔らかいブラシ
  • スポンジ
  • 雑巾
  • 台所用洗剤
  • ゴム手袋
  • マスク

柔らかいブラシは、古い歯ブラシなどで代用しても問題ありません。ホコリや汚れが気になる場合は、マスクやゴム手袋を着用して掃除するのがおすすめです。

ドラム式の洗濯槽掃除には塩素系クリーナーが最適

ドラム式洗濯機の掃除をするときは、塩素系のクリーナーを使うのがおすすめです。酸素系クリーナーは、たっぷりの水を使って長時間浸けておく必要があるため、ドラム式洗濯機の掃除にはあまり向いていません。

塩素系クリーナーの特徴は、酸素系よりもアルカリ濃度が高く、カビを分解できることです。少ない水量でも洗濯槽をキレイにできるため、ドラム式の場合は塩素系クリーナーがおすすめです。

ドラム式洗濯機の掃除に重曹やクエン酸はあまり向いていない

ドラム式洗濯機の掃除に重曹やクエン酸を使うことは、あまりおすすめできません。酸素系クリーナーと同様、多くの水を使う必要があるからです。市販のクリーナーよりも洗浄力が弱く、カビや汚れを十分に落とせないケースもあります。洗濯槽をしっかりと掃除したいなら、塩素系クリーナーがおすすめです。

ドラム式洗濯機の掃除方法を部位ごとに詳しく解説

ドラム式洗濯機の掃除方法

ここでは、洗濯槽や洗剤投入ケースといった部位ごとの掃除方法を詳しく解説します。簡単にできる掃除方法を紹介するので、チェックしておきましょう。

洗濯槽の掃除方法

ドアを閉めたままにしていたり、長期間掃除をしないまま放置していたりすると、懸念されるのが洗濯槽へのカビの発生です。以下の手順でしっかりと掃除していきます。

1.ドラム式洗濯機の電源をオンにする

ドラム式洗濯機の電源をオンにします。洗濯槽の中にゴミや目立つホコリがある場合は、事前に取り除いておきましょう。

2.洗濯槽の中に塩素系クリーナーを入れる

ドラム式洗濯機のドアを開け、洗濯槽の中にクリーナーを入れます。先ほど紹介したとおり、酸素系より塩素系のクリーナーのほうがおすすめです。なお、クリーナーのパッケージには投入すべき量が記載されています。

3.洗濯槽の洗浄をスタートする

ドラム式洗濯機に「洗濯槽洗浄モード」などがある場合は、同モードを選択します。洗濯槽が動き出したら、終わるまで待っているだけで掃除は完了です。洗浄モードが付いているかわからない場合は、説明書を確認してみてください。

洗浄モードがない場合は、標準のコースを使えば問題ありません。洗いから脱水まで、通常の洗濯と同様の流れで動かせば洗濯槽がキレイになります。洗濯槽の掃除は難しそうだと感じるかもしれませんが、洗濯槽クリーナーを使えばボタンを押すだけでキレイになるため、定期的な掃除が望ましいです。

洗剤投入ケースの掃除方法

洗剤投入ケースは、汚れが付着しやすい部品のひとつです。放置しておくと、洗剤が付着して取れなくなったり、カビが発生する原因になったりします。月に1回程度は掃除が必要です。具体的な掃除手順は以下のとおりです。

1.洗剤投入ケースを取り外す

洗剤投入ケースを洗濯機本体から取り外します。軽く引っ張ると取り外せますが、難しい場合は説明書を確認しましょう。

2.スポンジや雑巾で汚れを取る

洗剤投入ケースを取り外したら、スポンジや雑巾で汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合は、ぬるま湯にしばらく浸けておくと簡単に拭き取れます。

3.乾燥させてから洗濯機本体に取り付ける

汚れが取れたら水分を拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。乾燥したら、洗剤投入ケースを洗濯機本体に取り付けて掃除は完了です。

排水フィルター(糸くずフィルター)の掃除方法

排水フィルターは、排水時に出たゴミや糸くずを溜めておくための部品です。ゴミが溜まった状態になると、フィルターの目が詰まって水の流れが悪くなるため、1〜2週間に1回のペースで掃除が必要です。以下、排水フィルターの掃除手順を紹介します。

1.脱水運転をする

排水フィルターを取り出す前に脱水運転をしておくと、大量の水があふれ出てくるのを防止できます。

2.排水フィルターを取り外す

脱水運転が終わったら、排水フィルターを取り外します。排水フィルターは、ドラム式洗濯機の下部に付いているのが一般的です。水が残っていないことを確認しながら、排水フィルターをゆっくりと引き出します。

3.排水フィルターに溜まっているゴミを取り除く

柔らかいブラシや古い歯ブラシを使って、排水フィルターに溜まっているゴミを取り除きます。ゴムパッキンの部分に汚れが付着しているケースもあるため、丁寧に拭いておきましょう。

4.排水フィルターを洗濯機本体に取り付ける

ゴミや汚れを取り除いたら、洗濯機本体に取り付けます。排水フィルターをしっかりと取り付けておかないと、エラー表示が出て洗濯機が動かないケースもあるため注意が必要です。

乾燥フィルターの掃除方法

乾燥フィルターは、乾燥運転をしたときに発生したゴミや糸くずを溜めておく部品です。ゴミが溜まると乾燥ムラが発生したり、乾燥時間が長くなったりするため、定期的な掃除が欠かせません。

放置しておくと、手の届かないヒートポンプユニットなどにゴミが入り込み、故障につながる可能性もあるため注意が必要です。以下、具体的な掃除手順を解説します。

1.乾燥フィルターを取り外す

乾燥フィルターは、ドラム式洗濯機の上部に付いているのが一般的です。軽く引っ張ると取り外せますが、わかりにくい場合は説明書を確認しましょう。乾燥フィルターは2枚付いているため、両方を取り外します。

2.掃除機で汚れを取り除く

掃除機を使って、乾燥フィルターに溜まっているゴミやホコリを取り除きます。汚れがひどい場合は、一度ぬるま湯に浸けておくのがおすすめです。しばらく時間が経ったら、古い歯ブラシなどでこすれば汚れが落ちます。

3.しっかりと乾かしてから洗濯機本体に取り付ける

汚れが落ちたら、洗濯機本体に取り付けます。水洗いした場合は、しっかりと乾燥させてから取り付けるのがポイントです。

ゴムパッキンの掃除方法

ゴムパッキンは、ドラム式洗濯機のドア部分に付いています。ゴムパッキンの裏にゴミやホコリが溜まっているケースが多いため、掃除を忘れがちな箇所です。掃除の手順とコツは以下のとおりです。

1.スポンジや雑巾を濡らしてゴムパッキンを拭く

ゴムパッキンは、ドアを開けるとすぐ見える場所にあります。スポンジや雑巾を濡らして丁寧に拭いていきます。ゴムパッキンの溝や裏側にゴミが溜まっていることも多いため注意が必要です。

2.汚れがひどい場合は台所用洗剤を使う

汚れが付着していて拭いても取れない場合は、台所用洗剤を使うのがおすすめです。洗剤をタオルやスポンジに少し付けてから拭くと、ラクに汚れを落とせます。

防水パンの掃除方法

ドラム式洗濯機の下にある防水パンも、汚れやゴミが溜まりやすい部分のひとつです。見落としがちな場所ですが、髪の毛やホコリが溜まっていることも多いため定期的に掃除します。ただし、重い洗濯機を無理に持ち上げるのは危険なため、できる範囲で掃除することが大切です。ここでは簡単にできる掃除方法を紹介します。

1.掃除機で髪の毛やホコリを吸い取る

掃除機を使って、見える範囲の髪の毛やホコリ、ゴミなどを吸い取りましょう。洗濯機の両サイドや後ろなどをチェックして、できるだけ吸い取っておくと次の工程がラクになります。

2.雑巾や不要なストッキングを使って洗濯機の下を掃除する

雑巾や不要なストッキングで、洗濯機の下に溜まっているゴミやホコリを取り除きます。ストッキングをハンガーや棒状のものに巻き付けて洗濯機の下に入れると、髪の毛やホコリを簡単に除去できます。

排水口の掃除方法

排水口は、防水パンと洗濯機の排水ホースをつなぐ部分です。洗濯機から排出された洗剤や汚れによって、ヌメリが発生しているケースも多いため、毎月1回程度の掃除がおすすめです。掃除の流れは以下のとおりです。

1.排水口から排水ホースを取り外す

排水口からホースを取り外します。排水口がドラム式洗濯機の下にあり、見えにくい場合もあります。ご自分で取り外すのが難しい場合は、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。

2.排水口から蓋と排水トラップを取り外して水洗いする

排水口から蓋と排水トラップを取り外します。排水トラップは、悪臭や虫の侵入を防止するための部品です。汚れが付着しているケースも多いため、ブラシを使って水洗いしましょう。風呂用洗剤を使っても問題ありません。

3.排水口の中の汚れを取り除く

排水口の中や縁の汚れは、ブラシを使って取り除きます。キレイになったら、蓋と排水トラップを取り付けます。最後に排水ホースを取り付ければ完了です。

ドラム式洗濯機の外側の掃除方法

ドラム式洗濯機の上部や側面にホコリが溜まっていたり、こぼれた洗剤が付着していたりする場合もあります。気になる部分は雑巾などで拭いておきましょう。

ドラム式洗濯機を掃除するときの2つの注意点

ドラム式洗濯機を掃除するときは、排水口と排水ホースの緩みや、塩素系クリーナーによる肌荒れなどに注意が必要です。以下、それぞれの注意点について簡単に解説します。

1.ドラム式洗濯機を動かすときは要注意

防水パンなどを掃除するとき、ドラム式洗濯機を移動させる場合は注意が必要です。洗濯機の排水ホースと排水口は接続されており、移動させることで外れてしまうケースもあります。接続部分が緩んだまま洗濯機を使用すると、水が漏れてしまう可能性もあるため注意が必要です。掃除が終わったら、接続部分の緩みがないか確認しておくことも大切です。

2.塩素系クリーナーによる肌荒れに注意する

塩素系クリーナーは殺菌力が強いため、手に付くと肌が荒れてしまうこともあります。肌が弱い人は、掃除のゴム手袋などを使って掃除するようにしましょう。また、クリーナーがはねて眼に入ることがないように、ゴーグルの着用もおすすめです。

衣類の色落ちにも注意が必要です。塩素系クリーナーを使った場合、すすぎ残しがあると、次の洗濯の際に色落ちが発生してしまう可能性もあります。気になる場合は、洗浄モードのあと、洗濯物を入れる前に標準コースで洗濯機を回しておきましょう。

ドラム式洗濯機の部分別の掃除頻度

ドラム式洗濯機の部位ごとの掃除頻度は以下のとおりです。

  • 洗濯槽:月に1回
  • 洗剤投入ケース:月に1回
  • 排水フィルター(糸くずフィルター):1〜2週間に1回
  • 乾燥フィルター:使用するごと
  • ゴムパッキン:月に1回
  • 防水パン:月に1回
  • 排水口:月に1回

洗濯槽や洗濯投入ケースなどは、月に1回は掃除します。乾燥フィルターは、乾燥機能を使うごとにチェックしてゴミを取り除くのが基本です。排水フィルターは詰まりやすいため、1〜2週間に1回は掃除するとよいでしょう。

ドラム式洗濯機の掃除はプロに依頼するのがおすすめ

ドラム式洗濯機の掃除方法や掃除頻度を紹介しました。定期的に掃除しておくことで、快適に洗濯できカビや悪臭の防止にもつながります。基本的には家庭にある道具で掃除できます。

ですが、最後の掃除から数年経過している、購入してから一度も掃除していないと、自分で掃除するのは難しいかもしれません。そういった場合は、プロに依頼しましょう。
洗濯機を分解し、目に見えない部分までしっかりとキレイにしてくれます。
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