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水栓のカルキ汚れの落とし方!手順や注意点

公開日

2023.04.05

更新日

2023.10.12

水栓カルキ汚れ

水栓に付着する白いカルキ汚れは、水道水に含まれる成分が原因でできてしまいます。こまめに水気を拭き取るのが予防策ですが、もしカルキ汚れができてしまったときは、クエン酸を使えば簡単に掃除できます。

本記事では、カルキ汚れができる原因、具体的な掃除方法、クエン酸を使うときの注意点をご紹介します。

カルキ汚れとは水道水のミネラル分が残ってできた汚れのこと

カルキ汚れは、水道水に含まれるミネラル分が原因でできてしまいます。水栓やシンクなどに水滴が付着すると、水分だけが蒸発しカルシウムなどの成分のみが残るため、白くうろこ状にこびりつきます。これが、カルキ汚れの正体です。

水道水が原因のため、水回りだけでなく、ポットやヤカンなど、水を使う製品にも発生します。汚れの性質はアルカリ性のため、中性洗剤や重曹を使ってこすっても、なかなか落ちないやっかいな汚れのひとつです。

水栓のカルキ汚れの原因

水栓のカルキ汚れの原因

カルキ汚れは、付着した水道水が蒸発して残ったミネラル分が原因のため、こまめに水気を拭き取ればキレイな状態をキープできます。

しかし、水栓(蛇口)は、水道水が跳ね飛ぶことも多く、カルキ汚れが付着しやすいです。とくに、水栓の水が出る部分(蛇口キャップ)は、常に水道水と接していて掃除も忘れがちです。

溜まったカルキ汚れを放置すると、さらにそこに汚れが蓄積し、固まって落としにくくなってしまいます。

水栓掃除に必要なもの

水栓のカルキ汚れはアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使って中和すると簡単に掃除できます。次のものを準備してから掃除を始めると効率的です。100円ショップなどでリーズナブルに揃えてもよいでしょう。

【必要なもの】

  • クエン酸
  • スプレーボトル
  • スポンジ・歯ブラシ
  • キッチンペーパー
  • 食品用ラップフィルム
  • 布巾
  • ゴム手袋

クエン酸スプレーの作り方

掃除を始める前に、以下の手順でクエン酸スプレーを作っておきましょう。

  1. 水100mlに対し小さじ1 / 2のクエン酸を溶かす
  2. スプレーボトルに詰める

なお、濃度はカルキ汚れの程度に合わせて変えてもかまいません。

スプレーボトルが詰まる原因になるので、完全にクエン酸が溶けてから移し替えましょう。

水栓掃除の手順

カルキ汚れは、軽度であれば、クエン酸スプレーをかけて拭き掃除するだけでもキレイになります。しかし、石化したような重度のカルキ汚れでは、一度パックをして汚れをゆるめてから掃除した方が簡単です。汚れの程度別に2つの掃除方法をご紹介します。

軽度のカルキ汚れ

うっすらとうろこ状に広がるカルキ汚れは、クエン酸スプレーを汚れに直接吹きかけ、スポンジなどで磨くとキレイになります。

  1. カルキ汚れにクエン酸スプレーを吹きかける
  2. 数十秒待った後、スポンジでこすり洗いする
  3. 水で汚れを流した後、乾いた布巾で水気を拭き取る

水栓の裏側など、スポンジでは汚れが落としにくいときは、いらないストッキングを使うのもオススメです。柔らかく伸縮性があるので、傷が付きやすい水栓の掃除にも適しています。使うときは、一度水栓の水気を拭き取ってから磨きましょう。

重度のカルキ汚れ

クエン酸スプレーでは落ちないカルキ汚れや、白く石化したような汚れは、クエン酸パックで汚れをゆるめてから掃除します。

  1. カルキ汚れにクエン酸スプレーをたっぷりと吹きかける
  2. その上にキッチンペーパーを貼り付ける
  3. キッチンペーパーの上にラップを貼り付ける
  4. 30分程度放置する
  5. キッチンペーパーとラップを剥がしスポンジでこすり洗いする
  6. 汚れを水で流す
  7. 乾いた布巾で水気を拭き取る

キッチンペーパーの水気が少ないときは、さらに上からクエン酸スプレーを吹きかけます。ラップでパックすると水分が蒸発せず、効果的にカルキ汚れをゆるめられます。

なお、頑固なカルキ汚れは、1回のクエン酸パックでは効果が薄いときもあります。そのときは何度かパックをして汚れを落としましょう。蛇口キャップなどは漬け置きするのも効果的です。

水栓掃除の注意点

水栓の掃除では、たわしなどでゴシゴシこすり洗いすると製品を傷つけてしまいます。また、強い力でこすると、部品が壊れることもあるためオススメできません。

硬いスポンジやたわしは使わない

硬いスポンジやたわしを使えばカルキ汚れを物理的に削り取れるため、一見キレイに掃除できます。しかし、水栓は細かい傷ができてしまい、そこに汚れが溜まりやすく、黒カビも発生しやすくなってしまいます。掃除をする際は柔らかいスポンジや歯ブラシを使いましょう。

優しく掃除する

掃除をするときも、力を入れてゴシゴシこするのではなく、優しく汚れを落としましょう。洗剤の効果を正しく使えば、大抵の汚れは落ちることが多いです。

また、水栓などに力を入れると部品が壊れたり、洗剤が飛び散って目に入ったりすることも。汚れが落ちにくいときは、何度か掃除を試す、プロに依頼するなども検討してみてください。

クレンザーを使うときはクリームタイプを選ぶ

頑固な水栓の汚れにクレンザーを使いたいときは、クリームタイプのものを選びましょう。粒子の洗いものを使うと、水栓に細かい傷が付いてしまいます。

またクレンザーの注意をよく読み、使用できる材質かどうかも確認しましょう。クレンザーの中にはプラスチック製品に使えるものもあります。

クエン酸を使う際の注意点

クエン酸は自然由来で優しい洗剤ではあるものの、使い方を間違えると有毒ガスが発生したり、製品を傷つけたりする恐れがあります。注意点をよく確認して活用しましょう。

掃除するときはゴム手袋を着用する

クエン酸は、自然由来の製品ではあるものの、性質は酸性のため手肌の弱い方は荒れる恐れがあります。掃除のときはゴム手袋を着用しましょう。

塩素系漂白剤と混ぜない

「まぜるな危険」の表記のある塩素系漂白剤とクエン酸は一緒に使用してはいけません。有毒ガスが発生するため大変危険です。

カビ取りとカルキ汚れ落としを一緒にしたいときは、時間を空けてから掃除しましょう。

重曹と一緒に使うときは換気をする

重曹とクエン酸を一緒に使い水を注ぐと、二酸化炭素が発生します。人体に害はないものの、念のため換気をしながら掃除しましょう。

混ぜて使うときは純正のクエン酸を選ぶ

「クエン酸」の名称で販売されている洗剤の中には、掃除しやすいように界面活性剤が配合されている製品もあります。

重曹などと混ぜて使いたいときは、材質にクエン酸のみ記載された純正のものを選びましょう。

クエン酸が使えない素材がある

大理石などのツヤのある石材、コンクリート、鉄などでできた製品は、酸の力で腐食や劣化が進むため、クエン酸は使用できません。

素材の判断に迷うときは、取り扱い説明書を確認するか、使用を控えるようにしましょう。

掃除用のクエン酸は食用に使わない

クエン酸には「掃除用(工業用)」「食用」「薬用」の3つのグレードがあります。このうち口に入れても問題のないものは食用と薬用だけです。掃除用のクエン酸を食用として使用しないようにしてください。

掃除用のクエン酸は精製方法が異なるため、食用のクエン酸利用時の安全性が保証されていません。なお、食用や薬用を掃除に使うぶんには問題ありませんが、割高になりやすいです。

カルキ汚れはクエン酸で落とそう

水道水に含まれる成分が原因でできるカルキ汚れは、水気をこまめに拭き取ることで防止できます。しかし、毎回拭き取るのは難しく、気がつくと水栓にカルキ汚れが付いてしまうこともあるでしょう。

カルキ汚れはアルカリ性のため、酸性のクエン酸を使うと手間なく掃除できます。なお、クエン酸は塩素系漂白剤などと一緒に使うと有毒ガスが発生するため注意が必要です。汚れの性質を見極めて、定期的に掃除していきましょう。

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