検索
メニュー

排水口が臭い原因と対処法!キッチン・お風呂・洗面所の消えないニオイをまるっと解決

公開日

2024.10.09

更新日

2024.10.10

2024100202

排水口のニオイでお悩みではありませんか? キッチンやお風呂(浴室)、洗面所の消えないニオイには、場所と原因に応じた対処が必要です。本記事では、排水口が臭う主な原因と、正しい対処法・予防策をご紹介します。

排水口が臭い主な原因は6つ

排水口から上がってくるニオイの原因は、排水設備の汚れやぬめり、排水管の不具合など、さまざまです。
以下では、排水設備の仕組みを追いながら、考えられるニオイの原因を7つご紹介します。

原因(1)フタやゴミ受けなどの汚れ

排水口のニオイの原因として、まず考えられるのが、水が流れていく最上部にあるフタやゴミ受けの汚れです。場所ごとの主な汚れは以下のとおりです。

  • キッチン:食べカス、生ゴミ、油など
  • お風呂:髪の毛、石鹸カス、皮脂汚れなど
  • 洗面所:髪の毛、石鹸カス、水アカなど

フタは水アカや油汚れ、お風呂や洗面所の排水口では石鹸カスが最初にたまる場所です。またゴミ受け(お風呂の場合はヘアキャッチャー)には、食べカスや生ゴミ、髪の毛などがたまりやすいです。これらを放置すると、ぬめりやニオイの原因になります。

原因(2)トラップ椀のズレ・劣化

排水口のニオイの2つ目の原因は、トラップ椀のズレや、劣化による破損です。トラップ椀とは、排水トラップ内にあるお椀型のパーツのことで、排水口のフタ・ゴミ受けの下にあります。トラップ椀がきちんとはまっていなかったり、劣化で破損していたりすると、下水管のニオイが直接上がってくる可能性があります。排水口の掃除後にトラップ椀を取り付ける際は、正しく取り付けられているか確認しましょう。

原因(3)封水が少なくなっている

封水の減少も、排水口が臭いと感じる原因の1つです。封水とは、排水トラップ内にたまる水のことで、トラップ椀とセットで不快なニオイや害虫の侵入を防ぐ役割を果たしています。

この封水が蒸発して十分にたまっていないと、ニオイが出やすくなります。日常的に水を流していればなくなることはありませんが、長期の旅行や不在で水が引くこともあるでしょう。

また、排水トラップの破損により封水がたまらなくなることもあります。その場合は、新しい排水トラップに交換し、ニオイの発生を防ぎましょう。

原因(4)排水トラップの汚れ・ぬめり

フタやゴミ受け、トラップ椀だけでなく、排水トラップ内部の汚れがニオイにつながっているケースもあります。新築のときは清潔でも、長期的に使っていると汚れの蓄積は避けられません。

原因(5)排水ホースの汚れ・ぬめり

排水トラップのさらに下にある排水ホースに汚れがたまり、ニオイの原因になっていることもあります。大きな生ゴミや髪の毛などはゴミ受けに引っかかりやすいですが、液状の油や細かな食べカスは排水ホースまで流れる可能性が高いです。排水ホースに汚れがたまるとぬめりが発生し、排水を妨げるため、水の流れが悪くなる原因にもなります。

原因(6)シンク下にある排水ホースと床の隙間

「排水口というよりシンク下が臭い」という場合、排水ホースと床の間にできた隙間も原因として考えられます。通常、排水ホースと床の接地面には排水カバーが取り付けられており、隙間がないはずです。隙間があるようなら、そこからニオイが漏れているのかもしれません。

原因(7)床下の排水管の汚れや不具合

場合によっては、排水ホースのさらに奥にある排水管に汚れがつまっている可能性があります。
排水管の奥の汚れやつまりの掃除は手が届かない場所になりますし、見えない部分のため、ご自分で掃除をすることでさらなるトラブルになる場合もあります。そうなると原因も含めて業者への相談が必要になるかもしれません。

排水口が臭いときの対処法【場所別】

排水口のニオイへの対処は、まずニオイの発生場所を特定することから始めます。その上で、場所ごとの適切な対処を行うことが大切です。

以下では、排水口が臭いときの場所ごとの一般的な対処法をご紹介します。排水口のパーツのうち、どこがニオイの原因なのかを確認しながら、対処法を見ていきましょう。

なお実践の際は、お使いの排水口の取扱説明書などをきちんと確認し、メーカーの指示に従った方法で行ってください。

キッチンの排水口が臭いときの対処法

キッチンシンクの排水口が臭いときの対処法は以下のとおりです。

1.排水フタ・ゴミ受けを掃除

まず、排水口の入口となる排水フタとゴミ受けを掃除します。目の細かいゴミ受けの掃除には、古い歯ブラシが活躍します。食べカスや生ゴミを取り除いた後は、スポンジに中性洗剤を付けてパーツを洗いましょう。

2.排水トラップを掃除

フタ・ゴミ受け・排水トラップ周りを掃除してもまだ臭い場合は、封水が少なくなっている可能性があります。蛇口をひねり、たまるべき場所に水をたっぷり注ぎましょう。もし水がたまらない場合は、排水トラップの交換が必要です。自力での交換が難しいときは、水回りの修理に対応している業者に相談しましょう。

3.排水口に水を注ぐ(封水をためる)

フタ・ゴミ受け・排水トラップ周りを掃除してもまだ臭い場合は、封水が少なくなっている可能性があります。蛇口をひねり、たまるべき場所に水をたっぷり注ぎましょう。もし水がたまらない場合は、排水トラップの交換が必要です。自力での交換が難しいときは、水回りの修理に対応している業者に相談しましょう。

4.排水ホースにお湯を流す

排水口が臭いだけでなく流れが悪いと感じるときは、排水ホースまでお湯を流してみましょう。

ただし、お湯の温度が高すぎると排水管の破損につながるため、メーカーの定める温度を超えた高温にならないよう注意が必要です。目安としては、60度以下の温度にとどめましょう。

5.排水ホースを補修する

排水ホースと床に隙間ができているようなら、つなぎ目をふさぎましょう。排水ホースと床をつなぐ防臭ゴムやパテ、補修テープはホームセンターなどで手に入ります。なお商品によってサイズや使用できるキッチンシンクの素材が異なるため、パッケージを確認した上で適したものを選びましょう。

お風呂の排水口が臭いときの対処法

続いて、お風呂の排水口が臭いときの対処法をご紹介します。

  1. フタ・ヘアキャッチャーを掃除する
  2. 排水トラップ内・パーツを掃除する
  3. 排水口内にたっぷり水を流す

基本的には、キッチンの排水口が臭いときの対処法と大きく変わりません。フタ・ヘアキャッチャー・トラップ椀(お風呂は排水筒のケースもあります)など、取り外せるパーツは全て外して洗っていきます。洗うときは、お風呂用洗剤もしくは重曹やクエン酸などを、ニオイの度合いや状況に応じて使い分けましょう。

洗面所の排水口が臭いときの対処法

水回りの中でも、使用頻度が高い洗面所が臭いときの対処法は以下のとおりです。

  1. フタ・ゴミ受け(ヘアキャッチャー)を掃除する
  2. 排水トラップ内・パーツを掃除する
  3. 排水口内にたっぷり水を流す
  4. 洗面台下の排水ホースを確認する

洗面所もキッチンやお風呂と同様に、フタ・ゴミ受け(ヘアキャッチャー)・排水トラップ内とパーツを掃除するところから始めます。洗剤はお風呂用で対応可能です。

排水口内に水を流す前には、歯磨き粉などが付きやすい洗面ボウルの掃除も済ませておくと、より清潔に保てます。また洗面台下にスペースがある場合は、排水ホースと床に隙間がないか、ニオイが漏れていないかも確認しましょう。

排水口を掃除してもまだ臭いときの対処法

キッチン・お風呂・洗面所の排水口を掃除しても「まだ臭う……」という場合もあるでしょう。以下では、消えないニオイへのさらなる対処法を状況・場所別にご紹介します。

こちらも実践の際は、お使いの排水口の取扱説明書などをきちんと確認し、メーカーの指示に従った方法で行ってください。

汚れを根こそぎ取りたいなら塩素系漂白剤

排水口の汚れをしっかり取りたい場合は、塩素系漂白剤を使った対処も検討してみましょう。塩素系漂白剤は強力な洗浄力と除菌効果を持っているため、排水口に蓄積した汚れやぬめりを根こそぎ取り除き、ニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えてくれます。

ただし使用する際は換気を行い、手袋やマスクを着用する、クエン酸とは混ぜないなど、安全面に十分注意が必要です。

塩素系漂白剤を使った排水口掃除の手順は以下のとおりです。

  1. 排水口のフタ、ゴミ受け、フラップ椀を取り外し、これらのパーツと排水トラップ内に塩素系漂白剤を直接かけ、5~10分程度放置する
  2. 放置時間がたったら、水で漂白剤を完全に洗い流す
  3. 汚れが残っている場合は歯ブラシなどを使って取り除き、排水口のパーツを元の位置に戻す

塩素系漂白剤は強力な洗浄力と除菌効果で排水口をすっきりとキレイにできますが、定期的な使用はパーツを傷める可能性があるので、月に1回程度の使用が適切なケースが多いです。

お風呂のツンとしたニオイは壁・床を清潔に

お風呂のツンとしたニオイの原因は、排水口だけでなく、壁や床に蓄積した石鹸や皮脂などの汚れかもしれません。湿度の高いお風呂は雑菌が繁殖しやすいため、定期的な掃除が大切です。

ここでは、重曹を使ったお風呂の壁・床の簡単な掃除方法をご紹介します。重曹は優れた消臭・洗浄効果を持つ天然素材で、汚れを浮かせ、ニオイの原因となる雑菌を除去してくれます。

掃除の手順は以下のとおりです。

  1. ぬるま湯に重曹を溶かし、スプレーボトルに入れる
  2. お風呂の壁や床全体に重曹水をスプレーし、汚れが気になるところをスポンジでこする
  3. お湯でしっかりと流し、乾いた布で拭き上げる

重曹水の掃除を週に1回程度行うことで、お風呂の壁や床に汚れやニオイが蓄積するのを防ぎ、快適なバスタイムを楽しめます。環境にも優しいこの方法で、お風呂全体を清潔に保ちましょう。

洗面所が臭いときは穴(オーバーフロー)も確認

洗面所の排水口周りを掃除してもまだ臭いときは、洗面ボウルの上部にある小さな穴、オーバーフローが原因かもしれません。オーバーフローは水があふれ出るのを防ぐ安全装置で、排水管につながっています。普段目にすることが少ないため、掃除が行き届きにくい場所です。

またオーバーフローは湿気がこもりやすく、カビが生えやすい環境であり、歯磨き粉や石鹸の泡、髪の毛などの汚れがたまりやすい場所でもあります。これらの汚れやカビが、洗面所特有のニオイの原因となっている可能性があります。

オーバーフローの掃除には、細部まで届きやすいスプレータイプの塩素系漂白剤がおすすめです。なお先述のとおり塩素系漂白剤を使用する際は換気を行い、手袋やマスクを着用するなど、安全面に注意しましょう。

排水口のニオイを防ぐための5つの対策

排水口のニオイを繰り返さないためには、日頃からの予防対策が欠かせません。最後に、悪臭が発生しやすいキッチンを中心に、排水口のニオイを防ぐための5つの対策をご紹介します。

対策(1)食べカスや油を流さない

排水口のニオイを防ぐには、食べカスや油を流さないことが何より大切です。食べカスは排水口やパイプに詰まりやすく、腐敗して悪臭の原因になります。一方、油は排水ホースや排水管の内側に付着し、汚れを蓄積させるため厄介です。そのため、以下の点を心掛けましょう。

  • 食べカスは排水口に流さず、必ずゴミ箱に捨てる
  • 油は新聞紙やキッチンペーパーで拭き取ってから処分する
  • ゴミ受けにたまった食べカスは、小まめに取り除く

これらの習慣を日常的に実践することで、排水口のニオイを予防し、清潔なキッチンを保てます。

対策(2)ゴミ受けにアルミホイルを丸めて置いておく

手間をかけずに排水口を清潔に保ちたい方におすすめなのが、ゴミ受けに丸めたアルミホイルを置いておくという方法です。油はもちろん、細かな食べカスが物理的に排水管へ流れていくのを防げます。

またアルミホイルには水に触れるとイオンが発生するという特性があり、このアルミニウムイオンには抗菌効果が期待できます。アルミホイルには水に触れるとイオンを発生させるという特性があり、このアルミニウムイオンには抗菌効果が期待できます。排水口周りの雑菌の発生・繁殖の抑制できるでしょう。

ただし、誤ってアルミホイルを排水管に流すと詰まりの原因になるため、取り替える際は注意が必要です。

対策(3)排水口に50~60度のお湯をかける

ニオイが発生したときだけでなく、日頃から排水口にお湯をかけるのも対策の一つです。お湯は排水口や排水管内の汚れや油分を溶かし、雑菌の繁殖を抑制してくれます。また、軽い殺菌効果も期待できます。

パスタや野菜を茹でた後の余分なお湯を活用するだけでも十分です。ただし、排水口周りと排水管のダメージを防ぐため、お湯の温度は50~60度程度にとどめましょう。 先述のとおり、メーカーの定める上限温度を守ることが大切です。

対策(4)排水口にクエン酸スプレーをかける

排水口を小まめに除菌してニオイを防ぎたいなら、クエン酸スプレーが活躍します。洗い物が終わった後に、シュッと一吹きしておけばOKです。クエン酸がない場合、アルコールスプレーでも代用できます。

対策(5)排水口の掃除を習慣づける

排水口のニオイを防ぐには、小まめな掃除が一番です。とはいえ毎日排水トラップ内のパーツを全て掃除したり、漬け置き洗いしたりするのは大変でしょう。

ニオイが発生していない段階での掃除であれば、フタ・ゴミ受け・排水トラップの入口をサッと洗い流すだけでも良いです。その上で、週に1回は重曹とクエン酸を使って排水トラップ内のパーツを漬け置き洗いするなど、ご自分に合ったペースで習慣化してみてください。

対策(6)排水管を定期的に高圧洗浄する

いくら、排水口をきれいに清掃していても、排水管の汚れ自体はどんどん溜まっています。例えば洗い物をした時の油、お風呂に入った時の石鹸や髪の毛など。キレイに流れていっているように見えても、どうしても多少は排水管内に残ってしまいます。

そして、何度も何度も水とともに汚れを流していくうちに、少しずつ蓄積されていくのです。そのため仮に「排水口を清掃しているのにニオイが気になる」「なんとなく流れが悪い」と感じた際には、すでにかなり劣悪な状態になっているケースが少なくありません。

ある日急に水回りが使えなくなってしまう事態を防ぐためにも、排水管の高圧洗浄は最低でも3~5年ほどの頻度で行うのがおすすめです。基本的には毎日使っている設備でもあるので、数年に1度のペースでメンテナンスしておくことで、余計なトラブルにならずに済みます。

どうしても臭う排水口には、東京ガスのハウスクリーニングを

キッチン、お風呂、洗面所の排水口から発生するニオイや汚れは、日常生活の中で頻繁に起こるトラブルです。放置すると状況は悪化の一途をたどります。水アカ、ぬめり、詰まりなどの問題は、自分で対処できる範囲を超えることも少なくありません。そこで、迅速かつ確実な対応が必要になります。

もし、排水口のニオイや汚れを速やかに解決したいと考えているなら、東京ガスのハウスクリーニングサービスがおすすめです。キッチンや浴室(お風呂)、洗面所の排水口の水アカやぬめり、頑固な汚れをプロの技術でキレイに取り除きます。また、排水管の奥の汚れが気になる方には排水管の高圧洗浄もおすすめです。
排水口からのニオイや汚れにお困りの方は、ぜひこの機会にハウスクリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。

東京ガスのハウスクリーニング「排水管洗浄」についてはこちら

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

東京ガスのハウスクリーニングでは、ご家庭のお掃除を自分でしてみたい!そんな方のために、プロのノウハウを踏まえたご家庭でできるお掃除方法を発信していきます。

東京ガスのハウスクリーニングとは?

東京ガスのハウスクリーニングでは、専用の道具や洗剤を使い、プロの技術でおうちをまるごとクリーニング。忙しいあなたにかわって、普段手の届かないところまで徹底的にキレイにします。

すべての記事を見る

カテゴリ別記事一覧

関連記事

よく読まれている記事

2024年10月19日〜11月17日日集計