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お掃除機能付きのエアコンクリーニング方法を解説!
エアコン
公開日
2023.04.05
更新日
2024.05.16
エアコンの中には、お掃除機能付きの機種があります。しかし、お掃除機能が付いていても、人の手による掃除が全てなくなるわけではありません。本記事では、エアコンのお掃除機能の見分け方や自分でできる掃除方法などについてご紹介します。
目次
エアコンのお掃除機能とは
エアコンのTVCMやカタログを見ていると「お掃除機能付き」という表示を見かけます。まずはこの機能がどのようなものなのか知っておきましょう。
自動でフィルターを掃除する機能
エアコンのお掃除機能とは、基本的にフィルターを自動でクリーニングする機能のことを言います。
フィルターはエアコンの中でもとくに汚れやすい場所です。よく使う時期の場合は2週間に1度の掃除が推奨されていますが、お掃除機能付きのエアコンを選べば、手間をかけずにキレイな状態を維持しやすくなります。
近年では、フィルターに加えてフィンや送風ファンを自動でクリーニングするエアコンも開発されています。
なお、「自動でクリーニングする」という点から、「全くお手入れする必要がない」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしお掃除機能が付いていたとしても、エアコンの内部や吹き出し口、ルーバーなどのフィルター以外の場所は、基本的に人の手で掃除をする必要があります。
メーカーによって呼び方が違う
エアコンのお掃除機能は通称でフィルターを自動で掃除する機能であってもメーカーごとに名称が変わる場合があります。
また、メーカーごとに特徴や構造に違いがある場合も。お掃除機能付きのエアコンを購入する際やご自身で掃除をする際は、必ずエアコンに付属されている説明書を確認しましょう。
ホコリの処理方法は2種類
エアコンのお掃除機能で、フィルターが自動クリーニングされるとホコリが発生します。このホコリは何らかの形で外に排出する仕組みになっています。エアコンのお掃除機における、ホコリの処理方法は主に2種類あります。
1. ダストボックスに溜めるタイプ
ダストボックスにホコリを溜めるタイプの場合は、半年に1度ほどの頻度で人の手で掃除をしなくてはいけません。ダストボックスを取り外し、中のホコリを処理します。
ホコリが溜まりすぎるとエラーが出たり、自動クリーニングが正常に行われなくなったりします。使用している環境によっては数カ月でダストボックスが一杯になることもあるため、定期的な確認が必要です。
2. 自動で外に排出するタイプ
自動で外に排出するタイプでは、自動クリーニングのたびにホコリを自動で排出します。そのため、溜まったホコリを手動で処分する必要がありません。
しかし、長年使っているとホコリを外に排出するホースが詰まることがあります。ホースが詰まるとホコリが戻ったり、内部に詰まったりしやすくなり、故障の原因につながります。
お掃除機能の見分け方
ご自宅にあるエアコンにお掃除機能があるか見分ける方法はとても簡単です。お掃除機能が付いているかわからない場合は以下のポイントを確認してみましょう。
説明書の記載
説明書が手元にあり、すぐに確認できる場合はお掃除機能の記載があるか確認しましょう。
自動お掃除機能やダストボックスの記載があれば、お掃除機能が付いている証拠です。お掃除機能の説明だけが別冊になっていることもあるため、付属の説明書や冊子も念のため確認してみてください。
リモコンの表示
リモコンにお掃除やフィルター掃除などのボタンや表示がある場合は、お掃除機能が付いています。これは定期的な自動清掃に加えて、手動でお掃除機能を使う際に操作する部分です。
そのため、お掃除機能がないエアコンのリモコンには存在しません。ただし、リモコンだけを買い替えていたり、ほかの機種を使っていたりする場合は例外です。
エアコン本体の大きさ
お掃除機能付きのエアコンは、基本的にお掃除機能なしのエアコンよりもサイズが大きいことが多いです。本体の厚みがかなりあるため、一般的なエアコンと比べて分厚いと感じる場合はお掃除機能付きの可能性が高くなります。
しかし、エアコンの大きさはメーカーや機種によってさまざまです。あくまでも目安であるため、確実な判断はできません。正しく把握するためには、前述した説明書の記載やリモコンの表示をチェックしましょう。
フィルター周りの構造
説明書やリモコンでは判断ができない場合は、エアコンのカバーを開けてフィルター周りを確認しましょう。
お掃除機能付きのエアコンには、フィルターの前面に掃除用のパーツが付いています。そのため、フィルターが半分くらいしか見えておらず、取り外すにはロックを解除したり、先にパーツを外したりしないといけません。
お掃除機能がないエアコンは、フィルター全体が見えてワンタッチで取り外しができます。簡単にフィルターが外せない場合は、お掃除機能が付いている可能性が高いです。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングに必要なもの
お掃除機能付きのエアコンをご自宅で掃除をする際には、以下のものが必要です。
- 掃除機
- 中性洗剤
- 雑巾
- 新聞紙
- 歯ブラシ
- バケツ
- アルコールウェットシート
掃除機はフィルターのホコリを取る際に使います。中性洗剤や雑巾は拭き掃除に、歯ブラシは細かい部分をキレイにしたいときに重宝します。
なお市販のエアコンクリーニング剤はスプレーによって内部の汚れを落とせる便利な商品ですが、洗浄成分が内部に残ってしまう恐れがあるため、基本的に使用をおすすめしません。お掃除機能付きのエアコンは構造が複雑であるため、洗浄成分がとくに残りやすく、故障や不具合を起こす可能性があります。どうしても使いたい場合は、お掃除機能付きのエアコンにも対応している製品を選びましょう。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング方法
ここからは、ご自宅でお掃除機能付きのエアコンをクリーニングする際の方法と手順を解説します。お掃除機能付きのエアコンは、普通のエアコンよりも故障するリスクが高いため、正しい方法でキレイにしましょう。
ご自宅でクリーニングできるパーツ
お掃除機能付きのエアコンをご自宅でクリーニングする際は、故障のリスクが少ないパーツに限定して掃除しましょう。
- フィルター
- ダストボックス(付いている場合のみ)
- 吹き出し口
- 本体の外側
基本的にはこの4つに絞ってクリーニングをしてください。
本体内部の熱交換器やファンまで掃除をする場合は、自動お掃除ユニットを取り外さなくてはいけません。知識がない状態で分解してしまうと、元に戻せなくなって故障する恐れがあります。
クリーニングの手順
自動お掃除機能付きエアコンのクリーニング手順は、以下のとおりです。
1. 前準備
まず、安全に作業を進めるために、必ずエアコンの電源を切ってコンセントも抜いておきます。外したフィルターやダストボックスを置くための新聞紙も広げておくとスムーズです。また、初めて掃除をする場合は説明書を準備しておきましょう。
2. ダストボックスを取り外す
ダストボックスはお掃除機能で発生したホコリを溜めておく場所です。付いている場合は外しましょう。
ダストボックスの外し方は、メーカーや機種によって違います。ロックがかかっている場合もあるため、無理に外そうとしてはいけません。外し方がわからない場合は、説明書を確認して丁寧に取り扱ってください。
3. フィルターに掃除機をかける
フィルターに、一度掃除機をかけておきましょう。先に掃除機をかけることで、フィルターを外した際にホコリが飛び散るのを防ぎやすくなります。
お掃除機能で主なホコリは除去されているはずですが、隅や細かい溝には残っています。この後にフィルターを外すため、この時点で完璧にキレイにする必要はありません。
4. フィルターを外す
掃除機で目立つホコリを取ったら、フィルターを外します。お掃除機能がないエアコンよりも取り外しが難しいため、苦戦する場合は説明書を確認しましょう。
フィルターは強い力を加えると破損する恐れがあります。引っかかってしまう場合は正しく外せていない可能性があるため、一度戻して手順を確認しましょう。
5. ダストボックスとフィルターを掃除する
取り外したダストボックスとフィルターを掃除します。付着しているホコリを掃除機や手で取り払い、水洗いしましょう。
なかなか落ちない汚れが付着している場合は、中性洗剤や弱アルカリ性の洗剤を水で薄めた洗浄液を使うと効果的です。細かい部分は歯ブラシを使うと簡単に掃除できます。
洗剤を使った場合は、水洗いをしっかりと行ってください。水洗いが完了したら、乾いたタオルで水気を拭き取りましょう。
6. 乾かす
ダストボックスとフィルターは、本体に戻す前に完璧に乾燥させなくてはいけません。生乾きの状態で戻してしまうと、故障やカビが発生する原因になるためです。
乾かすときは直射日光には当てずに、陰干しをしましょう。フィルターはとても軽いため、風がある日は飛ばされないように注意してください。洗濯ばさみに挟むときは、フィルターの骨組みの部分を挟むようにしましょう。
7. 本体を水拭きする
ダストボックスとフィルターを乾かしている間に、エアコン本体の掃除をします。掃除できる場所は、吹き出し口・ルーバー・本体カバーなど簡単に手が届く範囲に限定しましょう。
フィルターを外した状態だと内部が見えますが、無理に手を入れて掃除をすると故障の原因になるだけでなく、怪我をする恐れもあります。汚れがさほど目立たない場合は、軽く拭くだけで十分です。
ただしカバーの裏側や本体の上部、コンセント周りなどは意外と汚れが溜まります。汚れがある場合はしっかりと拭いておきましょう。
8. カビはアルコール消毒をする
黒や茶色の汚れはカビの可能性があります。アルコールシートやカビ対策ができる洗剤などを使って落としましょう。
吹き出し口やルーバーなど、すぐに見える場所にカビが生えている場合、内部でもカビが繁殖している可能性が高いです。ご自宅ではなかなか対処できない部分であるため、プロへの依頼も検討してみてください。
9. 外したパーツを元に戻す
ダストボックスとフィルターが完全に乾いたら、元に戻してお掃除完了です。念のため、パーツを元に戻したらエアコンを起動させて、正常に動くか確認しましょう。
掃除の頻度と注意点
お掃除機能付きのエアコンでも、一切掃除が必要ないわけではありません。正しい掃除頻度とクリーニングをする際の注意点を知り、エアコンの寿命を延ばしましょう。
掃除の頻度
お掃除機能付きのエアコンは、お掃除機能なしのエアコンよりも掃除の頻度が少なく済みます。自動で掃除されるフィルターは1年に1回程度の掃除で大丈夫です。
しかし、使用頻度が高い場合や、お掃除機能が正常に動作していない場合は、こまめに掃除をしないといけません。定期的にフィルターの状態を確認し、ホコリが付着していたら掃除しましょう。
ダストボックスが付いている場合は、半年に1度は掃除をするのがオススメです。ホコリが溜まりすぎるとお掃除機能が動作しなくなり、フィルターにホコリが溜まるようになってしまいます。
掃除のタイミングは、エアコンの稼働率が高くなる少し前がおすすめです。冷房が必要になる前の5月や6月、暖房を使い始める前の10月頃に行うのがちょうどよいでしょう。
掃除の注意点
お掃除機能付きのエアコンの内部までしっかりクリーニングしたい場合は、基本的にはプロに依頼しましょう。エアコン内部を掃除するには、お掃除ユニットを取り外し、高圧洗浄機や特殊な洗剤を使う必要があります。
それらを一般の家庭で準備するのは難しく、用意ができたとしても掃除中にエアコンを故障させてしまう可能性があります。また、けがや感電してしまったり、周囲の壁や家具を汚してしまったりする恐れもあります。
ご自宅でクリーニングをする際は、目視できる範囲にとどめて、外せないパーツには手を出さないことが大切です。フィルターやダストボックスも、外し方がわからない場合はプロに依頼しましょう。
お掃除機能付きのエアコンは定期的に掃除しよう
お掃除機能付きのエアコンは、一般的なエアコンに比べて、フィルターを掃除する頻度は少なく済みます。年に1回程度フィルターを水洗いし、エアコン本体の見える範囲を水洗いすればキレイに保てるので、掃除が苦手な方や忙しい方にはとても便利なエアコンです。
しかしエアコン内部の汚れは、お掃除機能では掃除できないことが多いです。汚れやカビが溜まった状態でエアコンを稼働し続けると、エアコンが効きにくくなったり体への悪影響が出たりすることもあります。内部までしっかり掃除する場合には、プロに依頼するようにしましょう。
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