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浴室のもらいサビの原因と対処法

公開日

2023.04.05

更新日

2023.04.05

浴室サビ

浴槽など、浴室に使われる素材はプラスチック製が多いため、本来さびることはありません。

しかしヘアピンなどのサビが移る「もらいサビ」で、赤茶色の汚れがつくことがあります。もらいサビは、付着してすぐであれば、歯磨き粉などで簡単に処理できます。

本記事では、浴槽にサビができる原因、サビ処理に必要なもの、サビを落とす方法、注意点などについてご紹介します。

浴室・浴槽のサビはもらいサビの可能性が大!

一般的な浴室の浴槽や床には、繊維強化プラスチック(FRP)が使われています。FRPは非金属のため、素材そのものがさびることはありません。

しかし、水に濡れた剃刀やヘアピンなどを置いて放置すると、赤茶色の同じ形の汚れがつくことがあります。これは、浴槽そのものがさびたのではなく、金属から移った「もらいサビ」が原因です。

そもそも「もらいサビ」とは?

「もらいサビ」とは、サビが付着している製品や器具から発生したのではなく、ほかの金属製品から移ってしまう現象です。本来さびない非金属にも起こるため、一見すると、浴槽や床がさびてしまったように見えます。汚れている製品が原因ではなく、サビが移ってしまうことからもらいサビと呼ばれています。

もらいサビは早めの対処が重要

もらいサビは早い段階であれば表面に付着しているだけのため、簡単な処理で落とせます。

しかし、時間が経つとサビが浸食して落としにくくなるため、見つけ次第処理しましょう。また、サビやすいものを浴室に置かないなどの対処も必要です。

浴室のサビの原因

浴室のサビの原因

浴室の浴槽などにもらいサビができる原因は、大きく次の2つが挙げられます。

  • 水道水中に含まれる鉄分がさびて付着するため
  • 浴室に置いた金属がさびて付着するため

また、サビの色は金属により、次のように異なります。

  • 青緑色のサビ:銅が原因
  • 白いサビ:アルミニウムが原因
  • 赤茶色のサビ:鉄が原因

また、金属は酸素と水が結合すると酸化し、別の物質が発生してサビとなります。たとえば、鉄は水と空気と結合すると、表面に水和酸化鉄という物質が発生します。これが目に見える赤サビの正しい名称です。

本来であれば、空気中に含まれる酸素と水分と反応し、ゆっくりサビが進行するものの、浴室は水分が豊富にあるためヘアピンなどを放置すればわずかな時間でもらいサビができてしまいます。

サビ落としに必要なもの

浴室のサビ落としに必要なものは、サビの程度によっても異なります。ここでは、軽度と重度の場合をご紹介します。なお、以下の道具は共通して必要なため、先に準備しましょう。

【必要なもの】

  • ゴム手袋
  • 歯ブラシ(または樹脂製ブラシ)
  • 雑巾

次に、サビの程度にあった洗剤などをご紹介します。

軽度のサビ落としに必要なもの

浴室のサビは、軽度であれば、歯磨き粉などの自宅にあるグッズで対処できます。

クリームクレンザー

クレンザーに含まれる粒子でこすり、サビを優しく取り除きます。浴槽を傷つけないよう、クリームタイプのものを選びましょう。

重曹

重曹もペースト状にして使うと研磨剤と同様の使い方でサビを落とせます。重曹ペーストは、重曹と少量の液体石けん(または少量の水)を混ぜて作ります。少量の水で作るのがポイントです。

歯磨き粉

研磨剤入りの歯磨き粉を使ってもサビを落とせます。また、口腔内に使うもののため、作用が穏やかな点もポイントです。

ただし、知覚過敏用やジェルタイプなど、研磨剤不使用のものでは同様の効果が期待できないため注意しましょう。

クエン酸

クエン酸の還元反応により金属のサビをこすらず落とせます。浴室の排水口がステンレス製のときなどに有効です。なお、クエン酸はスプレーを作ってサビを落とします。粉末のまま粒子を使い研磨するわけではありません。

クエン酸スプレーは、水100mlに対し小さじ1/2のクエン酸を溶かして作りますが、配合はサビの程度により調節します。

重度のサビ落としに必要なもの

重曹や歯磨き粉などを使っても落ちない重度のサビは、無理にこすらず、専用洗剤を使って対処します。

サビ落とし専用洗剤

界面活性剤や成分の還元反応などによりサビを落とす専用の洗剤です。研磨して落とすわけではないため、重度のサビでも浴槽を傷めずに処理できます。

還元系漂白剤(粉末タイプ)

還元系漂白剤(粉末タイプ)は、衣類についたサビ汚れなどを落とす、粉末タイプの漂白剤です。還元反応を利用するため、浴槽に付着したサビ落としにも有効です。

酸素系漂白剤(粉末タイプ)

酸素系漂白剤(粉末タイプ)も、酸素を結合させる作用でサビ落としに有効です。粉末タイプと液体タイプがあるものの、浴室のサビ落としではペースト状にして使いたいため、粉末タイプのものを選びましょう。

サビ落としの手順

浴室のサビ落としでは、まず、軽いサビを落としましょう。それでも落ちないときは、重度のサビ落とし用の洗剤を使って掃除します。

軽いサビを落とす

まずは以下の方法で軽いサビを落とします。

歯ブラシと洗剤を使って落とす

毛先の柔らかい歯ブラシ、または雑巾にクリームクレンザーなどをつけて、優しくこすり洗いします。このとき、円を描くようにこするのがポイントです。水で洗い流し、ここでサビが落ちたら問題ありません。

クエン酸パックで落とす

ステンレスについたサビはクエン酸パックで落とします。サビ部分にクエン酸スプレーをしてキッチンペーパーでパックし、さらにその上からラップを被せ、30分程度放置して洗い流します。サビの範囲が広いときは、クエン酸水を作り、雑巾を浸してパックしてもかまいません。

重度のサビを落とす

軽度のサビの対処法で処理できないときは、洗剤別にそれぞれ次の方法で処理します。

サビ落とし専用洗剤

使用方法に従い使う。

還元型漂白剤

70度前後のお湯でといてペースト状にしてもらいサビに塗り、30分程度放置する。

酸素系漂白剤

70度前後のお湯でペースト状にして、もらいサビに塗り、10分放置する。その後歯ブラシで優しくこすり洗いする。

それぞれ、処理が終わった後は洗剤をよく洗い流します。

サビ落としの注意点

浴室のサビを落とすときは、強くこすらず、洗剤を長時間放置しないようにしましょう。また、家庭でできる方法で処理できないときは、無理せず専門家への依頼も検討しましょう。

強くこすらない

浴槽はプラスチック製品が多いため、強くこすると傷がついてしまいます。ゴシゴシとこすらず、優しく処理しましょう。

洗剤をつけて長時間放置しない

還元型漂白剤など洗剤をサビにつけて放置するときは、時間を守りましょう。長時間放置したほうがサビは落ちそうではあるものの、浴槽に変形や変色が生じる可能性があるためです。時間がきたらすぐに洗い流します。

サビが落ちないときは専門家にも相談する

長年放置したもらいサビは、浸食が進み家庭でできる方法では処理が難しいケースもあります。無理にサビを落とそうとすると、余計に悪化してしまう恐れもあります。

もし、軽度・重度、どちらのサビの落とし方を何度か試しても効果がないときは、掃除の専門家に相談したほうがよいでしょう。

浴室のもらいサビは早めの対処が重要

水分の多い浴室に、剃刀などの金属を置いておくとサビが発生し、浴槽や床にもらいサビができてしまいます。もらいサビは早めに対処すれば歯磨き粉などで簡単に落とせるため、放置せずに早めに掃除しましょう。

また、頑固なもらいサビは、専用の洗剤などが必要です。なお家庭での対処が難しいときは、無理にこすって落とさず、専門家にも相談しましょう。

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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

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