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浴室換気扇は掃除が必要?汚れる原因と掃除方法を解説

公開日

2023.04.05

更新日

2023.09.22

浴室換気扇

換気扇はキッチンやトイレ、浴室など、家庭のさまざまな場所に設置されています。浴室の換気扇はキッチンの換気扇ほど汚れないように思えるため、あまり掃除をしていない人もいるかもしれません。

本記事では、浴室の換気扇に掃除が必要なのかということや、汚れの原因や掃除方法などについてご紹介します。

浴室換気扇は掃除が必要?

浴室の換気扇は、定期的な掃除が必要です。浴室換気扇の掃除を怠ると、換気機能の低下や異音の発生、さらにはお風呂場にカビが繁殖する原因となってしまいかねません。詳細をみていきましょう。

換気扇は汚れると換気機能が低下する

換気扇のフィルターやファンの部分にホコリや汚れが溜まると、換気扇の換気機能が低下してしまいます。換気機能が低下すると、浴室を乾かすのに時間がかかってしまったり、湿気がこもりやすくなったりしてしまいます。

また、汚れが溜まった換気扇を稼働させるには、通常の換気扇よりも多くのエネルギーが必要なため、電気代が高くなってしまう可能性があります。

異音が発生する

浴室から異音が発生しているのであれば、換気扇のフィルターやファン部分にホコリや汚れが溜まっている可能性があります。また、いつもよりも換気扇の音が大きい場合も、フィルターやファン部分の汚れが原因かもしれません。

換気扇のファンにホコリや汚れが溜まっていると、ファンを回転させるのに大きな負担がかかり、音が大きくなったり異音が発生したりといったことにつながってしまうのです。

お風呂場に湿気がこもるためカビが繁殖する

浴室の換気扇にホコリや汚れが溜まってしまうと、換気機能が低下することで湿気がこもりやすくなります。その結果、お風呂場に発生するのがカビです。また、換気扇に溜まったホコリはカビのエサとして適しているため、換気扇内部にカビが発生する可能性もあります。

ゴミやホコリが落ちてくる

浴室の換気扇にゴミやホコリが溜まっていると、換気扇を運転させたときに溜まった汚れが落ちてくることがあります。落ちてきたゴミやホコリは、浴室内を汚してしまううえに、ゴミやホコリにカビが付着していると、カビが浴室内に広がってしまいます。

浴室換気扇が汚れる原因

浴室の換気扇の汚れとして考えられるものが、舞い上がったホコリです。本来、浴室の換気扇は湿気を吸い取ってカビの発生を抑えることを目的としています。しかし、換気の際にホコリも一緒に吸い込んでいるため、換気扇が汚れてしまうのです。

また、浴室の換気扇は吸い込んでしまったホコリが付着するだけでなく、放置しているとカビの繁殖につながってしまいます。そのままにしているとホコリとカビの両方が浴室換気扇を汚してしまうことになるため、定期的な掃除が欠かせません。

浴室の換気扇掃除に必要なもの

浴室の換気扇にホコリやカビが溜まってきた場合は、次のものを用意して掃除を行います。

  • 掃除機
  • 浴室用の中性洗剤
  • 掃除用の歯ブラシ
  • 割りばし
  • 乾いた雑巾
  • マスク
  • ゴーグルやゴム手袋など洗剤やカビから保護するもの

なお、ゴーグルやゴム手袋など、洗剤やカビから体を保護するものについては、必要に応じて用意してください。

浴室の換気扇は、キッチンの換気扇のように油でベタつくことはありません。そのため、ホコリやカビを取り除く作業は負担に感じないかもしれませんが、高い位置にある換気扇のパーツを取り替える作業が発生します。浴室の換気扇に手が届かないようであれば、脚立を用意して安全に作業しましょう。

浴室換気扇の掃除方法

浴室換気扇の掃除方法

浴室の換気扇はメーカーや機種によって適した掃除方法が異なります。掃除の前に取り扱い説明書やメーカーのホームページを確認しましょう。

一般的に浴室の換気扇を掃除する際は、カバーをはじめとした取り外せるパーツは取り外して、ホコリを吸い取り中性洗剤につけて乾燥させてから元に戻します。

シロッコファンタイプの浴室換気扇の掃除方法

換気扇のファンのなかでも、筒状のシロッコファンを採用している換気扇の掃除方法を紹介します。

シロッコファンタイプの換気扇は、特にユニットバスで多く見られます。吸い込まれた空気は、壁の内側や天井裏に設置したダクトを介し、屋外に排出することで換気を行う仕組みです。ダクトを用いることから、屋外に対して面していない位置にお風呂場があるようなマンションでも、設置できるのがポイントです。

シロッコファンは取り外せるのが一般的ですが、無理に外すと故障の原因になってしまうので注意しましょう。

フィルターやシロッコファンを取り外す

まずはフィルターやファンを取り外します。フィルターを取り外すには、浴室換気扇のカバーを外す必要があります。浴室換気扇のカバーは一般的にバネのような部品で止まっているため、その部品を外してカバーの両端を引っ張ることで取り外し可能です。カバーを外したらフィルターを外します。

シロッコファンは、真ん中でネジ止めされているのが一般的です。なかには手でネジを外せるタイプもありますが、すべてが手で外せるわけではないため、取り扱い説明書を確認しましょう。

外したパーツをキレイにする

外したカバーやフィルター、ファンはホコリや汚れを落としてキレイにします。まず、カバーとフィルターに掃除機をかけてホコリを吸い取りましょう。次に外したパーツを洗剤につけ置きします。汚れがひどいようなら、少し長めにつけ置きする必要があります。

洗剤につけると汚れが浮いてくるので、歯ブラシで落としましょう。

本体を掃除する

換気扇本体の内部にもホコリが溜まっている可能性があるので掃除をします。本体は割りばしでホコリを掻き出すように掃除しましょう。また、持ち上げられる重さの掃除機であれば、本体内部のホコリを吸いだすことも可能です。

乾燥させてから元に戻す

外したパーツは乾燥させてから元に戻します。水気が残っていると故障や漏電、カビの発生につながってしまうので、しっかりと乾燥させることが大切です。乾燥させてパーツを元に戻したら、問題なく作動するかを確認しましょう。

ダクト内にも汚れが溜まることがある

シロッコファンタイプの換気扇は、プロペラファンとは異なり、ダクトを使用しています。このダクトは、前述のとおり、浴室内の空気のみを吸い込んでいるわけではありません。空気だけでなく、漂っているホコリや塵なども一緒に吸い込んでいます。目に見えないほどの大きさでも、徐々に大きな汚れになっていくことがあります。

また、ダクトが汚れる原因は浴室内から吸い込んだものだけにあるとも限りません。外部から汚れが入ってくる場合があります。

基本的にダクトの先にはフードが取り付けられているため、砂や雨が入ってこないようになっています。ですが、台風のような大規模な自然災害が発生すると、ダクト内に入ってきてしまうこともあり得ます。砂などの汚れは、換気扇の力のみで排出することができません。結果としてダクト内に汚れが溜まっていってしまいます。

頻繁に汚れが溜まるような箇所ではないため、そこまで過度に気にするべき場所ではありませんが、月日が経てば汚れが溜まっているかもしれません。定期的に気にするようにしましょう。

ダクト内の掃除は業者への依頼する

換気扇のダクト内の掃除は、個人で行うには作業のハードルが比較的高いです。基本的に手が届かない箇所の掃除であるだけでなく、ダクトが壁や天井裏のなかで何度も曲がっていたり、細い部分があったりすると、より掃除の難易度が高くなります。

そのため換気扇のダクト内の掃除は、ハウスクリーニングの専門業者に依頼しましょう。家事代行サービス業者などでは対応してないことも多いので、専門業者に依頼することをオススメします。

プロペラファンタイプの浴室換気扇の掃除方法

シロッコファンに対して、プロペラ状のファンが使用されているプロペラファンもあります。プロペラファンは、シロッコファンと比べてみると、屋外に対して面している壁のみにしか設置できないのが特徴です。

一方で、吸引力についてはプロペラファンの方が優れています。ただし、屋外からの強風により、プロペラ部分がガタついて大きな音が聞こえることも。また、プロペラファンはシロッコファンに比べて取り外ししやすいという特徴もあります。

フィルターやプロペラファンを取り外す

シロッコファンと同様に、カバーを外した後にフィルターを外します。プロペラファンはプロペラ部分に取り外しボタンが付いていれば、ボタンを押して本体から引き抜くようにして取り外し可能です。ボタンが付いていないのであれば、プロペラの中心を時計回りもしくは反時計回りに回すことで取れるケースが多いです。

外したパーツをシロッコファン同様にキレイにする

外したパーツはシロッコファンと同様、中性洗剤につけ置きします。中性洗剤につけ置きしている間に本体を掃除しましょう。シロッコファンと同様に、割りばしなどでホコリを掻き出して掃除します。

乾燥させてから元に戻す

シロッコファンと同様に、外したパーツは乾燥させてから元に戻します。水気がなくなっているか心配であれば、乾いた雑巾で拭き取りましょう。また、パーツを戻したら動作を確認することも忘れず行ってください。

パーツを外せない浴室換気扇の掃除方法

浴室換気扇のなかには、パーツを外せない浴室換気扇もあります。主に次の2つです。

  • カバーが外せないもの
  • シロッコファンが外せないもの

それぞれ換気扇の掃除方法は異なるので、詳細をみていきましょう。

カバーを外せない換気扇の掃除方法

カバーを外せない浴室換気扇であっても、横からフィルターを取り出せるのが一般的です。そのためカバーを外さずに掃除機をかけ、フィルターを洗剤につけ置きしましょう。また、換気扇本体を乾いた雑巾で拭いて汚れを取り除きます。

シロッコファンが外せない換気扇の掃除方法

シロッコファンが外せない換気扇は、はじめに掃除機でホコリを吸い取っておきましょう。その後、浴室用中性洗剤と水とを合わせたものを雑巾に染み込ませます。雑巾をきつく絞ったら、換気扇本体の汚れを拭き取ってください。

換気扇掃除の注意点と掃除頻度

浴室の換気扇を掃除する際は次のような注意点を意識することが大切です。

  • 電源やブレーカーを落としてから掃除する
  • 中性洗剤を使用する
  • 本体に水をつけない
  • 目や手をきちんと保護する
  • 取り扱い説明書に沿って掃除する
  • 足場を安定させる
  • 頑固な汚れは無理せず業者に依頼する

また、浴室換気扇の掃除は、外面は週に1回、カバーやフィルターを外す内面は3カ月に1回行うことで清潔な状態を保てます。

1.電源・ブレーカーを落としてから掃除する

浴室の換気扇の掃除は必ず電源、ブレーカーを切ってから行いましょう。電源やブレーカーを切らずに浴室の換気扇を掃除してしまうとけがや事故の原因につながってしまいます。

2.変形や変色を防ぐために中性洗剤を使用

浴室換気扇を掃除する際は使用する洗剤にも注意が必要です。浴室換気扇を掃除する場合は中性洗剤を選ぶようにしましょう。中性洗剤以外の塩素系をはじめとした洗剤を使うと、変形や変色の原因となってしまいます。

3.本体に水はつけない

浴室に限らず換気扇は電気機器のため、水が故障の原因になることも。そのため、浴室換気扇を掃除する際は水が付かないように十分配慮しましょう。

例えば、水洗いをしてしまったり、直接洗剤を吹き付けてしまったりすると故障につながってしまうかもしれません。また、洗剤につけ置きしたパーツを戻す際もしっかり乾いているかを確認しましょう。

4. 目や手を保護するアイテムを着用する

浴室換気扇掃除では、落ちてきたホコリや洗剤の飛沫が目に入らないようにゴーグルを着用して行いましょう。また、手荒れを防ぐにはゴム手袋の着用が効果的です。

もし目に洗剤の飛沫が入ってしまったら、流水で目を洗った後に眼科を受診してください。

5.取り扱い説明書に沿って掃除する

浴室の換気扇の掃除は取り扱い説明書に沿って行いましょう。換気扇は製品ごとに構造が異なるため、別の製品では取り外せるパーツであっても、自宅の製品では取り外せないパーツの可能性もあります。また、故障や破損させないためにも取り扱い説明書に沿った掃除が大切です。

もし取り扱い説明書を紛失してしまっていても、メーカーや製品によってはインターネットから確認できるものもあるので確認してみましょう。

6.足場を安定させる

浴室換気扇は高いところにあるため、人によっては脚立を用意する必要があります。このとき、浴室は水気があると滑りやすいため、浴室内が乾いてから脚立を使用するようにしましょう。また、滑り止めが付いている脚立を使用することで、事故防止につながります。

7.長年掃除していないのであれば専門業者に依頼する

浴室の換気扇を長年掃除していない場合は、専門の業者への依頼も検討しましょう。長年掃除していないと汚れがひどい可能性があり、自分では対処できないかもしれません。また、汚れがひどいからといって力いっぱい掃除すると、パーツを壊してしまう可能性もあります。そのため、プロの手を借りることも候補として挙げられます。

換気扇汚れの防止方法

浴室換気扇の汚れを防止するには、普段からこまめに掃除をすることが大切です。例えば、ホコリや汚れが気になった段階でティッシュや乾いた雑巾で拭き取るだけでも、汚れ対策になります。

放置していると、後々大規模な掃除が必要になってしまうため、気になったときにササっと汚れを落としましょう。

市販の使い捨てフィルターを活用

換気扇の汚れ防止として、市販の使い捨てフィルターを活用するという方法も挙げられます。市販の使い捨てフィルターは換気扇のカバーに貼ることでフィルターとして機能します。

これにより、ホコリが換気扇本体まで届きません。使い捨てフィルターの汚れが気になったら、次のフィルターを貼り付けることで、浴室換気扇の汚れを手軽に防止できます。

浴室換気扇は正しく掃除しよう

浴室換気扇のファンは、シロッコファンとプロペラファンの2種類です。浴室換気扇は定期的に掃除しないと、換気機能の低下や異音の発生、カビの繁殖につながってしまいます。

換気扇の故障や事故を防ぐためにも、それぞれに適した方法で掃除を行うことが大切です。なお、浴室換気扇は、外面であれば週に1回、内部であれば3カ月に1回行うことで清潔な状態を保てるでしょう。また、少しでも汚れに気付いた時点での掃除や使い捨てフィルターを活用することで、汚れ防止につながります。

また、浴室換気扇の掃除は自分でも行えますが、故障や事故につながる可能性もあるため、プロである専門業者への依頼も検討してみましょう。専門業者であれば適切な方法で、安全かつキレイに浴室換気扇を掃除できます。

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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

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