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セスキ炭酸ソーダと重曹を使った浴室のお掃除方法!
浴室
公開日
2023.04.05
更新日
2023.04.05
弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダと重曹は、酸性の皮脂汚れが蓄積しやすい浴室のお掃除に利用できます。アルカリ性汚れに強いクエン酸は、水アカのお掃除に適しています。セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸を合わせて使えば、浴室のお掃除も簡単です。
本記事では、セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸の特徴や違い、浴室のお掃除に適している理由、浴室の汚れの種類と具体的なお掃除方法をご紹介します。
目次
セスキ炭酸ソーダと重曹の特徴
セスキ炭酸ソーダと重曹は、どちらも弱アルカリ性で自然環境に優しいナチュラル洗剤です。油汚れに強くキッチンで使うイメージが強いものの、実はお風呂のお掃除にも適しています。セスキ炭酸ソーダと重曹の特徴を、一緒に使いたいクエン酸の特徴と合わせて解説します。
セスキ炭酸ソーダの特徴
弱アルカリ性の性質で油汚れに強いセスキ炭酸ソーダは、洗浄力が強く、タバコのヤニ汚れにも効果を発揮します。水に溶けやすい性質のため、洗剤の代わりにお洗濯にも使えます。浴室のお掃除では皮脂汚れに力を発揮するため、床や浴槽などの広い範囲のお掃除にぴったりです。
重曹の特徴
重曹には弱アルカリ性の性質があり、油汚れに対して効果を発揮します。粒子が細かく水に溶けにくい性質を利用し、ペースト状にして使える点も特徴です。そのため、ガスコンロの頑固なコゲをこそげ落とすのにも適しています。
浴室のお掃除でも研磨作用を生かし、蛇口の汚れや床に付着したもらいサビ汚れなどのお掃除に利用できます。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違い
セスキ炭酸ソーダと重曹は同じアルカリ性ではあるものの、セスキ炭酸ソーダの方が若干アルカリ性が強いです。また、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため、セスキスプレーを作り、お掃除するのにも適しています。
一方、重曹は水に溶けにくいため、重曹スプレーを作るときはボトルに目詰まりしないよう、完全に溶かす必要があります。また、溶けにくい性質を生かしペースト状にして利用するのがおすすめです。
セスキ炭酸ソーダと重曹の共通点
セスキ炭酸ソーダも重曹も、水アカのようなアルカリ性の汚れは不得意です。これらの汚れはクエン酸を使ったほうが効果的にお掃除できます。
また、どちらの洗剤も安価で、100円ショップなどでも手軽に入手できます。自然由来の成分のため、環境負荷が少ない点も共通点です。なお、ナチュラル洗剤であっても手肌に優しいわけではないため、お掃除するときはゴム手袋を着用しましょう。
クエン酸があるとさらに便利
酸性のクエン酸があれば、石けんカスや水アカ汚れのようなアルカリ性の汚れもキレイに落とせるため、お掃除の幅が広がります。セスキ炭酸ソーダ・重曹・クエン酸の3つの洗剤を揃えれば、さまざまな浴室の汚れへの対応が可能です。
浴室内の汚れの種類
浴室の汚れには、アルカリ性と酸性の2つのタイプがあり、中には複数の汚れが結合した頑固な汚れも存在します。
水アカ
鏡や蛇口に白いうろこ状に広がる汚れが水アカです。水道水が蒸発し、中に含まれるミネラル分が残ってできる汚れで、性質はアルカリ性です。水道水が原因の汚れのため、こまめなお掃除で予防します。
銅石けん
浴槽の内側につく青っぽい汚れで、給湯器の銅管から発生する銅イオンに皮脂や石けんの脂肪酸が結合してできます。汚れの性質は酸性です。時間が経つと落ちにくくなるため、早めに対処しましょう。
湯アカ
浴槽や洗面器などに付着する白~灰色のザラザラした汚れです。湯アカは、水アカ、皮脂、石けんに含まれる脂肪酸などが結合してできた汚れで、性質は酸性です。プラスチック製品に付着しやすく、付着した部分にさらに溜まっていきます。
赤カビ(ピンクぬめり)
シャンプーボトルの底や床の隅にできるピンク色の汚れです。赤カビなどと呼ばれるものの、カビではなく酵母菌の一種のため、害はほとんどありません。しかし繁殖力が強く水分があれば増殖するので、気づいたら広範囲に増殖していてお掃除が大変になります。
黒カビ
ゴムパッキンなどにできる頑固な黒カビは、湿度と温度が高い環境では繁殖しやすい傾向にあります。柔らかい素材にカビができると、素材の奥まで根(菌糸)を張るため、お掃除が難しくなります。
ホコリ
浴室のドア部分には、ホコリや髪の毛などの汚れが溜まります。ホコリも黒カビのエサになるため、通気口などに溜まっているときは早めにお掃除しましょう。
お風呂掃除にセスキ炭酸ソーダと重曹がおすすめの理由
浴槽の内側や床などに溜まる皮脂汚れは、酸性の性質のため、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹で中和すると手間なく簡単にお掃除できます。
また、これらの洗剤は界面活性剤を使用していないため、浴室内が傷みにくく、お風呂の残り湯で漬け置き洗いする「ながらお掃除」にも適しています。
さらに、セスキ炭酸ソーダや重曹は水に溶かして使うことから、範囲の広い浴室のお掃除でも、コストをかけずにキレイにできる点もメリットです。
お風呂掃除の準備
お風呂のお掃除をする前に、以下のものを準備しましょう。
【必要なもの】
- セスキ炭酸ソーダ
- 重曹
- クエン酸
- 漂白剤
- スプレーボトル
- バケツ
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 雑巾
- ゴム手袋
- マスク・ゴーグル(必要に応じて)
洗剤の作り方
セスキ炭酸ソーダや重曹は、必要な洗剤を以下の配合で作ります。
セスキスプレー
水500mlに対しセスキ炭酸ソーダを小さじ1の割合で溶かし、スプレーボトルに詰めます。
重曹スプレー(重曹水)
水100mlに対し重曹を小さじ1の割合で溶かします。粒子がしっかり溶けたことを確認してからスプレーボトルに詰めましょう。粒子が残っていると目詰まりするため注意が必要です。
重曹ペースト
重曹と少量の液体石けん(または少量の水)を混ぜてペースト状にします。使用方法に応じて固さは調整しましょう。
クエン酸スプレー
水100mlに対しクエン酸小さじの1/2割合で溶かし、スプレーボトルに詰めます。濃度は汚れに応じ調節しても問題ありません。
お風呂掃除の手順
浴室のお掃除では、入浴した後の残り湯で小物類の漬け置きをしておくと簡単にキレイにできます。また、掃除する場所は高い位置から始め、低い位置に向かってお掃除しましょう。
残り湯で漬け置きしてからお掃除すると簡単
お風呂のお掃除では、入浴後の残り湯にセスキソーダなら大さじ1~1.5杯程度、重曹なら200g程度を溶かし、小物類を1時間ほど漬け置きするとお掃除を簡単に始められます。一晩漬けて翌日お掃除してもよいでしょう。
また、セスキソーダや重曹は自然由来の成分のため、入浴剤代わりに使っても問題ありません。
小物
漬け置きした洗面器や椅子を取り出し、スポンジでこすり洗いします。汚れ落ちが悪いときは、セスキスプレーを吹きかけてこすりましょう。
天井・壁・床
壁と天井にセスキスプレーを吹きかけて数分間待ちます。その後、天井から床に向かってスポンジでこすり洗いします。なお、手が届かないときはお掃除ワイパーに雑巾をつけて掃除するとよいでしょう。
床についた頑固な汚れは重曹ペーストの研磨作用で優しく落とします。鏡の水アカはクエン酸スプレーを吹きかけてお掃除します。
浴槽
漬け置きをしているため、スポンジでこするだけで簡単に汚れを落とせます。もし、汚れがあまり落ちないときは、セスキスプレーを吹きかけてからこすり洗いしましょう。
蛇口
蛇口やシャワーヘッドの水アカにはクエン酸スプレーを吹きかけます。頑固な水アカは、クエン酸パックで汚れを浮かせてから処理すると簡単です。
クエン酸スプレーをした上からキッチンペーパーを貼り付け、ラップで蓋をし、30分程度待ってから歯ブラシでこすり洗いします。
浴槽ドア
浴槽ドアの内側部分はセスキスプレーをかけてこすり洗いした後、水アカの気になる部分にはクエン酸スプレーを吹きかけてお掃除しましょう。
浴槽ドアの外側部分はホコリなどを雑巾で拭き取ります。カビが気になるときは、ほかの部分とまとめてカビ掃除しましょう。
カビ掃除
浴室の黒カビはセスキ炭酸ソーダやクエン酸などのナチュラル洗剤では落とせないので、漂白剤を使ったお掃除が必要です。
表面の水気を拭き取り漂白剤を吹きかけ、その上からキッチンペーパーを貼り付けます。さらにラップでパックし、漂白剤が蒸発しないようにして5~30分程度放置します。時間が経ったらパックを剥がし、歯ブラシなどでこすり洗いしてから水で流しましょう。根の深いカビは何度かパックすると効果的です。
排水口
排水口は髪の毛などのゴミを取り除き、クエン酸スプレーをかけてスポンジでこすり、水アカを落とします。
排水口にぬめりがあるときは、重曹とクエン酸を使い以下の手順でお掃除しましょう。
- 重曹100gを排水口に満遍なくふりかける
- 重曹と1:1のクエン酸をふりかける
- 200mlほどのぬるま湯をかけて1時間程度放置する
- スポンジでこすりシャワーで洗い流す
重曹とクエン酸を混ぜると化学反応が起こり二酸化炭素が発生し発泡するため、ぬめりなどの汚れが落ちやすくなります。なお、黒カビが発生しているときは、先に漂白剤でカビを除去し、時間がたってからお掃除しましょう。
ぬめりやニオイの防止には、日頃からセスキスプレーを吹きかけておくと効果的です。
浴室はナチュラル洗剤で簡単にお掃除できる
セスキ炭酸ソーダと重曹は弱アルカリ性、クエン酸は酸性のため、3つ揃えれば、複合汚れができやすい浴室のお掃除も手間とコストをかけずにキレイにできます。
水アカや湯アカは時間が経つほど落としにくくなるため、セスキスプレーなどで頻繁にお掃除してしまうのがポイントです。残り湯の漬け置きなど、ながらお掃除を活用すればラクしてキレイをキープできます。
なかなか落ちない浴室の汚れは無理せずプロに依頼しよう
自分で掃除してもなかなか落ちない汚れがある場合は、プロに依頼してキレイにしてもらうのも一つの手段です。
プロならではの経験と道具と洗剤を使って汚れを落とします。
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