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布団にカビが生えていたら!やるべき対処方法
マットレス
公開日
2021.04.12
更新日
2023.06.13
毎日を休める布団は、なるべくキレイな状態をキープしたいものです。
しかし、布団は正しく保管やお手入れができないと、カビが生えてしまうことがあります。
カビが生えるとご自分では対処できないと思われるかもしれませんが、実は、布団のカビは自宅で取り除くことが可能です。
本記事では、布団にカビが生えてしまったときの対処法についてご紹介していきます。
目次
布団にカビが!原因は?
私たちは、夜寝ているときに500mlもの汗をかくと言われています。
[注1]
汗はシーツや布団カバーに染み込み、敷き布団や掛け布団にまで付着してしまうことがあります。
湿気を好むカビ菌は布団に染み込んだ汗や皮脂汚れ、ホコリを養分にどんどん繁殖を続け、ポツポツと目に見える黒いカビとなってしまうのです。
布団に発生する黒カビは、根のようなものを張って簡単に落とすことはできません。
したがって、カビが発生しないようにお手入れをし、発生してしまったら早い段階で対策を取ることが大切になります。
[注1]ポカリスエット|https://pocarisweat.jp/hydration/sweat-amount/
布団のカビは悪影響
「カビが布団に発生しても、見た目が悪くなるだけだから気にしない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、布団のカビは見た目が不快なだけではなく、健康に悪影響を与えてしまうことがあるため注意が必要です。
布団のカビは、放っておくと胞子を放出して寝室全体へ充満していきます。
放出されたカビの胞子はアレルゲンとなり、くしゃみや鼻水、肌荒れの原因になってしまうのです。
健康被害を防ぐためにも、カビが生えないように注意して布団を使っていきましょう。
布団に生えたカビを取る方法
布団にカビが生えたらどのようにして取り除いていけばいいのでしょうか。
ここからは、布団のカビを取る方法について解説していきます。
1.敷き布団
まずは、敷き布団のカビを取る方法を解説します。
敷き布団は分厚く、自宅の洗濯機では丸洗いが難しいため、日頃から念入りにカビ取りをする必要があります。
必要なもの
敷き布団のカビ取りに必要なのは、以下の4つのアイテムです。
- 重曹スプレー(ぬるま湯100mlに重曹を小さじ1混ぜておく)
- エタノールスプレー(水20mlとエタノール80mlを混ぜておく)
- ティッシュやキッチンペーパー
- スポンジ
エタノールスプレーを作るのが面倒だというときは、市販のアルコール除菌スプレーでも代用可能です。
掃除手順
それでは、敷き布団のカビ取りの手順を見ていきましょう。
- カビを水で拭き取る
- 重曹スプレーをかける
- スポンジで撫で洗いをする
- エタノールスプレーで除菌する
- 完全に乾くまで天日干しする
まずは、水で湿らせたティッシュやキッチンペーパーで表面のカビを拭き取ります。
拭き取ったティッシュやキッチンペーパーには胞子が付着しているため、カビが広がらないようにすぐに捨てましょう。
次に、カビが生えてしまったところに重曹スプレーをふりかけ、重曹の成分をカビになじませるために5分くらい放置してください。
放置すると重曹が胞子を浮かせ、簡単に落とすことができるようになります。
スポンジにも重曹水をつけ、軽く水分を絞ってから重曹スプレーで浮かせたカビを撫で洗いしましょう。
エタノールを布団全体によくふきかけ、残っているカビ菌をしっかりと除菌します。
水分が残ったまま布団をしまってしまうと、湿気で再びカビが増殖してしまいます。
風通しのいいところで天日干しをして、完全に布団を乾かしてからしまうようにしましょう。
カビによる敷布団の変色を消すことはできませんが、しっかりと除菌はできているので安心してください。
2.布団カバー・シーツ
次に、布団カバーやシーツに発生してしまったカビの取り方をみていきましょう。
布団カバーやシーツは丸洗いができるため、しっかりと変色まで取り除くことができます。
必要なもの
必要となるのは、以下の4つのアイテムです。
- 酸素系漂白剤
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
- お湯
布団カバーやシーツが色物でなければ塩素系漂白剤を使っても構いません。
しかし、色や柄がついている場合は、色落ちしにくい酸素系漂白剤を使うことをおすすめします。
掃除手順
それでは、布団カバーやシーツのカビを取り除いていきましょう。
酸素系漂白剤は大量に吸い込むと健康被害が出ることがあるため、しっかりと換気された環境のもとで使うようにしてください。
漂白剤のパッケージに記載されている規定量をもとにお湯で薄め、布団カバーやシーツをまるごとつけ置きします。
酸素系漂白剤は40~60度のお湯で溶かすことで効果を発揮するため、必ず水ではなくお湯を使いましょう。
酸素系漂白剤の除菌・漂白作用でほとんどのカビは落ちますが、残っている場合は歯ブラシでこすって落としましょう。
カビと漂白剤をしっかりと洗い流すために、洗濯機ですすぎと脱水をします。
脱水が終わったら風通しのいいところで天日干しをして、カビ取り完了です。
大きなバケツや桶などがない場合は、洗濯機のつけ置き機能や浴槽を活用しましょう。
カビによる変色を取りたい場合
敷き布団や羽毛布団など、丸洗いできないものについてしまったカビの変色を取りたいときは、どうしたらいいのでしょうか。
カビによる変色を取りたい場合は、漂白剤スプレーの使用がおすすめです。
ただし、強力すぎるものは布団の生地を傷めたり変色させたりすることがあります。
できるだけ生地に負担がないものを使うようにしてください。
色物にも使える衣類用の酸素系漂白剤なら、生地へのダメージを最小限にとどめてカビの変色を取り除くことができます。
- 漂白剤を規定量のお湯に溶かし、スプレーボトルに詰める
- 変色部分にだけ吹きかけ、色が薄くなるまで放置する
- 40度のお湯で濡らしたタオルで変色部分をトントンとたたく
- 漂白剤を完全に取り除くまでたたき、乾いたタオルで水分を取る
- 天日干しでよく乾かす
酸素系漂白剤なら変色の心配は少ないですが、まずは目立たない場所で試し、問題がないことを確認してから変色部分に使ってください。
フローリングなどの床にもカビがある場合
布団を床に敷きっぱなしにしていると、床と布団が触れている部分の風通しが悪くなり湿気が溜まってしまいます。
さらに、寝ているときの体温で温められた布団によってカビが活性化し、床にもカビが生えてしまうことがあります。
床にまでカビが発生してしまったときは、住宅用中性洗剤とエタノールスプレーを使用することで除菌が可能です。
住宅用中性洗剤をカビに吹きかけ、しばらく放置してから雑巾で拭き取り、その後、エタノールスプレーで除菌し、新しい雑巾で拭き取ります。
ただし、フローリングや畳は、洗剤やアルコールによって塗装が剥がれたり変色したりしてしまう危険があります。
ご自分で試行錯誤するうちに材質を傷めてしまうこともあるので、床にカビがあるときはプロに対処してもらったほうが安心です。
布団や床のカビを予防する方法
布団にカビが生えてしまったときはご自分でも対処可能です。
しかし、敷き布団や床にカビが生えると見た目が悪くなるため、普段からカビが生えない使い方をすることがとても大切です。
ここからは、布団や床のカビを予防する方法について解説していきます。
1.万年床をやめる
布団を敷きっぱなしにしているという方は、今すぐ万年床をやめましょう。
使わないときは布団をたたみ、押し入れなどにしまう習慣をつけるようにすることでカビが予防できます。
ただし、朝起きてすぐに布団をたたんでしまうと布団とタンスに湿気がこもってしまいます。
置きてから1時間くらいは布団をめくった状態で放置し、湿気を逃してからたたむことをおすすめします。
2.布団を干す
布団は1~2週間に1回は天日干しするようにしましょう。
裏と表を1時間ずつ太陽にあてるだけでも、カビの発生は大幅に抑えられます。
また、日光には殺菌・消臭効果もあるため、丸洗いができない敷き布団などのお手入れにも最適です。
天日干しが難しいときは、室内で椅子などにかけておくだけでもカビの予防が可能です。
3.布団カバーやシーツを洗う
湿気と同じくらいカビの好物なのが、人間の皮脂や汗です。
布団カバーやシーツには皮脂や汗がたっぷりと含まれているため、週に1回は洗濯するようにしておきましょう。
忙しくて洗濯ができないときは、市販の除菌スプレーを吹きかけておくだけでもカビの予防効果が得られます。
湿気がこもらないように、スプレーをしたあとはしっかりと布団を乾かすようにしてください。
カビ対策にはお部屋の換気も重要
閉め切ったお部屋は、湿度や温度が高くなりカビが生えやすくなります。
そのため、こまめに換気をして空気を入れ替えるようにしましょう。
換気をすることで湿度が下がり、カビの発生を防ぐことができます。
なお、ダニの発生条件もカビの発生条件とほとんど同じですので、換気をすることでダニの発生も防ぐことができます。
また、湿度対策にはエアコンの除湿(ドライ)機能もおすすめです。
換気やエアコンの活用で快適な寝室環境にしてください。
東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
東京ガスのハウスクリーニングでは、ご家庭のお掃除を自分でしてみたい!そんな方のために、プロのノウハウを踏まえたご家庭でできるお掃除方法を発信していきます。
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