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エアコンの室外機はどうやって掃除したらいい?掃除方法を徹底解説!
エアコン
公開日
2025.06.12
更新日
2025.06.16

一般的にエアコン掃除と聞くと、部屋に設置されている「室内機」の掃除をイメージする方が多いでしょう。
しかし、実はエアコンの室外機も、定期的に掃除をする必要があります。エアコンの効きが悪くなってきたなと感じた際は、室外機の汚れが原因の1つかも知れません。
室外機の掃除は専門業者に依頼することが一般的ですが、日頃のお手入れであればご家庭でも行うことが可能です。
本記事では、ご家庭で簡単にできる室外機の掃除方法と、掃除するメリットについてご紹介します。
目次
エアコンの室外機の仕組みとは
エアコンというと室内機にばかり目がいきがちですが、実は室外機も大きな役割を果たしています。
エアコンは、室内機が室内の空気を吸い込み、室内機の内部で熱交換をすることで室温を調節しています。この熱交換は冷媒を介して行われており、冷媒は室内機と室外機をつなぐパイプで循環しています。
室外機の主な機能は、内蔵されたコンプレッサーで冷媒の圧縮と膨張を制御し、効率的な熱移動を可能としています。適切に室外機が機能することで、エネルギー効率の高い快適な温度管理を実現するのです。
エアコンの効きをよくするためには、熱のやり取りを担う室外機を掃除して正しく作動できるようにしておくことが重要です。
排気がスムーズにできるように、定期的に室内機のフィルター掃除を行い、室外機の正面や吹き出し口周辺には障害物を置かないようにしてください。
エアコンの室外機の主な部品
エアコンの室外機には、以下の主要部品があり、それぞれが重要な役割は次のようになっています。以下の部品が連携することで、エアコンは効率的な温度調節を実現しています。各部品の適切なメンテナンスや掃除が、エアコンの性能と寿命を左右する重要な要素となります。
1. コンプレッサー
最も重要な部品で、冷媒を圧縮し、高温・高圧の状態に変化させます。エアコンの心臓部とも呼ばれ、冷媒の循環を制御し、熱交換のサイクルを駆動する役割を担っています。
2. 熱交換器
高温・高圧になった冷媒の熱を外部に放出する重要な部品です。フィンと呼ばれる薄い金属板で構成され、冷媒の熱を空気中に効率的に放出します。冷房時は室内の熱を、暖房時は外気から熱を吸収する働きをします。
3. 膨張弁
冷媒の圧力と温度を急激に下げる役割を持ちます。高圧の冷媒を低圧・低温の状態に変化させ、次の工程で熱を吸収できる状態に調整します。
4. 送風機(ファン)
熱交換器の周囲の空気を循環させ、熱交換の効率を高めます。外気を吸い込み、熱交換器を通過させることで、熱を効率的に放出します。
5. 圧力センサー
冷媒の圧力を監視し、システムの安全性と効率性を確保します。異常な圧力変化を検知し、エアコンの過負荷を防ぎます。
6. 電気系統部品
コントロールボード、コンデンサー、端子台などが含まれ、エアコンの電気的制御と電力供給を担います。
7. 配管
冷媒を循環させる銅製の配管で、室内機と室外機を接続し、冷媒の流れを制御します。
エアコンの室外機を掃除するメリット
それでは、エアコンの室外機を掃除するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
室外機を掃除するメリットを3つご紹介します。
1. 余分な電気を使うことがなくなる
室外機に汚れが詰まっていると送風の力が弱くなってしまい、熱交換がうまくいかなくなってしまいます。
そのため、室内の温度調節のために必要以上に電気が必要となる場合があります。
室外機の掃除で汚れや目詰まりを解消すると、効率よく運転ができるようになります。
2. 室外機の音が静かになる
エアコンの室外機の音がうるさくて困っている場合は、掃除をすることで問題が解消するかもしれません。
エアコンの作動音がうるさい場合は、室外機の「フィン」にゴミが挟まっている可能性が高いです。
フィンは室温調節を行うための部品で、目詰まりを起こすと異音を発するようになります。
また、モーター部分に細かい砂が挟まってしまったことによって異音が発せられることもあります。
そのため、室外機を掃除してゴミを取り除くと、動作音が静かになるケースがあるのです。
3. エアコンの効きがよくなる
室外機を掃除して正しく作動するようになると、エアコンの効きが良くなる可能性があります。
エアコンの室外機の周辺に鉢植えなどを置いて、送風口を塞いでいませんか?エアコンの室外機の周囲に物を置くと、熱交換がうまくできずにエアコンの効きが悪くなることがあります。
それと同様に、ゴミで室外機が汚れているときも、エアコンがあまり効かなくなってしまいます。
室外機の掃除をするときは室外機の周囲の整理も行い、スムーズな熱交換や排気を促しましょう。
4. エアコンの長寿命化に役立つ
エアコンの掃除をすることで、余分なパワーを使用することがなくなるため、機械的な摩耗やコンプレッサーなどの主要部品の負担を軽減します。エアコンの総合的な性能を維持し、故障リスクを低減できるため、適切なメンテナンスと掃除を合わせて実施することで機器の使用期間を延長できます。
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エアコンの室外機が汚れる原因
エアコンの室外機が汚れる原因は、多岐にわたります。主な汚れの原因を詳しく解説します。
1.環境によるもの
最も一般的なエアコンの室外機の汚れの原因は環境によるものです。樹木の近くに設置された室外機は、落ち葉、花粉、樹液などが付着しやすくなります。特に秋季は落ち葉が多く、室外機のフィンに詰まりやすい状況となります。都市部や道路沿いに設置された場合は、自動車の排気ガスや埃が付着し、フィンが汚れてしまいます。
工業地域や海岸付近では、特殊な汚れが発生します。工業地域の場合、工場から排出される煤や粉塵が室外機に付着し、腐食や機能低下を引き起こす可能性があります。海岸地域では塩害が深刻で、塩分が金属部分を腐食させ、さらに汚れを招きます。
2.鳥のフン、クモの巣など
生物学的な汚れも無視できません。クモや虫が巣を作ったり、鳥のフンが付着したりすることで、室外機の性能に悪影響を与えます。特に夏季は虫の活動が活発になるため、注意が必要です。
3.その他の要因
その他周辺の掃除不足や適切なメンテナンスの欠如が挙げられます。草木や雑草が室外機の周囲に生い茂ると、通気を妨げ、埃や有機物が溜まりやすくなります。また、家庭菜園や喫煙などの近隣活動も、室外機への汚れの原因となることがあります。
エアコンの室外機の掃除方法
エアコンの室外機をすみずみまで掃除をするのは難しく、内部までしっかりと分解をして掃除するには専門業者に掃除を依頼する必要があります。
しかし、日頃のお手入れはご家庭でも十分に可能です。
ここでは、ご自分でできる、エアコンの室外機の掃除方法をご紹介します。
必要な道具
まずは、エアコンの室外機掃除で必要になるものを揃えていきましょう。
自宅にあるものだけで簡単に掃除をすることが可能です。
- ほうき
- 雑巾
- 歯ブラシ
- 掃除機
- スポンジ
- ホース
- スプレーボトル
- ドレンホースクリーナー
- 45Lポリ袋もしくは新聞紙
掃除の手順
①室外機の周りのゴミを取り除く
はじめに、室外機の裏や室外機の外側にこびりついた汚れを掃除します。
室外機は屋外に設置されていて常に風雨にさらされているため、とても汚れやすい機械です。
まずは、ほうきで砂ぼこりや落ち葉などを掃除します。次に雑巾で表面を拭いてキレイにしておきます。洗濯物を干すベランダに設置されている室外機の場合、吹出口に糸くずやホコリなどが挟まっている場合もあります。そのような場合は、吹き出し口の掃除も忘れずに実施してください。歯ブラシを利用すると簡単にかき出すことができます。
汚れがひどい場合は、ホースなどで軽く水で洗い流してもかまいません。
②室外機のフィンを掃除する
次に、室外機の裏側についている薄い金属板のフィンを掃除していきます。
フィンは室内の温度調節を行ううえで非常に大切な部品なので、しっかりと掃除しておきましょう。
フィンを掃除するときは、掃除機のブラシヘッドが便利です。まずは、掃除機で大きめのホコリや砂などを取り除き、歯ブラシで金属板に詰まっている汚れをかき出していきます。
なかなか汚れが落としづらい時は、スプレーボトルに水を入れたものを用意して、水流で洗い流すのもおすすめです。フィンは薄い金属板で構成されており変形しやすいため、力加減に注意しながら掃除してください。
③ドレンホースの中の汚れを掃除する
ドレンホースとは、室温調整のときに室内機で発生した水分を屋外に排出するためのホースです。ここが汚れていると、エアコンから発生した水が詰まってしまい、漏水を起こしてしまうことがあります。
ドレンホースを掃除するときは、ドレンホースクリーナーと呼ばれる掃除道具の使用がおすすめです。ホース内の空気を吸い出す仕組みになっているので、奥に入ってしまった汚れも簡単に取り除けます。
ドレンホースクリーナーがない場合は、割り箸などを使って手の届く範囲のゴミを取り除いておきましょう。
エアコンの室外機を掃除する際の注意点
エアコンの室外機のご家庭でも可能ですが、注意する点もあります。
ここでは、エアコンの室外機を掃除する際の注意点は大きく3つあります。
フィンの変形
熱交換に重要な役割を果たしているフィンは非常に薄い金属です。そのため、力を入れてこすると変形してしまう可能性が高いです。変形をしてしまうと効率が下がってしまう可能性があるので、汚れを落とす際は、慎重にお掃除をしてください。
高圧洗浄は行わない
窓やベランダの掃除をしたついでに、室外機の掃除をするケースもあると思います。その際、高圧洗浄機で室外機を洗い流さないようにしてください。水圧でフィンを変形させてしまう可能性があるので、お勧めできません。
なかなか落ちづらい汚れを、水を使って掃除をしたい場合は、スプレーボトルなどに入れたり、水の勢いを弱くしたホースなどで洗い流すようにしてください。
腐食性の強い洗剤は使用しない
エアコンの室外機の部品は、主に金属でできています。部品の材質によって、腐食しやすい洗剤がことなるため、落ちにくい汚れがありどうしても洗剤を使用して掃除したい際は、中性洗剤を水で薄めて利用するのが望ましいです。
季節別のエアコン室外機掃除のポイント
季節ごとに室外機の掃除方法と注意点は異なります。適切な掃除のタイミングと方法をご紹介します。
春の掃除
春は冬の間に溜まった埃や落ち葉の掃除に最適な季節です。冬季間使用しなかった室外機の掃除を丁寧に行いましょう。
夏の掃除
夏は室外機への負荷が最も高い季節。頻繁な掃除が性能維持に重要です。特に、虫の巣や花粉などの除去に注意が必要です。
秋の掃除
落ち葉が多い秋は、室外機の掃除が特に重要。周辺の清掃と併せて、室外機の徹底的な掃除を心がけましょう。
冬の掃除
積雪や凍結に注意しながら、最小限の掃除を心がけます。ただし、定期的な点検は欠かせません。
エアコンの修理を検討したほうがいい場合
エアコンの掃除をすることで、エアコンの効きや異音などは改善する場合もありますが、故障の場合もあります。
修理が必要なサインは明らかな性能低下や電気代の急激な増加が含まれます。特に異常な動作音、金属的な摩擦音、フィンの変形、配管の腐食は、即座に専門家に相談すべき兆候です。
メーカーへの相談は、電源が入らない、冷媒が完全に漏れている、発煙や異臭がある場合に特に重要です。購入後3〜5年以内であれば、メーカー保証が適用される可能性が高く、無償修理や部品交換が期待できます。
トラブル対応の基本は、症状を詳細に記録し、購入時の保証書を確認することです。メーカーサポートセンターに可能な限り詳細な症状を説明し、専門家のアドバイスを仰ぐことが、機器の長寿命化と効率的な修理につながります。自己修理は避け、専門家による診断と修理を心がけることが重要です。
エアコンクリーニングも東京ガスにお任せください
エアコンの室外機のお掃除に不安がある方は、プロに任せるのもおすすめです。
エアコン内部に溜まったカビやハウスダスト、ホコリ、花粉はイヤなニオイやエアコンの効きが悪くなる原因に。プロならば、エアコン内部のアレルギーの原因にもなるこれらの物質キレイに掃除することが可能です。
東京ガスのエアコンクリーニングなら、フィルターや分解した部品はもちろん、高圧洗浄でエアコンの奥深くまでピカピカにお掃除します。
オプションでエアコンの室外機の掃除を依頼することもできます。
詳しくはこちら
<こんな方におすすめ>
- エアコンから吹き出す風のニオイが気になる方
- なんとなくエアコンの効きが悪くなったと感じる方
- エアコンの吹き出し口からみえる黒い斑点が気になる方
- カビやハウスダストなどアレルギーの原因物質を除去したい方
- これまでにエアコンクリーニングサービスを利用したことがない方
- エアコンの節電をしたい方
<東京ガスのエアコンクリーニング作業手順>
- 分解…正常に動作しているか確認後、外せる部品は全て分解します。
- 養生…エアコン周辺をしっかり養生します。
- ホコリ除去…エアコン内部に溜まったホコリを取り除きます。
- 高圧洗浄…専用の薬剤と高圧洗浄機で、内部を洗浄します。
- 部品洗浄…浴室にて外した部品を丁寧に洗浄します。
- 拭きあげ…部品を戻し、全体を拭きあげた後、動作確認をして作業完了です。
<東京ガスのエアコンクリーニングの特長>
- エアコン内部まで徹底クリーニング
エアコン内部にこびりついた汚れを高圧洗浄でしっかりクリーニングします。 - アレルギーの原因物質を除去
エアコンを奥まで分解し洗浄することで、アレルギーを引き起こす原因となる目には見えないカビやハウスダスト、花粉を取り除きます。 - プロの気配りで丁寧に磨き上げ
エアコン周辺への養生、作業後の拭き上げは新しいタオルで実施するなど、丁寧に仕上げます。
東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
東京ガスのハウスクリーニングでは、ご家庭のお掃除を自分でしてみたい!そんな方のために、プロのノウハウを踏まえたご家庭でできるお掃除方法を発信していきます。
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