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エアコンから花粉は侵入する?仕組みや対策方法を解説
エアコン
公開日
2023.12.11
更新日
2024.04.11
毎年の花粉シーズンには、さまざまな花粉対策をとる方が多いでしょう。
外出時の花粉対策はもちろんのこと、自宅でも快適に過ごすためにエアコンを利用した花粉対策も有効となります。
本記事では、室内に入り込む花粉をおさえて、エアコンに付着した花粉を除去できる効果的なエアコンフィルターの掃除方法と有効な花粉対策をご紹介します。
目次
エアコンから花粉は侵入する?
花粉が多く飛散する時期には、エアコンから花粉が侵入してくるのではないかと気になってしまう方もいるでしょう。
ここでは、エアコンを通して室内に花粉が侵入することはあるのかについて確認をした後、花粉が室内に浮遊してしまう理由を解説します。
エアコン使用時に室外から花粉が入ってくることはない
通常、エアコンを使う際に、花粉が一緒に入ってきてしまうことはありません。
その理由として、エアコンで部屋の温度を調節する際に、室外の空気を取り入れているわけではなく、基本的に室内の空気を循環させているだけであるということが挙げられます。
しかし、一部の換気機能付きエアコンには室外からの空気を取り込んで、室内に放出する機能があるため、室外から花粉が入り込んでしまう場合もあります。
ただ、室外からの空気を取り込んで運転を行うエアコンは数少ないため、結果的にエアコンから室内に花粉が入り込む可能性は低くなります。
室内の空気に花粉が混じるとエアコンのフィルターに付着する
室内の空気に花粉が混じっている場合、室内の空気を循環させているというエアコンの設計上、エアコン内部に花粉がたまってしまう場合があります。
花粉が混じった室内の空気をエアコンが取り込むことで、エアコンのフィルターに花粉が付着してしまいます。
そして、フィルターに花粉が付着した状態でエアコンを使用し続けると、エアコンの吹出口から花粉が吹き出されます。
その状態でエアコンを使用し続けると、目がかゆくなったりくしゃみが出たりと花粉症でよく見られる症状に悩まされることになります。
花粉を室内の空気に浮遊させないようにするためには、エアコンのフィルター掃除を行わなければなりません。
エアコンフィルターを掃除して花粉を取り除く方法を紹介
ここからは、エアコンフィルターを掃除して花粉を取り除く方法をご紹介します。
定期的なフィルター掃除で花粉を取り除き、花粉症の症状を抑えましょう。
掃除の頻度としては、2週間に1回程度が目安です。
もともとアレルギー体質をお持ちの人は、マスクやメガネなどを着用し、花粉の吸い込みを防いだうえで、作業を行うようにしてください。
◇エアコンフィルターを掃除して花粉を取り除く方法
- エアコン周りに掃除機をかける
- エアコンフィルターを外す
- エアコンフィルターに掃除機をかける
- エアコンフィルターを水洗いする
- エアコンフィルターを乾燥させて元に戻す
以下、エアコンフィルターを掃除して花粉を取り除く方法を、具体的に説明していきます。
1. エアコン周りに掃除機をかける
エアコンフィルターの周囲には日頃から蓄積したホコリがたまっています。
フィルターを取り外して掃除をする前には、まず、エアコン周りのホコリを掃除機で取り除いておきましょう。
こうすることで、フィルターを取り外したときに、たまったホコリが舞い上がってしまうのを防げます。
2. エアコンフィルターを外す
エアコンのパネルを開き、エアコンフィルターを取り外します。
フィルターはプラスチック製の物が多く、乱暴に扱うと壊れやすいため、丁寧にゆっくりと手前に引っ張りながら外しましょう。
フィルターを外す際には、ホコリが落ちる可能性もあるため、床に新聞紙やビニールなどを敷いておくと安心できます。
3. エアコンフィルターに掃除機をかける
エアコンフィルターに掃除機をかけていきます。
外したエアコンフィルターを床に敷いた新聞紙やビニールなどの上に置いてから、掃除機を使ってホコリを取り除いていきます。
フィルターの外側から掃除機をかけていくと、効率よくホコリを取り除けます。
このあと、フィルターの水洗いをしない場合には、エアコンに戻してフィルター掃除は終了となります。
4. エアコンフィルターを水洗いする
月に1回程度は、エアコンフィルターの掃除機がけをした後、フィルターの水洗いを行っておきましょう。
掃除機でフィルターのホコリを吸い取ったあと、直接水洗いしますが、弱い水流で、水かぬるま湯を使い洗うようにします。
熱い湯をフィルターにかけてしまうとフィルターが変形するもととなるため、湯の温度には注意が必要となります。
フィルターの汚れ度合いがひどい場合には、重曹や中性洗剤を薄めたものを使用しましょう。
細部の汚れは、使い古しの歯ブラシなどを使うと効率よく掃除できます。
5. エアコンフィルターを乾燥させて元に戻す
エアコンフィルターの水洗いを行った場合には、掃除後、しっかりと乾燥させましょう。
フィルターを乾燥させる際には、タオルなどを使用し、フィルターの水気をそっときるようにした後、日の当たる場所で乾かします。
なお、フィルターが乾ききらないうちにエアコンに取り付けると、カビや雑菌の原因となります。
ニオイも発生しやすくなるため、きちんと乾燥させてから元に戻すようにしましょう。
エアコンでの花粉対策にはフィルターシートがおすすめ
エアコンでの花粉対策には、エアコン用フィルターシートを貼るのが効果的となります。
多くのフィルターシートは、シール状となっており、簡単に貼り付けられるので、フィルターシートを扱ったことがない方でも気軽に利用できます。
フィルターシートを使った花粉対策を行うには、エアコンのフィルターや吸込口にエアコン用フィルターシートを貼り、室内の花粉対策を行うことで可能となります。
フィルターシートを貼ると、花粉の細かな粒子を捉えられるため、花粉対策に有効です。
また、フィルターシートには、ホコリなどがエアコン内部に入り込むのを防ぐ効果もあるため、結果的にフィルター掃除の頻度を減らすのにもつながります。
ただし、エアコンフィルターにもデメリットがあります。
フィルターを貼ることで、運転時にエアコンが吸い込む空気の量が減り、エアコンの風量が設定より弱くなり、冷房・暖房の効率が落ちてしまう可能性があります。
冷暖房効率が落ちると、『設定した風量や温度にするのに余計なパワーが必要になって電気代が増える』というリスクも考えられるので、注意しましょう。
室内でできる有効な花粉対策を紹介
エアコンでの花粉対策を成功させるには、まず室内に花粉を持ち込まないことが重要です。
室内でできる有効な花粉対策として、次の4つを取り上げますので、参考にしてください。
◇室内で有効な花粉対策4つ
- 洗濯物は部屋干しを心がける
- 換気は花粉が少ない時間帯に行う
- 帰宅時には玄関先でしっかり花粉を落とす
- 空気清浄機を使用する
以下、室内でできる有効な花粉対策4つを解説します。
1. 洗濯物は部屋干しを心がける
濡れた洗濯物は、多くの花粉を寄せ付けてしまうため、可能であれば部屋干しをするのがおすすめできます。
どうしても外干しをするのであれば、花粉の少ない午前10時までで切り上げ、あとは部屋干しにするようにしましょう。
2. 換気は花粉が少ない時間帯に行う
換気は花粉の飛ぶ量が少ない早朝か深夜に行うようにしましょう。
昼11時から14時くらいまでの時間帯は、多くの花粉が飛散します。
換気を行うと室内に多くの花粉が入り込んでしまいますので、注意しましょう。
また、花粉の飛散量が少ない雨の日を上手に利用し、換気を行いましょう。
3. 帰宅時には玄関先でしっかり花粉を落とす
外出先から帰宅した際には、玄関先で服や髪の毛に付着した花粉を払い落としましょう。
また、花粉の付着しやすい上着などは、玄関近くに収納スペースを設けておくと、室内に花粉を持ち込みにくくなります。
4. 空気清浄機を使用する
空気清浄機を使用すると、床に落ちている花粉を上に舞い上げ、エアコンのフィルターで捉えることができます。
また、花粉モードを搭載している空気清浄機を選ぶと、花粉の吸い込みや除去が可能となります。
定期的なエアコンクリーニングを依頼して徹底的な花粉除去を
エアコンに花粉が付着する場所には、フィルターだけに限りません。
場合によっては、エアコン内部の熱交換器にまで花粉が入り込むことも想定されます。
ただ、熱交換器に入った花粉をご自分で掃除すると故障の原因になるため、行わないようにしてください。
熱交換器の掃除を行う際には、業者のエアコンクリーニングを依頼するようにしましょう。
エアコンの寿命を延ばし、キレイな空気で気持ちよく過ごす意味でも、定期的なクリーニングは有効となりますので、ぜひプロのエアコンクリーニングを利用してみてください。
こまめなエアコン掃除で花粉症の人も過ごしやすい部屋を目指そう
エアコンを通して室外から花粉が入り込んでくることはありませんが、室内の空気に花粉が混じっている状態でエアコンを使うと、エアコンのフィルターに花粉が付着します。
放置したままの状態でエアコンを使い続けると、花粉症の症状が出やすくなるため、こまめなエアコン掃除が必要となります。
エアコン掃除を行う際には、定期的なフィルター掃除を行って、花粉を取り除くようにしましょう。
月1回程度の頻度でフィルターの水洗いを行っておくと効果的です。
エアコンにフィルターシートを貼ると、細かな花粉の粒子を捉えることができます。
また、洗濯物を部屋干ししたり、換気の時間に気をつけたりするなど、室内に花粉を持ち込まない努力も必要となります。
なお、エアコン内部の熱交換器にまで入り込んだ花粉を除去するためには、プロのエアコンクリーニング利用も検討しましょう。
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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
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