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子どもがいると気になるエアコンのカビ!からだへの影響と適切な掃除方法を紹介

公開日

2023.12.11

更新日

2024.05.16

2人の女の子

日本は世界的に見て年間を通して4つの季節があるのが特徴です。気候の変化によって景色が変わり、そこに暮らす生き物たちも変化します。人がこの気候に対応するには、エアコンの存在が欠かせません。

とくに小さな子どもがいる家庭の場合、エアコンを活用して夏場は涼しく、冬場は温かくと、子どもが快適に過ごせる室温を保つ必要があります。エアコンは年間を通して頻繁に使用されるわけですが、当然お手入れが必要となることを忘れてはいけません。

本記事では、エアコンの汚れがからだに与える影響について、適切な掃除方法と合わせて詳しく解説いたします。

健康への影響

エアコンの内部はカビが活発になりやすい環境です。原因として考えられるのは、夏も冬もカビが活動できる温かさに保たれやすいこと、結露などで湿気が溜まりやすいこと、カビの栄養となる汚れがたまりやすいことなどが挙げられます。
永く使用していながらお手入れをしていないと、気づかないうちにカビが繁殖してしまう恐れがあります。

エアコンの内部にカビが発生した状態で稼働させれば、室内にカビを拡散させてしまい健康に影響する可能性が出てきます。カビが体内に入ったからといって直ちに体調不良を引き起こすわけではありませんが、子どもなど免疫力が低い方は注意が必要です。
国立研究開発法人 国立成育医療研究センターによれば、喘息はカビ、ダニに代表されるアレルギー物質などによって、気道に炎症が起きてしまう病気です。
エアコン内のカビなどが原因となり、子どもの喘息を引き起こしてしまう可能性もあるようです。またもともと喘息がある場合、アレルギー物質によって症状が悪化してしまうケースもあるようです。

以下では、エアコンの汚れに含まれる可能性がある、主なアレルギーの原因物質などを3つ紹介します。

参考:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター「:気管支喘息(ぜんそく)」

1. トリコスポロン

一般社団法人日本呼吸器学会によると、エアコンによって室内にカビが拡散してしまい、それを人が吸って肺に取り込んでしまうことで、いくつかアレルギー症状を引き起こす場合があるようです。なかでも「トリコスポロン」はアレルギー症状を起こすカビの1種です。
カビは、温度が高く、加えて湿気が多い環境を好みます。カビが人の肺に侵入すると、「夏型過敏性肺炎」を引き起こす場合があるようです。

初期は咳や発熱など、風邪に近い症状が見られるようです。放置していれば悪化によって呼吸困難に発展する恐れがあるようです。逆に、カビを吸う環境から離れれば、数日で症状が治まることもあるでしょう。しかし汚れたエアコンを使用し、カビを吸うことになればまた症状は再発するようです。

参考:一般社団法人 日本呼吸器学会「過敏性肺炎」

2.アスペルギルス

一般社団法人日本呼吸器学会によれば、アスペルギルスは通常、人の健康に害を与えるようなものではありません。しかし、元々喘息の傾向がある方がこの菌を吸い込むと喘息発作と同じような症状が出ることがあるようです。トリコスポロンの場合は乾いた咳が出るのに対して、アスペルギルスによるこの症状では痰が混ざって湿った咳が出、重症化すると、発熱や食欲不振、血痰、喘息のような発作につながることもあるようです。
参考:一般社団法人 日本呼吸器学会「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」

3. ダニやペットの体毛など

室内のホコリには多くのダニが潜んでいますが、なかでも多くいるのがチリダニで、喘息の原因だとされているようです。このほか、犬や猫といったペットの体毛、花粉などもアレルゲンです。
ダニは、カビと同様に湿気が多い環境を好みます。エアコンの内部は水分があり、湿度が高いため、ダニやカビが住まうには恰好の場所です。

エアコン掃除の流れ

エアコンの掃除の方法

エアコン内部の汚れをそのままにしていると、さまざまな病気を引き起こす原因になるかもしれません。室内を清潔な状態にするために、エアコン内部の汚れはこまめに掃除するようにしましょう。

エアコン内部の掃除は3つのステップに分けて行うと簡単です。初めてでも40分程度で行えるでしょう。また、特殊な掃除道具を用意する必要もありません。

ステップごとに細かく見ていきましょう。

1. フィルター掃除

まずは、エアコン内部に備わっているフィルターから掃除しましょう。フィルターはとくに汚れが溜まりやすい部分ですが、ここだけ掃除するだけでもかなり清潔な状態にできます。
用意するのは、以下の5点です。

  • 手持ちモップ
  • 掃除機
  • 掃除用歯ブラシ
  • タオル
  • 台所用洗剤

掃除を始める前に、安全のためエアコンの電源プラグをあらかじめ抜いておきましょう。まずは、手持ちのモップでエアコン本体のホコリを取り除いていきます。室内にホコリが舞い上がらないように丁寧に行うことがポイントです。

続いて、エアコンのフロントパネルを開きます。フロントパネルの開け方は、各メーカーによって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。また、エアコンにそのままでは手が届かないのであれば踏み台が必要です。転倒の危険がないように、安全を確保したうえで行ってください。

フロントパネルを開けると、内部のフィルターが確認できます。表面にホコリが大量に付着しているのであれば、先に掃除機で吸い取っておきましょう。その後、フィルターを取り外します。取り外す際にまだ残っているホコリが舞い上がる場合があるので、注意が必要です。

取り外したフィルターを、表面から掃除機をさらにかけて細かいホコリを吸い取っていきます。なお、裏面から吸い取ると目にホコリが詰まってしまうため、必ず表面から行うようにしましょう。

掃除機で取り除けなかったフィルターの汚れは、洗面台や風呂場まで持っていき、シャワーで流します。シャワーを使用する場合は、逆に裏面から使用することでスムーズにホコリなどを押し流せます。

さらに細かくて頑固な汚れは、台所用洗剤と歯ブラシで丁寧に取り除いていきましょう。キレイになったら、タオルでフィルターの水分を拭き取り、完全に乾かします。

2. 吹き出し口と本体の掃除

フィルターを乾かしている間に、吹き出し口と本体の掃除をしましょう。エアコンの内部はデリケートなので、無理に行うのは厳禁です。使用するのは、以下2点です。

  • 手持ちモップ
  • 掃除機

フィルターを外した後のスペースを、手持ちモップで丁寧にホコリを取り除いていきます。無理に手を伸ばして内部を壊してしまわないように注意が必要です。奥にホコリがいってしまわないように、できるだけ軽く行ってください。

フィルターを外したスペースの奥には、熱交換器があります。この部分にもホコリが溜まっているため、掃除機を用いて吸い取りましょう。

個人で行える吹き出し口と本体の掃除は以上です。落とせない汚れは無理に取り除こうとせず、専門業者に依頼しましょう。

3. 内部のホコリを雑巾で取り除いて仕上げる

手持ちモップや掃除機だけでは落とせなかった本体や内部の汚れを、雑巾を用いて取り除きましょう。使用するのは雑巾のみです。

濡らした雑巾を固く絞り、エアコンの上部やパネルを拭いていきます。内部に備わっている熱交換器は、水で濡れると故障する恐れがあるため、プラスチック部分のみを掃除するようにしましょう。

また、洗剤の使用も、同様にエアコンが故障する原因になりますので、水と雑巾のみで掃除は行ってください。

エアコンのお掃除機能(フィルター掃除機能)の活用もおすすめ

エアコンそのものに備わっている掃除機能(フィルター掃除機能)の活用もおすすめです。

エアコンのお掃除機能なら、ある程度のフィルター掃除を自動で終えることができます。ただし、お掃除機能付きのエアコンは、専用のダストボックスにホコリなどの汚れが溜まっていくような作りになっています。ダストボックスは定期的に開け、しっかりお手入れしましょう。

お掃除機能の有無については、取扱説明書を確認するか、リモコンに「フィルター掃除」や「おそうじ」、「手動おそうじ」などのボタンがあるかどうかチェックしてください。

なお、掃除機能が備わっている機種の場合、メーカーがおすすめの掃除方法を提示していることがあります。掃除を始める前に、必ず事前に取扱説明書をよく確認しておいてください。

エアコン内部のカビ予防法

エアコン内部のカビ予防法

エアコン内部を清潔に保つには、こまめな掃除が重要です。しかし、フィルターを取り外して何度も掃除を行うのは手間に感じられるかもしれません。そこで、掃除以外の方法でエアコン内部のカビを予防する方法を2つご紹介します。

1. エアコンを使用したら送風運転をさせる

冷房を使用したあとは、1時間ほど送風運転をさせるようにしましょう。

冷房を使用すると、エアコンの内部は結露が発生し、湿度が高まってカビが繁殖しやすい環境となります。そこで送風運転を行うことで内部の水分を取り除き、カビが繁殖しづらい環境に変えます。

エアコンの機種によっては、送風機能が無い場合もあるでしょう。その場合には、室温が30度以下のときに設定温度がもっとも高い設定にして冷房運転をしてください。

また、エアコンそのものに備わっている掃除機能の活用もおすすめです。掃除機能が備わっている機種だと、ご自分で手を加えて行う掃除に指示がある場合があるので、必ず事前に取扱説明書をよく確認してください。

2. 掃除後のアルコール消毒

カビは、アルコールに弱い性質を持っています。エアコンの掃除を行った際に、アルコールを吹きかけたタオルでフィルターを拭いて仕上げをしましょう。これにより、フィルターに残ったカビを駆除し、カビが発生しづらい環境をつくることができます。

健康のためにエアコン内部はこまめに掃除しよう

エアコンがあれば、暑い季節や寒い季節でも快適に過ごせます。ただし、溜まった汚れを放置すると体にアレルギー症状などの要因となる可能性もあるため、要注意です。

カビなどのアレルギー原因物質を除去するためには、エアコン内部の掃除が欠かせません。カビ予防としては、エアコン使用後の送風運転や掃除後のアルコール消毒がおすすめです。

こまめな掃除とカビの予防策を徹底して、清潔にエアコンを使用しましょう。

東京ガスのハウスクリーニングなら、エアコン内部のカビやハウスダスト、運転時の不快なニオイまで高圧洗浄でクリーニング。アレルギーの原因物質である花粉などもしっかり取り除きます。お手入れ不足によるエアコンの不調を避けるため、定期的にプロのクリーニングを利用するのもおすすめです。

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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

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