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賃貸のエアコンクリーニングはした方がいい?賃貸のエアコンのクリーニングや故障の場合の対応方法をご紹介

公開日

2024.10.09

更新日

2024.10.09

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賃貸物件に設置されているエアコンは、長期間使用されることが多く、カビやホコリがたまりやすい環境にあります。快適な生活を維持するためには、エアコンのクリーニングが重要です。しかし賃貸物件のエアコンは入居者の所有物ではないため、クリーニングの方法には注意が必要です。

本記事では賃貸のエアコンクリーニングの必要性や方法、費用負担の問題、業者選びのポイントなどをご紹介します。

賃貸のエアコンはカビだらけ?

賃貸物件に備え付けられているエアコンは、入居前に管理会社やオーナーによってクリーニングが行われ、清潔な状態で引き渡されるのが一般的です。

しかし長期間使用しているうちに、エアコン内部にカビやホコリがたまっていることがあります。特に前の入居者がエアコンの定期的な掃除を怠っていたり、入居前のクリーニング状況が良くなかったりした場合、入居直後からエアコン内部が汚れている可能性があります。

賃貸物件のエアコンを使用する際は、まず異臭がしないか、内部がカビだらけになっていないかを確認することが大切です。

賃貸のエアコンクリーニングの方法

賃貸物件の備え付けのエアコンは、入居者の所有物ではなくオーナーの所有物です。そのためエアコンのクリーニングを業者に依頼したりご自分で掃除を行ったりする際は、いくつかの注意点があります。

以下では、賃貸物件のエアコンをクリーニングする方法をご紹介します。

エアコンクリーニングを行う前には管理会社やオーナーに相談を

エアコンクリーニングをご自分で依頼する際は、万が一の故障やトラブルに備えることが大切です。クリーニング作業中にエアコンが故障してしまえば、責任問題に発展する可能性があります。トラブルを避けるためにも、エアコンクリーニングを依頼する際はあらかじめ管理会社やオーナーに相談しましょう。

賃貸に備え付けのエアコンの場合、本来メンテナンスを行う義務は管理会社やオーナー側にあります。そのため入居直後にエアコンのクリーニングが必要と感じるときは、まずは管理会社やオーナーに相談してみましょう。
エアコンが古かったり、汚れがひどかったりするようであれば、エアコンを新品に交換してもらえる可能性もあります。入居前に管理会社やオーナーがエアコンクリーニングを怠っていたのであれば、貸主側の負担でエアコンクリーニングを行ってもらえる可能性がありますが、管理会社やオーナーによっては交換に応じてもらえないようなケースも存在します。賃貸借契約書や賃貸物件の責任範囲に応じて、エアコンを交換してもらえない可能性があります。

ご自分で購入したエアコンのクリーニングも同様

賃貸物件によっては、エアコンが備え付けられていない、または一部の部屋にしか備え付けられていないこともあります。そのため入居者自身がエアコンを購入し、設置するようなケースもあるでしょう。

ご自分で購入したエアコンのクリーニングを依頼する場合も、管理会社やオーナーへ一報を入れておくことをおすすめします。なぜならクリーニング作業中に部屋の壁や床に傷が付いてしまった際、トラブルに発展する恐れがあるからです。

事前の連絡によって、スムーズにクリーニングを進めましょう。

賃貸のエアコンクリーニングの費用負担

続いて賃貸物件におけるエアコンクリーニングの費用負担について、貸主が負担するケースと借主が負担するケースの2つに分けてご紹介します。
また、費用負担についての確認方法についてもご案内します。

貸主負担の場合

エアコンの故障に関する費用は、原則として管理会社やオーナー側が負担します。貸主側が費用を負担することが多いのは、以下のようなケースです。

  • 入居直後にエアコンの調子が悪い、または異臭がする
  • 前の入居者が退去した際にクリーニングが不十分
  • エアコンの老朽化や自然故障

こういったケースでは、入居者がエアコンを使用していない、または使用期間が短いことから、貸主側の責任が問われます。特に入居直後にエアコンに問題が見られる際は、貸主側が費用を負担することがほとんどです。

入居時にはエアコンの動作確認を速やかに行い、問題があれば早急に管理会社やオーナーに報告しましょう。

借主負担の場合

一方、借主側がエアコンクリーニングの費用を負担することが多いのは、次のようなケースです。

  • 入居後一定期間(通常1年程度)が経過してからエアコンに異臭がする
  • 入居者が定期的なメンテナンスを怠っていた
  • エアコンの使用方法に問題があった

これらのケースでは、エアコンの不具合が入居者の責任に起因すると判断されるため、クリーニング費用は借主側の負担となります。

費用負担の確認方法

エアコンクリーニング費用の負担については、多くの場合、賃貸借契約書には設備の維持管理責任について明確に記載されています。
エアコンクリーニングの頻度や条件についても記載されている場合や、特定の条件に該当する場合のみクリーニングをする、などの記載がある場合もあります。契約書に記載されている内容をしっかり確認した上で、大家や管理会社に相談しましょう。

また、賃貸物件に付いているエアコンは、賃貸物件の設備としてオーナーが設置した「付帯設備」と、前の住人がオーナーや管理会社の許可を得て置いていった「残置物」に分かれます。
エアコンが残置物の場合、一般的にクリーニングや修理、交換は借主の負担になります(残置物でも付帯設備として扱っている場合もあります)ため、エアコンが「付帯設備」か「残置物」かも確認しておきましょう。

ご自分でエアコンのメンテナンスをする際の手順

日頃から定期的なメンテナンスによってフィルターやカバーをこまめに掃除しておくと、ホコリや湿気を防ぐことができ、カビの抑制にもなります。

以下ではご自分でメンテナンスをする際の、一般的な手順をご紹介します。実際に行う際は取扱説明書などを確認し、メーカーの推奨する方法にて進めましょう。取扱説明書には触れてはいけない部分や注意点が記載されています。

また作業の前には、感電を防ぐためにエアコンの電源プラグを抜いておきましょう。

用意するもの

事前に、次のものを用意しましょう。

  • ハンディモップ
  • 掃除機
  • 雑巾
  • 新聞紙
  • 古くなった歯ブラシ
  • タオル
  • 割り箸
  • 中性洗剤(台所用洗剤)
  • 脚立や椅子
  • キッチンペーパー
  • エアコンの取扱説明書

手順1. フィルター掃除

まずはハンディモップや雑巾を使って、エアコン本体に付着したホコリを取り除きます。次にエアコンのフロントパネルを開け、掃除機でパネル内部のホコリを吸い取ります。なおホコリが少ない場合はこの作業を省略しても問題ありません。

続いてフィルターを取り外し新聞紙などの上に置き、掃除機でフィルターに付着したホコリを吸い取ります。その後、取り外したフィルターを浴室に持っていき、シャワーを使ってフィルターに付着した細かなホコリを洗い流します。
ホコリはフィルターの表面に付着しているので、裏面から水をかけると簡単に洗い流せます。水圧を利用してホコリを押し流すようにしてください。それでも落ちない頑固な汚れがあるときは、水で薄めた中性洗剤を古い歯ブラシに付け、優しい力でこすって汚れを落としましょう。

フィルターを水洗いして全体の汚れを落としたら、乾いたタオルで水気を拭き取り、十分に乾燥させます。

エアコンの清掃方法については下記記事も参考にしてください。

エアコンのフィルター汚れは放置しないで!掃除の手順や注意点などを詳しく解説

手順2. 吹き出し口のルーバーの掃除

エアコンの吹き出し口に付いている羽根状のルーバーを掃除する際は、雑巾で汚れをふき取ります。このとき割り箸にキッチンペーパーを巻き付けた棒を使うこともおすすめです。送風ファンを傷つけないように注意しながら、棒を使ってルーバーを丁寧に拭いていきます。
ルーバーを取り外して、中性洗剤を水で薄めて、歯ブラシを使って細かい汚れやホコリをこすり落とす方法もありますが、ルーバーは壊れやすい部分でもありますので、取扱説明書を確認しながら慎重に取り外すようにしましょう。

なお奥深くまで無理に掃除しようとするとエアコンの故障につながる可能性があるため、目に見える範囲内にとどめましょう。

手順3. エアコン内部の掃除

最後は、ハンディモップや雑巾を使って目に見える部分のホコリを取り除き、熱交換器のホコリを軽く吸い取ります、最後に乾燥したフィルターを取り付ければ終了です。

熱交換器など内部洗浄に市販のエアコンクリーナーを使用されている方もいるかもしれませんが、エアコンクリーナーは非常に便利な一方で、火災を引き起こすことがあったり、エアコンの故障や健康被害につながったりする場合もありますので、エアコンメーカーは推奨していません。
そのため、エアコンクリーナーを使用する際は必ず通電部分をビニールで覆ったり、掃除を始める前にコンセントを外したりするなどの対策を忘れずに行うなど、事前に取り扱い説明書を確認した上で使用するようにしましょう。

エアコンクリーナーを使ったエアコンの掃除方法、注意点については下記記事も参考にしてください。

スプレー式のエアコンクリーナーとは?性能や使用する際の注意点などを解説

エアコンを快適に使い続けるための日常的な工夫

エアコンを快適に使用し続けるためには、日頃のちょっとした工夫が大切です。以下ではエアコンの性能を維持し、故障を防ぐための、日常的にできる工夫をご紹介します。

室外機の掃除で性能低下を防ぐ

エアコンの室外機周辺には物を置かないようにしましょう。室外機は空気を出し入れして、屋外の熱を取り入れたり、屋外に熱を放出したりしています。そのため室外機の周辺に物を置いてしまうと適切に熱が放出されず、性能の低下につながりかねません。例えば室外機の周辺や上部に植木鉢やバケツなどを置いてしまうと、室外機への通気が妨げられ、性能低下につながる恐れがあります

また室外機は雨風にも耐えられるようにカバーで覆われていますが、長期間の使用で内部に土埃や枯葉などが詰まってしまうことがあります。これらの異物がエアコンの動作を妨げ、性能低下や故障の原因となる可能性があるので、定期的に室外機のカバーを開け、内部にたまった異物を丁寧に取り除きましょう。

注意点として、掃除の際は室外機を無理に動かさないようにしてください。室外機内部には冷媒を循環させるための配管があり、この部分に負荷がかかると、ガス漏れなどの重大な故障につながる恐れがあります。

油料理時はエアコンを一時停止

揚げ物や炒め物など油を使った料理を作る際は、調理している部屋のエアコンを一時的に停止させましょう。調理中に発生した油の煙や油滴は、エアコンの吸い込み口から内部に入り込んでしまうことがあるからです。この油分がエアコンの内部に蓄積していくと、フィルターや熱交換器などの部品に付着し、汚れの原因となります。

エアコンを停止することで、油の煙や油滴がエアコン内部に侵入するのを防げます。

こまめな換気でエアコン内部のカビ発生を防止

エアコンを使用していると、室内の湿気がエアコン内部にたまりやすくなります。この湿気はカビの発生を促進する大きな要因の一つです。エアコン内部にカビが生えてしまうと不快なニオイが発生するだけでなく、カビの胞子が室内に拡散される可能性もあります。

エアコン内部のカビの発生を防ぐには、日頃からこまめに換気を行うことが大切です。晴れた日に窓を開けて新鮮な空気を室内に取り入れることで、たまった湿気を排出できるでしょう。

ただし梅雨の時期など天気の悪い日が続くときは、換気だけでは湿気を十分に取り除くことが難しいこともあります。また部屋の構造上、換気がしにくいようなケースも考えられます。

そのような状況では、サーキュレーターや扇風機を活用するのがおすすめです。これらの機器を使って室内の空気を循環させることで、湿気を含んだ空気を動かし、エアコン内部に湿気がたまるのを防げます。エアコン内部にたまった湿気対策としては、送風運転を活用するのも良いです。冷房、暖房を停止して30分ほど送風運転を継続することで、エアコン内部にたまった湿気を排出可能です。

使用後は送風運転を行う

エアコンは室内の空気を冷やしたり暖めたりする過程で、内部に結露が発生します。この結露もエアコン内部の湿度を高め、カビの発生の原因になります。

エアコン内部の結露を防ぐためにも、エアコンの使用後に送風運転を行うことが有効です。

エアコンクリーニング業者を選ぶときのポイント

貸主側からエアコンクリーニング業者の指定がない場合、業者は借主側で選ぶことになります。大手清掃会社から個人事業主までさまざまな業者が存在しているため、どのようなところに依頼をしたら良いのか分からないという方もいるでしょう。

そこで以下では、エアコンクリーニング業者を選ぶときのポイントをご紹介します。

費用の記載が明示してあるか

第一に、作業にかかる費用をしっかりと明記している業者を選びましょう。エアコンの種類によって異なる料金設定をしているところも多いです。料金を調べる際は、クリーニングをしたいエアコンが壁掛けなのか、天井埋め込み型なのか、お掃除機能付きなのかなどを確認してから問い合わせるとスムーズです。

併せて追加料金の有無や発生条件を確認しておくことも大切です。

専門知識はあるか

お掃除機能をはじめとする各種機能が搭載されたエアコンは、構造や部品がより複雑で繊細になるため、クリーニングをするにも高度な専門知識が求められます。

業者によっては特定の機能に対応できない業者もあるため、エアコン独自の機能がある場合は、事前にどのような機能が付いたエアコンであるかを伝えておきましょう。

万が一の事故にもしっかり対応してくれるか

エアコンクリーニングでは、予期せぬ事態が起こりクリーニング中にエアコンが故障してしまうことも考えられます。また部屋の壁を汚してしまったり、家具を破損してしまったりする可能性もゼロではありません。万が一に備えるには、賠償責任保険に加入している業者を選びましょう。

実績や口コミが豊富か

エアコンクリーニング業者を選ぶ際は、実績が豊富な業者を選ぶと安心です。実績は業者のサイトや比較サイトの口コミが参考になるでしょう。

ただし口コミは全てが信用できるものというわけではないため、あくまで参考程度に考えてください。実際に問い合わせたときのやりとりのスムーズさなども考慮し、客観的な視点で比較することが大切です。

エアコンクリーニングの相場

エアコンクリーニングを業者に依頼する際に気になるのが料金相場です。エアコンクリーニングの料金は業者によって差がある他、先述のとおりエアコンのタイプによっても変わってきます。

エアコンクリーニング業者によっては、台数が増えるほど割引率が高くなる場合や、室外機洗浄や防カビコート、抗菌コートなどのオプションを設けている場合もあります。あくまでも目安ですが、エアコンクリーニングの相場は以下のとおりです。

エアコンのタイプ 1台 2台 3台
壁掛けエアコン 11,000円~14,000円程度 14,000円~45,000円程度 21,000円~45,000円程度
お掃除機能付き壁掛けエアコン 18,000円~20,000円程度 24,000円~50,000円程度 36,000円~70,000円程度
天井埋め込み型エアコン 25,000円~30,000円程度 35,000円~80,000円程度 50,000円~100,000円程度

基本的にはお掃除機能付きエアコンの方が内部の構造が複雑であるため、通常の壁掛けエアコンよりも料金相場が高くなります。また、天井埋め込み型エアコンはさらに高度なクリーニング技術が求められるため、壁掛けエアコンよりも相場は高くなります。

なお作業内容に加え、作業可能な日時や作業時間、万が一の補償の有無などについても確認しておきましょう。

賃貸のエアコン掃除もプロに任せる方法が安心

賃貸物件のエアコンのクリーニングは、エアコンクリーニングの作業によって何らかのトラブルが発生する可能性があるため、備え付けの場合でもご自分で取り付けた場合でも事前に管理会社やオーナーに相談しましょう。

借主負担でエアコンクリーニングをしなければならない状況に陥らないようにするには、日頃のメンテナンスを実施することも大切です。またエアコンを快適に使い続けるために、本記事でご紹介した工夫を取り入れましょう。

エアコンの内部まで分解洗浄したい方は、東京ガスにお任せください。一般的な壁掛けエアコンはもちろん、お掃除機能を搭載したエアコンや、天井埋め込み型エアコンにも対応しています。プロの技術による徹底的な掃除を手軽に頼んでみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

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