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【徹底解説】エアコン内部洗浄を自分で行う手順や準備物、注意点を解説
エアコン
公開日
2023.10.12
更新日
2024.05.16
エアコン内部洗浄は個人で行うことも可能です。エアコンからイヤなニオイがしたり、冷暖房の効きが悪くなったりしたら、エアコンのカバー、吹き出し口、フィルターなどを自分でキレイにしましょう。
ただしエアコンの奥にあるファン、アルミフィン、ドレンパンなどのパーツは、専門の掃除業者に依頼することをおすすめします。
本記事では、エアコンの内部洗浄の手順や、必要な掃除道具、セルフメンテナンスを行うときの注意点を解説します。
目次
自分でできるエアコン内部洗浄の範囲
エアコンのパーツによっては、自分で取り外して分解清掃することも可能です。
項目エアコンパーツ個人で洗浄できるものカバー、吹き出し口、フィルター業者で洗浄できるものカバー、吹き出し口、フィルター、ファン、アルミフィン、ドレンパン
個人でできる範囲:カバー/吹き出し口/フィルター
個人でリスクなく洗浄できるのは、エアコンの外から見えるパーツと、内部のフィルターです。具体的には、エアコンのカバー、吹き出し口(ルーバー)、フィルターの3つが一般的です。
フィルターと吹き出し口(ルーバー)は、エアコン清掃の経験がない方でも簡単に取り外せるため、後の項目で紹介する内部洗浄の手順を確認しながら挑戦してみてください。
エアコンのカバーや吹き出し口、フィルターに汚れやホコリが付着していると、イヤなニオイの原因になります。特にカビが繁殖した場合、部屋中にカビ臭が広がるだけでなく、カビの胞子がさまざまな健康被害を引き起こす可能性があるため、こまめに内部洗浄することが大切です。
カバーや吹き出し口は簡単な拭き掃除でキレイにでき、フィルターも掃除機や歯ブラシなどを使ってお手入れできるため、それほど手間はかからないでしょう。
業者でできる範囲:カバー / 吹き出し口 / フィルター / ファン / フィン / ドレンパン
エアコン内部のカビやイヤなニオイを完全に除去するには、ファン、アルミフィン、ドレンパンなど、奥の方にあるパーツを清掃する必要があります。市販のエアコンクリーナーがあれば個人でもある程度の内部洗浄が可能な場合もありますが、以下の4つのリスクがあるため、あまりおすすめできません。
- パーツの取り外しが難しく、無理に力を入れるとエアコンの故障や不具合につながる
- 取り外しの際にパーツが変形し、元の場所に取り付けられなくなる
- エアコンクリーナーのすすぎ残しにより、水漏れやカビの繁殖を引き起こす。
- エアコンクリーナーの水分が電気系統に入り込み、漏電や火災の原因となる
そのため、エアコンの奥にあるパーツを内部洗浄する場合は、プロの清掃業者にご依頼ください。
内部洗浄に必要な掃除道具の一覧
エアコンの内部洗浄を自分で行う場合、足場用の椅子や脚立、ハンディモップや掃除機、タオルや中性洗剤などの掃除道具が必要です。
カバー掃除で必要なもの
エアコンのカバーを掃除する場合、必要な道具は以下のとおりです。
- 椅子や脚立などの足場
- 雑巾
- 中性洗剤
エアコンのカバーは、中性洗剤を染み込ませた雑巾で軽くこするだけでキレイになります。エアコンの高さに手が届かない場合は、椅子や脚立などのしっかりとした足場を用意しましょう。
吹き出し口掃除で必要なもの
エアコンの吹き出し口を掃除する場合、必要な道具は以下のとおりです。
- 椅子や脚立などの足場
- ハンディモップ
- 雑巾
- 歯ブラシ
- 中性洗剤
エアコンの吹き出し口は、まずはハンディモップなどで簡単にホコリを取ってから、水で薄めた中性洗剤を染み込ませた雑巾を使って汚れを除去します。洗剤を使用するため、肌が弱い方はゴム手袋をはめておきましょう。
フィルター掃除で必要なもの
エアコンのフィルターを掃除する場合、必要な道具は以下のとおりです。
- 椅子や脚立などの足場
- 掃除機
- 新聞紙
- タオル(2枚)
- 柔らかめの歯ブラシ
- 中性洗剤
エアコンのフィルターは、まず掃除機でホコリや汚れを吸い取ってから、取り外して洗浄します。吹き出し口と同様に、歯ブラシを使えば細かい汚れを落とすことが可能です。
内部洗浄の進め方
エアコンの内部洗浄を自分で行う場合、吹き出し口やフィルターの掃除は、細かな手順があるため押さえておきましょう。ここでは、一般的なエアコンでの手順をご紹介します。
またお掃除機能付きエアコンの場合は、ダストボックスの掃除を自分でしなければならない場合があるので要チェックです。その他、リモコンなどの周辺機器の掃除手順も併せて解説します。
フィルターの掃除方法
自分でエアコンのフィルター掃除をする際の手順は以下のとおりです。
- 漏電を防止するため、エアコンのコンセントを抜く
- 椅子や脚立など、安全な足場を置く
- 雑巾やハンディモップを使い、エアコン上部やカバーのホコリを簡単に取り除く
- 各メーカーの取扱説明書を確認し、エアコンのカバー(フロントパネル)を取り外す
- フィルターを取り付けたまま、掃除機を使って簡単にホコリを吸い取る
- ホコリが飛び散らないように注意しながら、フィルターをそっと取り外す
- 床の上に新聞紙などを敷き、掃除機をフィルターの表面に当てながらホコリを吸い取る
- フィルターを裏返し、シャワーの水をフィルターの裏面に当てながらホコリを洗い流す
- 中性洗剤を水で薄め、歯ブラシを使って細かい汚れやホコリを擦り落とす
- 2枚のタオルでフィルターを挟み、優しく水気を吸い取る
- フィルターをしっかりと乾燥させてからエアコンに取り付ける
なお、フィルターの乾燥時にドライヤーを使うのはNGです。フィルターの天日干しもプラスチックを劣化させる可能性があるため、半日~1日ほどかけてしっかりと自然乾燥させましょう。
吹き出し口(ルーバー)の掃除方法
吹き出し口の部分もホコリがたまりやすいパーツなので、忘れずに清掃しましょう。
エアコンの吹き出し口を掃除する手順は以下のとおりです。
- 漏電を防止するため、エアコンのコンセントを抜く
- フィルターを取り外してから、ハンディモップを使ってルーバーのホコリを簡単に取り除く
- 各メーカーの取扱説明書を確認し、ルーバーを取り外す
- 綿棒や割り箸、キッチンペーパーなどを使い、ルーバーの奥の汚れを簡単に取り除く
- シャワーなどを利用し、ルーバーを丸洗いする
- 中性洗剤を水で薄め、歯ブラシを使って細かい汚れやホコリを擦り落とす
- 再度シャワーを利用し、ルーバーのすすぎを行って洗剤を洗い流す
- 乾いたタオルを使い、ルーバーの水分をしっかりと拭き取る
- 床の上に新聞紙を並べ、ルーバーを自然乾燥させる
吹き出し口に黒いポツポツが見えている場合、黒カビである可能性が高いです。エアコンは冷房運転時の結露等により、内部にカビがはえやすくなっており、空気と一緒に吹き出し口を通って放出されます。吹き出し口にカビがある場合、すでに内部にも黒カビが発生している可能性が高いので、アルミフィンやファンなども掃除をすることをおすすめします。
ダストボックスの掃除方法(お掃除機能付きエアコンの場合)
お掃除機能付きエアコンの場合は、フィルターに付着した汚れやホコリを自動で除去してくれます。しかし、全く手入れが必要ないわけではありません。
お掃除機能で取り除いたホコリは、エアコン内部のダストボックスにたまっていきます。そのため定期的にダストボックスの中身を確認し、たまったホコリを掃除しましょう。
多くのお掃除機能付きエアコンでは、エアコンのフロントカバーを開けると、簡単にダストボックスを取り外すことができます。
リモコンなどの周辺機器
リモコンなどの周辺機器は、日常的に触れるため、皮脂や手アカが付着しがちです。エアコン本体だけでなく、周辺機器も忘れずに掃除しましょう。
室外機・ドレンホースも自分で洗浄できる
家の外にある室外機やドレンホースも忘れずに掃除しましょう。洗浄時に必要なものや手順を簡単に解説します。
必要なもの
室外機やドレンホースを自分で掃除する場合、それぞれ以下の道具を用意しましょう。
【室外機】
- 雑巾
- ほうき
- 歯ブラシ
【ドレンホース】
- 掃除機
- 薄い布
- 割り箸
- ゴム
室外機が汚れていたり、ドレンホースが詰まっていたりすると、エアコンの機能が低下する原因となります。室外機の異音やドレンホースの水漏れに気付いたら、以下の手順で掃除しましょう。
室外機
室外機を掃除するときの手順は以下のとおりです。
- ほうきで室外機の周辺を掃き、ゴミや枯葉を除去する
- 室外機に蓄積した砂やホコリなどを雑巾で拭き取る
- 歯ブラシで室外機の裏側のフィン(羽根)を優しく掃除する
室外機のフィンは薄い金属の板でできており、非常に繊細なパーツです。掃除機や歯ブラシを使って掃除するときは、力を込めず丁寧に触れましょう。
ドレンホース
ドレンホースを掃除するときの手順は以下のとおりです。
- 割り箸を使ってドレンホースの内部の大きなゴミを除去する
- ドレンホースの先端を布で覆い、ゴムを巻き付けて固定する
- 掃除機のドレンホースの排出口につけ、ゴミを吸引する
- 水を吸い取った音がしたらすぐに掃除機を止める
- 布と布についたゴミを捨てる
掃除機以外にも、ドレンホースクリーナーを使う方法もあります。掃除機の故障が心配な場合はこちらの方法で行いましょう。
自分で内部洗浄するときの注意点
エアコンを自分で内部洗浄するときの注意点は2つあります。
市販のエアコン洗浄スプレーを使用する場合
市販のエアコン洗浄スプレーを使用する場合は、取り扱いに注意しましょう。洗浄スプレーを使用した掃除を推奨していないエアコンメーカーもあります。
市販洗浄スプレーはすすぎが必要なものと必要がないものがあります。
誤った方法で使用すると、電気部品の故障等の原因となる場合があるため、十分に説明書を確認のうえご使用ください。
特に、火災の危険もあるため、エアコン電装部(センサーや電子基板、スイッチ、モーター等)には、決して噴射液がかからないように注意してください。
エアコン本体の取扱い
内部洗浄の際にエアコン本体を持ち上げたり、上から負荷をかけたりすると、エアコンの金具が外れ、落下する危険性があります。長年使用しているエアコンほど金具が経年劣化している可能性が高いため、エアコン本体の取り扱いには特に注意が必要です。
清掃後、エアコン内部をキレイに保ち続けるためには?
せっかくエアコンをキレイにしても、その後の使い方が悪ければ、すぐにカビやニオイが発生してしまいます。エアコン内部をキレイに保つポイントは以下の3点です。
定期的にフィルターを掃除する
エアコンのフィルターは定期的に掃除しましょう。フィルターを掃除することで、カビの発生の抑制や、ホコリのニオイの除去につながります。一般的なエアコンの場合、フィルター掃除の頻度は、2~4週間に1度のペースで行うのが理想的です。
フィルター掃除が面倒な方は、先述したようなお掃除機能付きエアコンへ買い替えるのもおすすめです。お掃除機能を使えば、フィルター表面の塵やホコリが自動で除去されるため、ダストボックスを洗うだけでフィルターのお手入れが完了します。
1日数回、部屋の換気を行う
エアコンは室内の空気を取り入れ、温度を調節してから再び排出する仕組みの家電です。つまりエアコン内部には室内の空気が循環しているため、1日に数回部屋を換気することが、エアコン本体をキレイに保つことにつながります。
部屋の換気を行うことで、エアコンが部屋のホコリを取り込む量が減るだけでなく、部屋の生活臭がエアコン内部にこびりつくのを防止することにもつながります。
健康上の観点からも、定期的な換気が大切です。
使用後、電源をすぐ切らずに送風運転をする
エアコンを使用したら、電源をすぐ切らずにしばらく送風運転をする方法も有効です。エアコンでカビが繁殖する原因のひとつには、内部のパーツに付着した水分(結露など)がありますが、エアコンの使用後1時間程度の送風運転を続けることで内部が乾燥し、カビが繁殖しにくい環境にすることができます。エアコンに内部乾燥機能が搭載されている場合は、そちらを使用することもおすすめです。
エアコンクリーニングに最適な時期は?
エアコンクリーニングの最適な時期は、春と秋です。
冷房の使用頻度が高い夏本番に向けて、春の終わり頃からクリーニングをしておくと、快適にエアコンを使用できます。
また、暖房を使用する冬場を見据えて、秋から冬にかけてのタイミングでエアコンクリーニングを行うのもおすすめです。エアコンのカビは、冷房を使用し続けることによる結露によって、生えやすくなると言われています。夏場の冷房運転で溜まった汚れを落とし、冬の暖房も来年の夏の冷房も気持ちよく使うことができます。
エアコンクリーニングは、「春から夏」「秋から冬」にかけてのタイミングで行うことをおすすめします。
内部洗浄はエアコンクリーニング業者への依頼がおすすめ
エアコンの内部洗浄は、専門のエアコンクリーニング業者への依頼がおすすめです。専門業者の作業内容や選び方を解説します。
業者の作業内容
エアコンクリーニング業者なら、個人では内部洗浄が難しいファンやアルミフィン、ドレンパンなどのパーツも分解し、キレイに掃除することが可能です。業者によっては、洗浄後の防臭や抗菌コーティングにも対応しています。
エアコンクリーニング業者の選定基準
エアコンクリーニング業者を選ぶときの基準は5つあります。
口コミの確認
1つ目は口コミです。エアコンクリーニング業者の口コミを確認し、サービスを利用した顧客の感想をチェックしましょう。
口コミの評判が良い場合、サービスの顧客満足度やスタッフの技術力にも期待できます。
料金の確認
2つ目は料金です。エアコンクリーニングの一般的な費用相場を調べ、料金と比較しましょう。
エアコンクリーニング業者によって料金はまちまちです。エアコンクリーニング業者の特徴などを確認してご自分にあった会社を選びましょう。
作業内容の確認
3つ目は作業内容です。エアコンクリーニング業者のホームページなどで、作業内容を一つずつチェックしましょう。
業者によっては、個人でできる範囲とそれほど変わらないケースもあります。清掃内容や手順、クリーニング範囲などを確認して、お困りごとを解決してくれるエアコンクリーニング業者を選ぶことが大切です。
作業する人の確認
4つ目はどのような人が作業するかです。作業スタッフの安全性や信頼性も大切です。
口コミを利用して顧客のリアルな声をチェックする他、ホームページのスタッフ教育内容などを確認したり、女性の一人暮らしなど、作業中のプライバシーが気になる場合は女性スタッフ対応可のエアコンクリーニング業者を選びましょう。
予約の取りやすさの確認
5つ目は予約の取りやすさです。予約の取りやすさも重要な選定基準です。
作業前に見積もりのための訪問に対応している会社や、見積もり訪問なしでwebで注文・予約できる会社もあります。その他土日祝日も対応できるか、作業時間を選べるか、などご自分にあった会社を選ぶことが重要です。
ただし、5月~7月はエアコンクリーニングの繁忙期になり、会社によっては予約がとりづらいこともありますので、早めのご予約をおすすめします。
エアコン内部洗浄は自分でできる!汚れがひどい場合はプロに依頼を
エアコンの内部洗浄は、掃除道具を使って自分で行うこともできます。特にフィルター、吹き出し口、カバーなど外から見えるパーツは、専門的な知識がない方でも簡単に清掃可能です。
一方、エアコンの奥にあるパーツは取り外しが難しいため、無理に行おうとはせずにエアコンクリーニング業者にご依頼ください。エアコンの汚れがひどい場合も、プロに洗浄してもらうことをおすすめします。
東京ガスのハウスクリーニングは、ご自分では難しいエアコン内部のカビやハウスダスト、運転時の不快なニオイまで高圧洗浄でクリーニング。アレルギーの原因物質である花粉などもしっかり取り除きます。
ご自分で掃除をするのが難しいと感じたら、ぜひ検討ください。
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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
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