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エアコンから水漏れ!?原因とすぐにできる対策をご紹介

公開日

2022.03.03

更新日

2025.02.17

エアコン吹出し口

厳しい夏や寒い冬を乗り越えるためにエアコン(クーラー)は絶対に欠かせない家電製品です。
そんなエアコンから、いきなり水が漏れてきたら「故障かな!?」と慌ててしまうかもしれません。

しかし、エアコンの水漏れは意外にもご自分ですぐに解決できることも多くあります。

本記事では、エアコンから水漏れする原因とすぐにできる対策をご紹介します。
エアコンの運転効率も上がり、余分な電気使用を抑えることができる場合もあるため、ぜひお試しください。

エアコン水漏れ時の応急処置方法

エアコンの水漏れをそのままにしておくと、床や壁などの建具や家具・家電が傷む、カビや悪臭の原因にもなります。また、夜間に水漏れが発生した場合は、すぐに修理業者を呼ぶことができないため、まずは応急処置を行いことで被害を最小限に抑える必要があります。

<エアコンの水漏れ発生時に行うべき応急処置の手順>

  1. エアコンの電源を切る
    水漏れが発生している状態でエアコンを稼働し続けると、さらに水漏れがひどくなる可能性があります。漏電の危険もありますのでまずはリモコンでエアコンを停止させます。
    ※エアコンの水漏れで電源コードやコンセントが濡れている場合、それらに触れたときに感電する可能性がありますので、エアコンのブレーカーを落とすようにします。
  2. 濡れた建具や家具・家電の水を拭き取ります。
  3. 水が落ちてくる場所の下にバケツやタオルを敷いて、水を受け止めます。

エアコンから水漏れする主な原因

エアコンはさまざまな原因で水漏れを起こしてしまいます。
エアコンから水漏れしていたら「エアコンを使いたいのに、故障かな?」と不安になってしまうかもしれません。

しかし、意外にもちょっとしたことが水漏れの原因であることが多いです。
ここでは、エアコンから水漏れする原因を4つご紹介します。

1.ドレンホースの詰まり

ドレンホース

エアコンが水漏れする1つ目の原因は「ドレンホースの詰まり」です。

ドレンホースとは、室内のエアコンから発生した水を外に出すホースのことで、エアコン室外機の横に垂れ下がっていることが多いです。

ドレンホースの中にホコリなどが詰まっていると、エアコンから発生した水が上手く排出されません。
そして、ドレンホースから排出できなかった水が行き場を失って、室内のエアコンから水が漏れてくるのです。

もし、ドレンホースの詰まりが水漏れの原因の場合、室内のエアコンに水がにじむように水が漏れてきます。

2.ドレンホースの凍結

ドレンホースが詰まっているだけでなく、凍結している場合も同様の水漏れが発生します。
これが2つ目の原因です。
冬場はドレンホース内を伝って流れる水が、寒い外気にさらされることで凍ってしまうことがあるのです。

地面近くにドレンホースの排出口がある場合、凍結している可能性が高まります。

西日本など比較的温暖な場所から東北地方などの寒冷地に引っ越しすると、もともと使っていたエアコンをそのまま使うかもしれません。
しかし、実は寒冷地対応エアコンというものが存在しています。

寒冷地対応エアコンは、ドレンホースがなく室外機から直接、水が排出されます。
もし、「どんな対策をしてもドレンホースが凍ってしまう」といった場合は、寒冷地対応エアコンに買い替えを検討してみるのもいいかもしれません。

冬の寒い日のみ水漏れが発生する場合は、ドレンホースが凍結している可能性を疑ってみましょう。

3.ルーバーの結露

ルーバー(風向きを変える羽)が結露することも、エアコンの水漏れの原因として考えられます。

ルーバーとはエアコンの風向きを変える板で、リモコンの「風向」を押すと、動く細長い部品です。

エアコンフィルター

ルーバーが下向きになっていると、エアコンから出る冷えた空気がルーバーに当たり、結露が発生することがあります。
そして、その結露が下に垂れ落ちてしまうことで水漏れが起こるのです。

4.フィルターの目詰まり

エアコンフィルター

エアコンのフィルターがホコリやカビなどで目詰まりしていることも水漏れの原因になります。

エアコンのフィルターが目詰まりしていると、通常通りのパフォーマンスを発揮することができません。
エアコンは部屋を冷やすために、室内の温かい空気を取り込もうとしますが、フィルターの目詰まりが発生していると上手く機能しません。

あまり部屋が冷えないため、エアコンはより大きなパワーを使って部屋を冷やそうとしてしまいます。
結果的に結露水が大量発生し、水漏れが起こってしまうのです。

わかりやすい例として、フィルターの目詰まりが水漏れの原因となっている場合、エアコンの吹き出し口の奥から、風に乗って水が飛んでくることが多いです。

すぐにできる4つの水漏れ対策

エアコンの水漏れ対策

エアコンから水漏れしていると床が濡れることもあるため、できるだけ早く解決したいと思うはずです。

そこで、ご自分ですぐにできる水漏れ対策をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

1.ドレン用サクションポンプを使う

ドレンホースの詰まりが水漏れの原因となっている場合は、ドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ/ドレンホースクリーナー)を使うことで解決できます。

サクションポンプ

ドレン用サクションポンプは、とても簡単にドレンホースに詰まっている物を取り除くことができるのです。
ホームセンターなどで2,000〜4,000円程度で販売されているため入手もしやすいでしょう。

ドレン用サクションポンプの使い方はいたって簡単です。

<ドレン用サクションポンプの使い方>

  1. 作業を始める前に、エアコンの電源を切ります。
  2. ドレンホースの口にサクションポンプをはめて、ポンプの取っ手を引きます。
  3. ドレンホースを下に向けてドレンホース内の水を出します。

以上でドレンホース内の空気を吸い込むと同時に詰まっているものが排出されます。
このとき、絶対にドレン用サクションポンプの取っ手を押してはいけません。空気が逆流してしまい、エアコンが故障してしまうこともあるため気を付けましょう。

また、ドレン用サクションポンプ(ドレンポンプ)以外にも、掃除機を使う方法もありますが、水を吸い込んで掃除機を故障させるというリスクもありますので、十分注意しましょう。

  • 掃除機を使ったドレンホースの掃除方法について詳しくはこちら

ドレンホースの詰まりが原因だった場合、予防策としてドレンホースからホコリやゴミの侵入を防ぐドレンキャップという商品もありますが、ドレンキャップが詰まったり、長期間使用することで劣化やヒビ割れ、変形によりドレンホースが詰まる原因にもなりますので、付けた後も定期的なチェック・メンテナンスを忘れないようにしましょう。

ドレンホースキャップ

2.ドレンホースの先端にお湯をかける

ドレンホースの凍結が水漏れの原因となっている場合は、ドレンホースの先端にお湯をかけましょう。
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、それだけで水漏れが解消されます。

ただし、ドレンホースはあまりにも高温の熱湯をかけると変形してしまう恐れがあります。
そのため、体温よりも少し熱いくらいのお湯をかけましょう。
お風呂のお湯をそのままかけてもいいかもしれません。

3.ルーバーを上向きにする

ルーバーの結露が水漏れの原因の場合、ルーバーを上向きにすることで解決することがあります。

「冷たい空気に当たりたいのに、ルーバーの向きを変えたら暑い」と思う人もいるかもしれません。
しかし冷たい空気は下に行き、温かい空気は上に行くという法則があります。

ルーバーの向きを上向きにしても、冷たい空気は下に集まります。
部屋全体が冷えて過ごしやすい空間を作れるためぜひお試しください。

4.フィルターを掃除する

フィルターの目詰まりが水漏れの原因ならば、フィルターを掃除することで解決できます。

エアコンフィルター掃除

エアコンのフィルターは以下のような手順で掃除します。

  1. 歯ブラシ・筆・ハケなどでホコリをかき出す
  2. 掃除機でホコリを吸う
  3. ホコリがついていた面の裏側から水をかけてさらに細かいホコリを落とす
  4. どうしてもホコリが落ちない場合はバケツなどにつけてすすぐ

フィルターの掃除は、ホコリが舞ってしまいますが、ホコリ対策をして行えば意外と簡単な手順で終わります。

エアコンの水漏れ対策

定期的に掃除することでエアコンの運転効率も上がり、余分な電気使用を抑えることができるかもしれません。

またエアコンの寿命も伸び、クーラーが効きやすくなり、エアコンから水が降ってくることもなくなるのでメリットが多く、ぜひ試してみてください。

  • エアコンフィルターの掃除方法について詳しくはこちら

エアコン水漏れが起こるその他原因と対策

エアコンの水漏れの原因については、これまでご紹介したもの以外でも下記のような原因で起こることがあります。

エアコン水漏れ

ドレンパンに汚れやカビがたまっている

エアコンのドレンパンとは、エアコン内部で発生した結露水が外に流れ出ないように受け止めるための部品です。ドレンパンは一般的にフィルターを外した奥にあるフィンと呼ばれる金属部品の下部に設置されており、空気を冷やしたり温めたりする部品です。

冷房使用時に、暑い空気を冷やすことで空気中に含まれている水蒸気が水に変化することで発生する結露水がドレンパンに溜まり、ドレンホースを通って室外機から排出されますが、このドレンパンに汚れやカビがたまっていると、排水の流れを妨げ、ドレンホースの詰まりの原因になります。

ただし、ドレンパンは、フィルターのように簡単に取り外せる部品ではなく、エアコンを分解しなければ取り外せないため、無理に作業すると破損や故障の原因になります。
そのため、プロにお任せすることをおすすめします。

ドレンホースの排水不良

ドレンホースから水がスムーズに排出されない、ドレンホースの先端がふさがっている、などの理由でエアコンから排出される水がスムーズに排出されていない、詰まりが発生している場合があります。ドレンホースの状況を確認してみてください。

  • ドレンホースの先端が地面などに当たって曲がっている、上向きになっている
    ドレンホースの先端が、地面などに当たって曲がっていると、水の流れが悪くなり、室内機に水が逆流する原因になります。
    スムーズに排水されるよう、ドレンホースの口が下を向いているか確認し、まっすぐ伸ばすようにします。
  • ドレンホースの先端がふさがれてる
    ドレンホースの先端が、ベランダの壁や植木鉢でふさがれていたり、土に埋まっていたりすると、水が排出できず、室内機に水が逆流する原因になります。
    ドレンホースの先端をふさがないよう調整します。
  • ドレンホースの先端が水たまりに浸かっている
    ドレンホースの先端が、水たまりに浸かっていると、水の流れが悪くなり、室内機に水が逆流する原因になります。
    ドレンホースの先端の位置を調整します。

エアコンが傾いている

エアコンが後ろ側(壁側)に傾きすぎていると、ドレンパンにたまった結露水が屋外に正しく流れず、室内側に水が漏れ出してしまうことがあります。

また、エアコンが左右どちらかに傾いていると、吹き出し口やルーバー部分で結露が発生しやすくなり、そこから水が滴ることがあります。

エアコンの傾きが原因で水漏れが発生している場合、取り付け直すことで解決できますが、自分で調整するのは難しいため、専門業者(賃貸の場合は大家さんや管理会社)に相談してみてください。
エアコンは長く使用していると、金具やネジが緩んで傾くこともありますので、気になる方は水平器などを用いてチェックしてください。

部屋の湿度が高い

湿度が高いと、エアコン内部で発生する結露水の量が増え、「ドレンパンがあふれる」または「ドレンホースの排水能力を超える」ことが原因で、エアコンから水が漏れることがあります。

湿度が高くなりすぎる場合は、エアコンの風量を強めることで、部屋の空気をしっかり循環させる、または窓を開けて換気することで、部屋の湿度が下がりエアコン内部の冷却フィンや吹き出し口に結露が発生しにくくなります。

また、扇風機やサーキュレーターを活用することで空気を循環させる、除湿機や換気扇を活用することで湿度を下げることも効果的です。

ただし、部屋を冷やしながら換気を行うと、湿気や暖かい空気が室内に入って空気中に含まれる水分量が増加、結露しやすい環境になりますので部屋を冷やしているときは窓やドアを閉めて行うよう注意してください。

エアコンメーカーの情報も参考に

エアコンの水漏れについては、エアコンのメーカーからも原因と対処方法が紹介されていますので、参考にしてみてください(※)。

<※「エアコンからの水漏れ」に関する情報(順不同)>

原因がわからない場合はプロに頼るのも手

エアコンが水漏れした場合の対策をしてみたけど、解決できなかったという人もいるかもしれません。
そのような場合は、プロに頼るのも1つの手です。
メーカーが対応してくれる場合もあるでしょう。

「フィルターの掃除は自分でしたくない」という人や「メーカーにエアコンは故障していないがエアコンの汚れが原因になっている」といわれる場合もあるかもしれません。

エアコンの水漏れはできるだけ早く解決しよう

エアコンの水漏れはできるだけ早く解決しましょう。
床が濡れることを防ぐことができるだけでなく、エアコンの運転効率をあげることにも繋がるなど、嬉しいこともあります。

夏の暑さ、冬の寒さはときに危険をともなうこともあるため、早く解決して快適な生活を送りましょう。

エアコンクリーニングはプロへの依頼がおすすめ

エアコン内部に溜まったカビやハウスダスト、ホコリ、花粉はイヤなニオイやエアコンの効きが悪くなる原因に。アレルギーの原因にもなるこれらの物質をキレイにクリーニング。

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  • これまでにエアコンクリーニングサービスを利用したことがない方
  • エアコンの節電をしたい方

<東京ガスのエアコンクリーニング作業手順>

  1. 分解…正常に動作しているか確認後、外せる部品は全て分解します。
  2. 養生…エアコン周辺をしっかり養生します。
  3. ホコリ除去…エアコン内部に溜まったホコリを取り除きます。
  4. 高圧洗浄…専用の薬剤と高圧洗浄機で、内部を洗浄します。
  5. 部品洗浄…浴室にて外した部品を丁寧に洗浄します。
  6. 拭きあげ…部品を戻し、全体を拭きあげた後、動作確認をして作業完了です。

エアコンクリーニング

エアコンクリーニングの汚水

<東京ガスのエアコンクリーニングの特長>

  • エアコン内部まで徹底クリーニング
    エアコン内部にこびりついた汚れを高圧洗浄でしっかりクリーニングします。
  • アレルギーの原因物質を除去
    エアコンを奥まで分解し洗浄することで、アレルギーを引き起こす原因となる目には見えないカビやハウスダスト、花粉を取り除きます。
  • プロの気配りで丁寧に磨き上げ
    エアコン周辺への養生、作業後の拭き上げは新しいタオルで実施するなど、丁寧に仕上げます。

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東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

東京ガスのハウスクリーニングでは、ご家庭のお掃除を自分でしてみたい!そんな方のために、プロのノウハウを踏まえたご家庭でできるお掃除方法を発信していきます。

東京ガスのハウスクリーニングとは?

東京ガスのハウスクリーニングでは、専用の道具や洗剤を使い、プロの技術でおうちをまるごとクリーニング。忙しいあなたにかわって、普段手の届かないところまで徹底的にキレイにします。

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