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ガスコンロの焦げ落とし術!傷つけずにスルッと落とす裏技と便利グッズ
レンジフード・キッチン
公開日
2026.07.14
更新日
2026.07.14

ガスコンロは、油や食材で非常に汚れやすい部分です。
忙しくてガスコンロの掃除をすることが難しいという方も多く、ガスコンロに焦げがこびりついてしまっているご家庭も珍しくはありません。
本記事では、自宅でできるガスコンロの焦げを落とす方法や掃除に使うものをご紹介します。
この記事で分かること
- 重曹・セスキ・クエン酸など、汚れの状態に合わせた使い分け方
- 素材ごとに使ってはいけないNGアイテムと、その理由
- 掃除後に火がつかない・炎の色がおかしいときの対処法
目次
ガスコンロについた焦げの原因
まずは、ガスコンロに付着しやすい焦げの原因についてみていきましょう。
食材が原因の場合
調理中に飛んだ食材の汁や食材のカスがコンロに付着して焼け焦げてしまうと、頑固な焦げつきになってしまうため注意が必要です。
食材が原因の焦げであれば、付着してすぐに雑巾などで拭けば簡単に落とすことができます。
しかし、時間が経ってから落とそうとすると酸化が進んで硬くなってしまうので、拭き掃除だけで落とすことは困難です。
油が原因の場合
ガスコンロの周りは調理中に油がはねやすいことに加えて、蒸発した油が冷えて固まりやすい場所です。
油がはねて焦げつきになってしまった場合も、すぐに拭き取れば簡単に落とせます。
しかし、放置した油汚れは、周囲のホコリやゴミと結合して焦げてしまうため、硬く落としにくくなってしまいます。
ガスコンロの焦げ付きを放置すると、単に見た目が悪いだけでなく、熱効率の低下によるガス代の増加や、不完全燃焼による火災のリスク、さらには雑菌の繁殖原因にもなります。
早めの対処が、コンロの寿命を延ばすことにつながります。
ガスコンロの焦げを落とす際にあると便利な掃除グッズ5選
頑固なガスコンロの焦げはどのようなグッズを使うと落としやすくなるのでしょうか。
ここからは、ガスコンロの焦げ落としに便利な掃除グッズを5つご紹介していきます。
1. 重曹
焦げつき汚れの掃除におすすめな重曹は、アルカリ性の性質を持っています。
焦げつきや油は酸性なので、重曹を使用することによって汚れが中和・分解されて落としやすくなるのです。
また、重曹は水に溶けにくい性質があるため、ペースト状で使用すると研磨効果を発揮してくれます。
クレンザーやたわしでこするとキズついてしまう素材にも使用しやすいので、デリケートなコンロにキズをつけることなく掃除をすることができます。
こびりついた焦げには、重曹と水を3:1の割合で混ぜた「重曹ペースト」を使います。
焦げた部分にペーストを塗り、その上からラップで密閉します。20~30分置くことで汚れがふやけます。
なお、放置後、丸めたラップで優しくこすると、研磨剤代わりになり傷をつけずに落とせます。
2. セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダとは、重曹と炭酸ナトリウムで作られたアルカリ性の素材です。
水に溶けやすく、界面活性剤を配合した洗剤と同じくらいの高い洗浄力があるといわれています。
自然由来の成分で洗剤と比べると刺激が弱いため、肌が荒れにくく、子どもやペットが居るご家庭でも安心して使える掃除グッズです。
油やたんぱく質由来の汚れと相性がよいので、ガスコンロについた焦げつきを落とすときに役立ちます。
また、セスキ炭酸ソーダは重曹と似ているものの、水に溶けやすく、研磨効果がないといった特徴があるのです。
日頃の掃除はセスキ炭酸ソーダ、焦げつきがひどいときは重曹といったように、使い分けると効率よく掃除ができます。
3. 中性洗剤
中性洗剤は、酸性とアルカリ性のどちらの汚れも落とせる万能洗剤です。
食器用洗剤が中性洗剤なので、どのご家庭にもあり手軽に使いやすいアイテムです。
ただし、中性洗剤は、重曹やセスキ炭酸ソーダと比較すると洗浄力が劣ってしまいます。
ガスコンロの焦げつきが重度の場合は、ほかのものを使ったほうがラクに掃除できるでしょう。
4. クエン酸
クエン酸は、梅やレモンなどの柑橘類に含まれる酸性の成分です。
クエン酸には殺菌効果があるため、ニオイや雑菌が気になるコンロの掃除に役立ちます。
クエン酸は酸性なので、同じく酸性の性質を持つ焦げや油汚れを分解する力はありません。
そのため、単体ではガスコンロの焦げを落とす効果はないので注意しましょう。
アルカリ性の素材と混ぜると洗浄力の高い炭酸泡を発生させることができるので、焦げを落としたいときは重曹とセットで使用することをおすすめします。
5. アルミホイル
アルミホイルは、水に触れると「アルミニウムイオン」と呼ばれる金属イオンを発生させます。
アルミニウムイオンは、ガスコンロ上の油汚れや焦げつきに発生する細菌の繁殖を抑える効果が高い成分です。
掃除が終わったら丸めたアルミホイルでガスコンロを磨くと、より清潔なコンロに仕上げることができるでしょう。
※その他、不要なプラスチックカードなどもあると便利です。
【汚れ別】ガスコンロの焦げ落としに最適な掃除アイテム
| 焦げの状態 | 推奨アイテム | 焦げへのアプローチ |
|---|---|---|
| 軽度の焦げ | 重曹水・セスキ | アルカリの力で「油分を分解」し、初期の焦げを浮かせる。 |
| 蓄積した焦げ | 重曹ペースト+ラップ | 水分を保持したペーストで「密着・浸透」させ、焦げを柔らかくする。 |
| 頑固な焦げ | 煮洗い(重曹) | 熱湯と成分の相乗効果で、炭化した汚れを「根元から剥がし取る」。 |
【素材別】使ってはいけない「NGアイテム」一覧
コンロの焦げ付きは非常に硬いため、ついつい強力な道具で力任せに落としたくなるものです。
しかし、最新のコンロは表面に特殊なコーティングや繊細な加工が施されていることが多く、良かれと思って使った道具が「取り返しのつかない傷」や「故障」を招くケースが少なくありません。
特に、以下の表に挙げるアイテムは、一見便利そうに見えてもコンロ掃除では「厳禁」とされるものです。
素材ごとの特性を無視して使用すると、見た目を損なうだけでなく、ガスの不完全燃焼など安全上のリスクに直結することもあります。
掃除を始める前に、ご自宅のコンロの素材と照らし合わせて必ずチェックしておきましょう。
| 対象箇所 | NGアイテム | 理由とリスク |
|---|---|---|
| ガラストップ | 金たわし・硬いナイロンたわし | 表面に微細な傷をつけ、耐熱強度が低下。傷に汚れが入り込み、二度と落ちなくなります。 |
| バーナーキャップ | 安全ピン・ワイヤーブラシ | 炎が出る穴(炎口)の形を変えてしまい、不完全燃焼や点火不良を引き起こします。 |
| アルミ製パーツ | 強力アルカリ洗剤(重曹パック等) | アルミニウムはアルカリに弱く、数分で真っ黒に腐食。一度変色すると元に戻りません。 |
| フッ素加工天板 | メラミンスポンジ | 「魔法のスポンジ」ですが、実は研磨剤です。汚れと一緒にフッ素膜を削り取ってしまいます。 |
ガスコンロの焦げの落とし方

ここからは、ガスコンロについてしまった焦げの落とし方を3つの場所別にご紹介していきます。
1. ゴトクの掃除方法
ガスコンロのゴトク(五徳)は、火元が近くて焦げつきが付着しやすい箇所です。
まずは、ゴトクを掃除するときに必要になるものと掃除手順をご紹介します。
ゴトクを掃除する際に必要なもの
ゴトクの焦げつきを掃除するときは、以下3つを用意してください。
- 重曹
- ぬるま湯
- スポンジ
※ご自宅の五徳がアルミ製の場合、重曹(アルカリ性)で変色する可能性があるため、使用前に素材をご確認ください。
※重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使っても問題ありません。
ゴトクの掃除手順
ゴトクの掃除手順は、以下のとおりです。
- お湯1リットルに対して重曹大さじ3〜4杯を溶かし重曹水を作る
- ガスコンロから取り外したゴトクに重曹水をまんべんなく浸ける
- スポンジでゴトクを拭き取るようにこすり汚れを落としていく
- 水洗いで重曹をしっかりと流し乾燥させる
重曹には研磨作用があるので、こすりすぎないように注意してください。
ゴトクの表面がキズつき、サビが発生する可能性があります。
また、自力で落ちない五徳の焦げは、熱の力を借ります。
大きな鍋に水と重曹(水1Lに対し大さじ1)を入れ、五徳を沈めて沸騰させます。
※アルミ製の鍋は黒く変色する可能性があるため、必ずステンレス製かホーロー製の鍋を使用してください。
5分ほど煮たら火を止め、冷めるまで放置します。
浮いた汚れを、不要になったプラスチックカードやポイントカードの角で削り取ると、驚くほどスッキリ落ちます。
2. 天板の掃除方法
ガスコンロの天板部分は、調理中の油や汁がはねやすい箇所です。
汚れが目に付きやすい場所なので、頻繁に掃除して清潔に保つようにしてください。
次に、天板の掃除に必要となるものと掃除手順についてみていきましょう。
天板を掃除する際に必要なもの
天板の掃除をするときは、以下5つを用意してください。
- 中性洗剤
- 雑巾
- スポンジ
- 重曹
- ぬるま湯
天板の掃除手順
天板の掃除手順は、以下のとおりです。
- ぬるま湯に中性洗剤を適量加えて洗浄液を作る
- 洗浄液をスポンジに含ませて天板全体に薄く広げる
- 雑巾で天板を拭き上げる
- 頑固な汚れがある場合は、重曹を振りかけてこすり落とす
- 仕上げに水拭きする
3. グリルの掃除方法
グリル内のグリル網とグリル皿は、コンロのなかでも特に汚れやすい箇所です。
今回ご紹介する方法で汚れやニオイが取れないときは、清掃の専門業者に依頼してクリーニングをしてもらってください。
グリルを掃除する際に必要なもの
グリルを掃除するときは、以下3つを用意しましょう。
- 重曹
- 大きめの桶かポリ袋
- メラミンスポンジ
※フッ素加工が施されているグリル皿には、メラミンスポンジは使用しないでください
メラミンスポンジがない場合は、食器用のスポンジで代用しましょう。
グリルの掃除手順
グリルの掃除手順は、以下のとおりです。
- 大きめの桶かポリ袋に45~50度前後のぬるま湯を入れる
- 重曹を大さじ3杯加える
- グリルからグリル網とグリル皿を取り外し、重曹水に浸ける
- 30分ほど浸け置きする
- 汚れをメラミンスポンジ(フッ素加工の場合は通常のスポンジ)でこすり落とす
- よく水洗いをして重曹を洗い流す
- 完全に乾いたら元に戻す
メラミンスポンジは研磨作用が強いので、こすりすぎないように注意しましょう。
コーティングが施されている場合は剥がれてしまい、さらなる焦げつきの原因になることがあります。
【参考】「焦げ」と間違えやすい「天板の変色」
掃除をしても全く落ちない場合、それは「汚れ」ではなく素材自体の「変色」かもしれません。原因を知らずに強くこすると、天板の寿命を縮めてしまいます。
ステンレス天板の「虹色のシミ(テンパーカラー)」
ステンレスは熱に反応して、表面に虹色や青紫色の膜ができることがあります。これは酸化皮膜の成長によるもので、油汚れではありません。
- 対処法:重曹では落ちません。クエン酸を溶かした水でパックするか、市販の「ステンレス専用クリーナー」で優しく磨くことで解消できます。
ホーロー天板の「ハゲ・サビ」
焦げがこびりついているように見えても、実は衝撃や経年劣化で表面のガラス釉薬が剥がれ、中の鉄地が見えている場合があります。
- 見分け方:触った時に「凹んでいる」場合はハゲです。
- 注意点:これを焦げだと思ってこすると、さらに剥離が広がり、そこからサビが発生して天板に穴が開く原因になります。
ガラストップの「白濁(白とび)」
吹きこぼれを放置したまま加熱を繰り返すと、ガラス成分と食品のミネラルが結晶化し、ガラス内部が白く曇ったようになることがあります。
- 対処法:表面の付着物ならクリームクレンザーと丸めたラップで落ちますが、内部まで達した白濁は修復が困難です。「焦げ付く前に拭く」が唯一の対策です。
【トラブル解決】掃除後に「火がつかない」「火の色がおかしい」場合
掃除を終えてスッキリした後に、「火がつかない」「火の色がおかしい」場合の対処法です。
掃除後の「点火不良」の主な原因
- 点火プラグの浸水:
掃除の水分が残っていると、カチカチという火花が飛びません。乾いた布で水分を拭き取り、数分自然乾燥させれば解消します。 - バーナーキャップのズレ:
洗った後のキャップが少しでも浮いていると、安全装置が働いて点火しません。手で触ってカタカタしないか再確認してください。
「炎の異常」の見極め方
- 炎の一部が出ない:
バーナーの溝に掃除カスや水分が詰まっています。使い古した歯ブラシや、竹串で溝を掃除しましょう。(安全ピンなどは穴を広げるため厳禁です。) - 炎が赤い・オレンジ色:
炎の酸素不足や、掃除で浮いた汚れが燃えている一時的な現象です。位置を直しても数分以上おさまらない場合は、バーナーの寿命や故障の可能性があるため、点検が必要です。
よくある質問
- Q1:ガラストップコンロを掃除する際の注意点は?
- 研磨剤入りの洗剤や金たわしは、表面に細かい傷をつけ、そこに汚れが入り込む原因になります。
必ず重曹などの粒子が細かいものや、柔らかいスポンジを使用してください。 - Q2:重曹とクエン酸、どちらを使うのが正解?
- コンロのベタベタ汚れや焦げは「酸性」なので、反対の性質を持つ「アルカリ性」の重曹が適しています。クエン酸は水垢汚れに強いため、シンク周りの掃除に向いています。
- Q3:掃除をしても火の色が赤いのはなぜ?
- バーナーキャップの目詰まりが原因かもしれません。
焦げや汚れが詰まると不完全燃焼を起こします。使い古した歯ブラシで目詰まりを取り除いてみてください。 - Q4:アルミ製の五徳に重曹は使えますか?
- 注意が必要です。アルミ製品に重曹を使うと、化学反応で黒ずんでしまうことがあります。ご自身のコンロがホーロー製かアルミ製かを確認してから使用しましょう。
まとめ:清潔なコンロがもたらす豊かな暮らし
ガスコンロの頑固な焦げをスッキリと落とすことは、単にキッチンを美しく整える以上の大きな価値を日々の生活にもたらします。
まず実用的な側面では、バーナー周りの汚れがなくなることで熱効率が劇的に改善し、無駄なガス代の削減や調理時間の短縮につながるという経済的なメリットがあります。
さらに、不完全燃焼のリスクを抑え、家族の安全を守るという安心感は何物にも代えがたいものです。
しかし、それ以上に大きな変化は「料理へのモチベーション」に現れます。ピカピカに輝く天板に向き合うと、毎日の食事作りがより楽しく、クリエイティブな時間へと変わります。
清潔な調理環境は、衛生面での安心感だけでなく、心のゆとりを生み出し、キッチンを家の中で最もお気に入りの場所にしてくれるでしょう。
今回ご紹介した重曹やセスキを使った賢い掃除術でもう焦げ付きに悩まされることはありません。
大掛かりな掃除を特別なイベントにするのではなく、調理後の「ついで拭き」という小さな習慣を積み重ねることで、理想的なキッチンライフを末永く維持していきましょう。
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【コラム監修者】
ハウスクリーニング品質・
教育担当
樫村 侑弥
ハウスクリーニング技能士の資格を保有。
東京ガスのハウスクリーニングにおいて、品質管理とスタッフ教育を統括。
キッチンのコンロのしつこい油汚れや水栓のカルキ汚れに対する専門的なお掃除テクニックや、一般の方が見落としがちな隠れた汚れの除去方法にも精通しています。お客さまの快適な暮らしをサポートするため、日々知識と技術の研鑽を重ねています。

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
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