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【メーカー様インタビュー:クリナップ株式会社様】
キッチンのお掃除方法と、キレイを保つコツやポイントは?(後編)

公開日

2021.05.13

更新日

2024.04.15

メーカー様インタビュー:クリナップ株式会社様

住宅設備機器の専業メーカーとして、日本で初めてシステムキッチンを開発したクリナップ株式会社様。
“キッチンから笑顔をつくろう”というブランドステートメントで、キッチンから、浴室、洗面化粧台など、常に時代や家庭のニーズにあわせた「ものづくり」をされています。
今回は、そんなクリナップ株式会社様に、キッチンのお手入れ方法、またキレイに保つコツなどについて、お話をお伺いしてきました。

「キッチンのお掃除方法と、キレイを保つコツやポイントは?(前編)」はコチラ

※本記事は、取材日・公開日時点の情報であり、今後変更になる場合があります。また記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご実施いただくようお願い致します。

【お話を聞かせていただいた方】

インタビュー画像

  • (左)池田 和美様
    (クリナップ株式会社 東京支社 販売促進部 横浜ショールーム 所長)
  • (右)加藤 晃子様
    (クリナップ株式会社 東京支社 販売促進部 横浜ショールーム)

レンジフードのお手入れ方法とポイントを教えてください。

加藤様
機種にもよりますが、基本的に整流板(せいりゅうばん)、この板を拭いていただく、またはずして裏面も拭くというのが基本になります。月に1回くらいは板状のフィルターも洗う、これもシンクと共通で、中性洗剤程度で汚れが落ちる期間内にこまめに洗っていただくということをおすすめしています。

油調理をどれぐらいするかなどで、汚れ具合が違うと思いますが、大体1ヵ月位で1回見てみてくださいとお伝えしています。そうするとそこのご家庭のサイクルがわかるはずですので、大体1ヵ月でそこまで汚れてなければもうしばらく待ってみてくださいとお話しています。結局、油汚れは、ホコリなどと一緒に時間が経つことで固まってしまい、いずれはお手入れが必要になってしまいますから、固まる前に落としてあげるのが時間をかけずにお手入れするコツなのかなと思います。

ご注意いただきたいのは、目の細かいフィルターをお掃除したくないので、不織布をなどのフィルターをつけて交換するようになさっていることがあり、本当にお気持ちはわかりますが、換気能力が落ちてしまうので、基本はつけないでそのまま使っていただきたいです。「汚れた空気がレンジフードに吸い込まれない分、壁などが汚れてしまうんですよ」とお伝えすると、お客さまは「それは知らなかった」ということをよくおっしゃいます。
また、不織布は可燃性のものですので、消防法等の関係で、コンロの周辺には燃える可能性があるものはつけてはいけないということもあり、後付けでつけるフィルターはメーカーとしては販売しておりません。

レンジフードをお掃除される際に強いアルカリ性の洗剤を使う方がいらっしゃいますが、レンジフードには撥油塗装(はつゆとそう)といって、油が剥がれやすいコーティングをしている製品もあり、それを剥がしてしまう場合がありますので、重曹などの優しいアルカリ、弱アルカリ性の洗剤がお手入れには良いかなと思います。

あと、1年に1回はファン部分もはずして手入れしていただきたいです。1回も取ったことない方も結構いらっしゃると思うんですね。また固まってしまって、取れないものだと思っている方がいらっしゃるんですけれども、通常ははずれます。
はずしたあとにお湯に中性洗剤を入れて一晩つけて置きます。強い洗剤でなくても翌日にはドラムの細かい部分の汚れが剥がれやすくなっています。1年に1回はできればそれをしていただくと、ニオイなどもとれますから、さっぱりと新年を迎えていただくために、つけ置き洗いをおすすめします。でも実は油がゆるみますので暖かい時期にお掃除をしていただくのもいいと思います。

網の部分や隙間も、細い割り箸などに薄い布を一巻していただいて、お掃除をしてあげます。

コンロ周辺のお手入れ方法とポイントを教えてください。

加藤様
ガスコンロの場合は、ゴトクが今は簡単にはずせるものがほとんどですので、はずして拭いていただく。ゴトクが汚れてしまったら、重曹で洗っていただければと思います。後はもう5年位で古くなってきたり、汚れが落ちなくなってきたら部品を変えていただくことをおすすめします。みなさん、コンロの買い替えまでずっとお手入れが大変になったゴトクを大切に使ってらっしゃることが多いです。壊れるものではないですからずっと使えるんですけれども、部品は交換できますので、簡単に交換できるものは変えていただくというのも1つの方法ですね。

また、ガラス部分は焦げてしまった場合、研磨剤を垂らしてラップで磨いてください。スポンジだと研磨剤が染み込んでしまうのでラップをおすすめしています。ラップは使い終わったものでも結構です。丸めたラップ以外にメラミンスポンジをご使用いただいてもよいかと思います。

水栓周辺のお手入れ方法とポイントを教えてください。

加藤様
手アカや水アカがもっとも付く場所ですので、できればマイクロファイバーみたいな布巾を常備して、1日の終わりに拭いていただくのが一番キレイに保てて、ずっとピカピカな状態で使っていただけます。
あと蛇口の先端を外せることを知らない方も多いです。水栓の取扱説明書に書いてあるのですが、シャワーの出が悪くなったり、均一に出なかったりする場合は、ゴミが詰まっていることが多いので、定期的にお手入れしていただくのが良いですね。

食洗機のお手入れ方法とポイントを教えてください。

加藤様
基本的には常に洗浄しているので、そこまで庫内は汚れてはいないんですけれども、お湯がかかりにくいところがちょっとぬめりやすかったりするので、日々は残飯受けのところをキレイにしていただきながら、回転ノズルの裏側とか、残飯受けの網の下とか、直接お水があまりかからないところは時々触ってあげて、ぬるっとしたら、アルコールなどを含ませた布で拭き上げていただけますと良いと思います。
食器などを洗うところですので洗剤残りなどを気にされる方もいらっしゃると思いますが、アルコールは蒸発しますし、すぐキレイになるためおすすめです。例えば、換気扇やステンレスの部分などにもご使用いただけるので、アルコールを1つ買っていただくと消毒とかも含めていいのかもしれないですね。

あと、食器を立てる用の仕切りなどにカルキが気になるようなときにはクエン酸入りの洗剤や、お酢を入れて回すというのも有効です。

天板・ワークトップのお手入れ方法とポイントについて教えてください。

加藤様
ステンレスの場合は水が飛んだときに水滴が残りやすいので、気になることが多いと思うんですよね。そこは拭いてもらえば大丈夫です。人工大理石の場合は、逆に汚れが目立たない、一見キレイに見えてもこすると結構汚れがついたりするので、その場合はクリームクレンザーやメラミンスポンジできれいにしていただければいいですね。普段はそこまでしていただかなくても良いんですけれども、ご自分のタイミングでいいのかなと思います。あと大理石の場合は、色がついてしまいます。例えば炊飯器の釜をおいたら黒く残るとかありますが、こすっていただいても大丈夫な素材ですから、こすって落としてください。
また、最近ではセラミックという新素材のカウンターもありますが、セラミックはキズもほとんどつきませんので、汚れが付いたらメラミンスポンジでこすって落としていただければ大丈夫です。

収納箇所のお手入れ方法とポイントについて教えてください。

加藤様
基本は水拭きですね。そして、最後に乾拭きをしていただくと、なおよいですね。

たまにツヤのある扉と、ツヤ消しされた扉とどっちがお掃除がしやすいんですかと、 “お掃除のしやすさ”でお選びになる方がいらっしゃるんですけれども、基本はそんなに変わらないですよ、とお話をするんですけれども、ツヤツヤの仕上げだと手アカがやっぱり目立つことがあるので、その分、乾拭きとかしていただくとより良いのかなと思います。

ただ、これまでお話させていただいたメラミンスポンジは扉については、使っていただかないほうがいいです。やっぱりキズがついてしまいますので、水や中性洗剤を含ませた布とかで汚れを落としてください。

最後にメッセージをお願いします。

加藤様
せっかくお買い求めいただいたものでも、お掃除が面倒で使わなくなるっていう方も結構多いですが、最近はお掃除がラクにできたり、お掃除が不要な製品もあるので、ぜひ最大限活用していただけると嬉しいです。
あとは、大事なことは取扱説明書に書いてありますので、ぜひ一度確認してみてください。

インタビュー画像

なお、前編では、シンクのお手入れ方法についてお伺いしておりますので、まだご覧いただけてない方はぜひご覧ください。

「キッチンのお掃除方法と、キレイを保つコツやポイントは?(前編)」はコチラ

また、クリナップ株式会社様のホームページではキッチンをはじめ、クリナップ製品の取扱説明書や、お手入れおよびお掃除方法についてご紹介した専用ページがございますので、ぜひご覧ください。

  • 「取扱説明書」のご確認はコチラ
  • 「お手入れおよびお掃除方法」のご確認はコチラ

クリナップ株式会社様ホームページはコチラ

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部

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