30代・男性
壁掛けエアコン(お掃除機能なし)
カビの臭いがひどかったのですが、すっかりキレイになりました。作業前にカビがある箇所を教えていただいたのも良かったです。
エアコン
公開日
2026.04.20
更新日
2026.04.23

エアコンをつけたら部屋が臭くなった、くしゃみや咳がではじめたなど、原因はもしかしたらエアコン内部で繁殖したカビかもしれません。
カビが生えたエアコンを使い続けると、アレルギー疾患や肺炎を患う可能性がありとても危険です。
本記事では、エアコンに生えるカビの原因と対策を中心に解説し、キレイな空気の中で快適に過ごすお手伝いをいたします。
この記事で分かること
目次
エアコンをつけた直後にイヤなニオイがした経験がある人は多いはず。
そのニオイの原因はさまざまです。
これらが家庭のエアコンで考えられるニオイの原因ですが、このなかでもっとも多いのはカビです。
吹き出し口(風がでてくるところ)を覗いたときに、ルーバー(風向きを変える羽)やその周辺に黒いポツポツがついていたら要注意です。
奥にはさらに多くのカビが生えていて、それが原因でニオイが発生している可能性があります。
エアコンに発生したカビはニオイだけでもうんざりする存在ですが、健康被害までもたらす危険な存在です。
人がカビを吸い込むと、以下のような症状を引き起こすことがあります。
これらは、カビが原因の健康被害のなかでとくに多いものです。
トリコスポロンが原因の肺炎は、夏場に多く発生し初期症状は夏風邪に似ています。
そのため、急な高熱や呼吸困難に発展することも多い危険な病とされています。
お子さんは症状が強くでたり、カビが原因でアレルギーを発症したりするため「たかがカビ」と侮ってはいけない存在です。
エアコンをつけはじめたら咳やくしゃみがでる、原因不明のかゆみや息苦しさがある、そんなときはエアコンのカビをチェックしてみましょう。
エアコンにカビが生える原因は、エアコン内部にカビが繁殖しやすい環境が整っているからです。
カビの繁殖には温度・湿気・汚れの3つが大きく関係しています。
冬場はカビがあまり発生しません。
これはカビが寒さに弱く、冬場は活動しなくなるからです。
カビの繁殖は気温20~30度ではじまり、25~28度の間はカビが最も元気になります。
これは、エアコンの効いた夏場の室温と同じくらいです。
冬も室温はある程度の温かさで保たれるため、エアコンの中は1年中カビが増えやすい環境です。
カビは湿度が60%を超えると活発になり始め、80%を超えると繁殖速度が急激に高まります。
こうした性質があるため、浴室やキッチンなど、湿気が溜まりやすい場所にカビが発生しやすいのです。
冷房運転中のエアコンの中では、冬場の窓に発生する結露と同じ現象が起きています。
稼働している間は常に多湿になり、カビが繁殖する好条件がそろっている状態です。
高温多湿に加えて、栄養がないとカビは繁殖できません。
カビの栄養源は人にとっての汚れです。
洗濯槽、冷蔵庫の裏、壁の中など、カビが生えやすい場所の多くが掃除をしにくい場所なのは、こうしたカビの生態が原因です。
エアコンの中もホコリや汚れが集まりやすく、前述した温度・湿気も重なってカビが生えるのに最高ともいえる条件がそろっています。
あなたの家のエアコンが今どんな状態か、懐中電灯を持って確認してみましょう。
| 汚染レベル | 主な症状・状態 | カビの進行状況 | 推奨される対策 |
|---|---|---|---|
| レベル1(初期) | 吹き出し口やルーバーに黒い小さな点がある。 | 表面にカビ胞子が付着し始めた段階。 | 自分で拭き掃除・フィルター洗浄 |
| レベル2(進行) | 運転開始時に数分間、酸っぱい臭いやカビ臭がする。 | 内部の熱交換器やドレンパンでカビが繁殖。 | プロによるクリーニングを推奨 |
| レベル3(深刻) | 送風口の奥にある回転ファンに黒い塊が見える。 | カビが層になり、胞子を常に飛散させている状態。 | メーカーまたは専門業者による高圧洗浄を検討 |
| レベル4(末期) | 冷房の効きが悪い、または吹き出し口から水が飛ぶ。 | カビとホコリがヘドロ化し、内部を塞いでいる。 | クリーニングまたは買い替えの検討 |
家の中でも、エアコンを設置する場所によってカビの原因と対策は大きく異なります。
■ リビング・ダイニング・キッチン(LDK)
調理中に発生する「油煙(ゆえん)」がエアコンに吸い込まれ、それが接着剤のような役割をしてホコリを固定し、カビの最強の栄養源になります。
ここでは、フィルターだけでなく「換気扇の併用」が最も重要な防カビ策となります。
■ 寝室
就寝中は数時間にわたって湿度が放出され続けるため、朝起きた後の「送風運転」が欠かせません。
また、布団から出る「綿ホコリ」が多いため、フィルター掃除の頻度をリビング以上に高める必要があります。

エアコンのカビを発見したら、健康被害が出る前に除去しなくてはいけません。
そこで、ご自分でもできるカビの除去方法をご紹介します。
まずは、清掃中の感電や誤作動を防ぐために、必ず電源を落としましょう。
リモコン操作でオフにするだけでなく、作業中に電源が入らないようにコンセントを抜いてください。
その後に、エアコンのパネルを開け、ホコリが溜まっていたら先にフィルターを水洗いし、乾かしておきましょう。
エアコンのカビ取りでは、家にある中性洗剤(食器用・お風呂用・洗濯用など)を使うのが手軽です。
水で薄めた中性洗剤を雑巾に染み込ませておきましょう。
カビに加えて頑固な油汚れなどがある場合は、強いアルカリ性を持つセスキ炭酸ソーダを水に溶かしておきましょう。
フィルターを外すとフィンが見えます。
薄い金属の板が並んでいる部分で、ここが空気の温度を変える役割を担っています。
まずは、掃除機でフィンのホコリを吸い取り、歯ブラシや綿棒を使って細かい汚れを落としてください。
その後、中性洗剤と水を染み込ませた雑巾を硬く絞って念入りに清掃しましょう。
細かい部分は割りばしに薄い雑巾を巻き付けて拭くと奥まで拭き取れます。
カビが生えやすい場所なので念入りに掃除するのがおすすめです。
このときに吹き出し口もチェックして、汚れやカビがあれば拭き取っておきましょう。
ある程度カビが落ちたら、水拭きをして洗剤を拭き取ります。
汚れた水が垂れ落ちることがあるため、ビニールシートを敷いておくと安心です。
ここまでの手順でカビや汚れが落としきれず、また、ニオイが消えないこともあります。
しかし、これ以上の掃除には故障やケガのリスクがあるため、ご自分での掃除はおすすめしません。
さらに、徹底的にお掃除をしたい場合は、エアコン掃除のプロに依頼することも検討しましょう。
エアコン掃除をプロに依頼すると、家庭では掃除がしにくいフィルターの網目やフィンなど細かい箇所に溜まったホコリまでキレイにしてくれます。
エアコンのカビが吹き出し口からも見えている場合は、その奥でさらに多くのカビが発生している可能性があります。
フィンの清掃ではニオイが消えないことも多く、しっかりと掃除をしたいところですがエアコンは電化製品です。
取り扱いには以下の2点に注意しましょう。
最も注意すべきことは、電装部品に水や洗剤をかけないことです。
奥まで掃除しようとしたら誤って電装部品に水をかけてしまい、故障させてしまうケースは少なくありません。
清掃用のスプレーを使うときも同じことが言えるので注意しましょう。
ホームセンターなどで売られている洗浄スプレーは、使い方を誤ると危険です。
回転ファンは非常にデリケートです。
羽が1枚欠けるだけで重心が狂い、異常振動や爆音の原因になります。
一度バランスが崩れたファンは交換するしかありません。
「アルコールなら除菌できる」と思われがちですが、プラスチック部品を劣化(ケミカルクラック)させたり、濃度が高いと引火の恐れもあります。
ドレンホースはエアコンの中で発生した水を排出する管で、掃除中に出た水もここから外に排出されます。
ドレンホースが詰まっていると、汚れた水がエアコンの中にたまり、水漏れが発生してしまいます。
カビ取りをはじめる前にドレンホースをチェックし、ゴミや葉っぱが詰まっている場合は除去してください。
エアコンの中はどうしてもカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
カビの予防にはその環境を改善することが大切です。
3つのポイントを解説いたします。
カビの栄養源になってしまう汚れが少なければ、カビの繁殖も緩やかになります。
フィルターやフィンは掃除機でホコリを吸い取り、水洗い・水拭きをするだけでもきれいになるため、月2回を目安に掃除しましょう。
フィンは繊細な部品です。
細かい部分まで掃除する際は歯ブラシや綿棒で隙間を拭きましょう。
力を入れすぎると故障の原因になります。
また、エアコンに自動お掃除機能が付いている場合は、「ダストボックスの定期清掃」も忘れず行うようにしましょう。
自動お掃除機能によって自動で集められたホコリには、ホコリには皮脂やペットの毛、キッチンの油が含まれており、そこにエアコン内部の湿気が加わると、ダストボックスそのものがカビを育てる「培養皿」へと変貌することがあります。
エアコンの機能にある送風運転を行うと、内部の湿度を下げられます。
とくに、夏場の冷房運転では内部に結露がたまり、湿度が高くなります。
冷房を使った後は30分以上送風運転をするように心がけましょう。
内部が乾燥すればカビの繁殖を予防できます。
冷房や除湿を使うと、内部は必ず結露します。
運転停止後に自動で起動する「内部クリーン」は、ヒーターや送風で内部を乾かす機能です。
これをキャンセルせずに必ず最後まで完結させましょう。
高温多湿でカビが繁殖しやすいエアコン内部ですが、そもそもカビが入り込まなければ繁殖もしません。
ですが、カビの侵入をゼロにすることは不可能です。
とはいえ、入り込むカビの数が少なければ繁殖も遅いため、部屋を定期的に換気して空気中のカビを減らすことはカビ予防にとても効果的です。
空気の入れ替えは体にもよいため、エアコンを使う時期はときどき窓を開けましょう。
室内の湿度が60%を超えないように加湿器・除湿器を調整します。
スマートホーム機器(IoTセンサーなど)を活用し、湿度が上がったら自動で除湿運転に切り替わる設定にするなどをお試しください。
自動でフィルターを掃除してくれるお掃除機能付きエアコンですが、メンテナンス不要というわけではありません。
お掃除機能付きエアコンの注意点と対処法をご紹介します。
自動お掃除ロボットが掃除するのは、あくまでフィルターに付着したホコリのみです。
カビが最も繁殖しやすい「熱交換器(アルミフィン)」「送風ファン」「ドレンパン」といった内部パーツは、掃除されません。
内部にお掃除ユニットという精密機械が詰まっているため、通常のエアコンに比べて通気性が悪くなっています。
そのため、冷房使用後の湿気が内部にこもりやすく、カビにとっては非常に繁殖しやすい「高温多湿」な環境が維持されてしまいます。
回収されたホコリが溜まる「ダストボックス」を放置すると、そこに湿気が加わり、カビの温床となります。
ボックス内で増殖したカビ胞子が、運転とともに部屋中に拡散されるリスクがあります。
| 比較項目 | お掃除機能なしエアコン (シンプルタイプ) |
お掃除機能付きエアコン |
|---|---|---|
| フィルター掃除 | 2週間に1回程度、自分で行う | 自動。ただしダストボックスの清掃が必要 |
| 内部のカビリスク | 内部が乾燥しやすい | 構造が複雑で湿気がこもりやすい |
| メンテナンス難易度 | 低い。分解しやすく徹底洗浄が可能 | 高い。掃除ユニットの脱着に技術が必要 |
定期的に掃除をし、カビ予防の習慣を心がけていてもエアコンにはカビが生えてしまうものです。
フィンよりもさらに内側にあるドレンパン(結露水が水漏れするのを防ぐための皿)やファン(回転し送風する部品)にもカビは繁殖し、そういった場所の掃除は専門的な知識や技術がないと困難です。
ご自分で無理に行うとエアコンの故障を引き起こし、思わぬ事故に繋がってしまうこともあります。
エアコンの中を隅々まで掃除し、徹底的なカビ除去を目指すなら掃除の専門の業者に依頼するのがおすすめです。
プロの手にかかれば、清潔で気持ちのよい空気を取り戻すことが可能です。
エアコンの風のニオイや冷暖房の効きが悪いと感じたら、専門業者に清掃を依頼しましょう。
【チェックリスト】プロに依頼すべき5つのタイミング
掃除のタイミングを逃すと、クリーニング費用だけでなく、健康被害や電気代の損出が膨らみます。
以下の1つでも当てはまれば、今すぐプロへの相談をおすすめします。
夏の暑さが年々厳しくなり、熱中症対策などでエアコンの稼働時間は昔よりも長くなりました。
そのぶんカビも生えやすくなり、気づかないうちにエアコン内部はカビまみれになっているかもしれません。
エアコンに生えたカビは健康被害を引き起こす可能性があり、お子さんやアレルギー体質の家族がいる家庭では深刻な問題になることもあります。
定期的な掃除で清潔に保つようにしましょう。
家庭での掃除でニオイが消えない、エアコンをつけると体調が悪くなる、そんな場合は、ハウスクリーニングの専門業者にエアコン清掃を依頼しましょう。
見えない・手が届かない場所のカビがなくなれば、困った症状が解消する可能性があります。
ご家庭で簡単にできる室外機の掃除方法と、掃除するメリットについてご紹介します。
→ [エアコンの室外機はどうやって掃除したらいい?掃除方法を徹底解説!]
エアコンの掃除方法や注意点を詳しく解説します。
→ [エアコン掃除は自分でできる?掃除方法と注意点を解説]
東京ガスのエアコンクリーニングは、エアコン内部に溜まったカビやハウスダスト、ホコリ、花粉はイヤなニオイやエアコンの効きが悪くなる原因に。アレルギーの原因にもなるこれらの物質をキレイにクリーニング。フィルターや分解した部品はもちろん、高圧洗浄でエアコンの奥深くまでピカピカにします。
※室外機クリーニングはオプションです。
こんな方におすすめ
東京ガスのエアコンクリーニングを見る
→ [東京ガスのエアコンクリーニング]
カビの臭いがひどかったのですが、すっかりキレイになりました。作業前にカビがある箇所を教えていただいたのも良かったです。
自分ではできない分解清掃なので、仕上がりに非常に満足している。目視できるが手が届かない場所の黒カビも除去されていた。
【コラム監修者】
ハウスクリーニング品質・
教育担当
樫村 侑弥
ハウスクリーニング技能士の資格を保有。
東京ガスのハウスクリーニングにおいて、品質管理とスタッフ教育を統括。
エアコン内部のカビやニオイといった複雑な汚れに対する専門的なお掃除テクニックや、一般の方が見落としがちな隠れた汚れの除去方法にも精通しています。お客さまの快適な暮らしをサポートするため、日々知識と技術の研鑽を重ねています。

東京ガスのハウスクリーニング コラム編集部
東京ガスのハウスクリーニングでは、ご家庭のお掃除を自分でしてみたい!そんな方のために、プロのノウハウを踏まえたご家庭でできるお掃除方法を発信していきます。
お掃除カテゴリ別記事一覧
お洗濯カテゴリ別記事一覧
関連記事
さらに見る
よく読まれている記事
2026年4月4日〜5月3日集計
さらに見る